episode2
「光魔法 『リフレクシオン・リュミエール』!!」
(魔力の流れを感じて…太陽の光を感じて…)
この世界には【火・水・風・地・光・闇】の六つの属性の魔法が存在する。
【火属性】は主に鍛冶の職を持つ者が扱い、
【水属性】は主に漁師の職を持つ者が扱う。
【風属性】は主に記者・預言者の職を持つ者が扱い、
【地属性】は主に考古学者などの職を持つ者が扱う。
【光属性】は例外はあるが皇族・貴族・神子のみ扱うことができる
【闇属性】は古より危険視されてきた、魔の属性。
そして、この魔法属性に対応する職は10歳から神職に携わる教会の者たちによって力量を図られ、職を決められる。これを世の人々は“天職”と呼ぶ。
そして、これとは別に【オーラ】というものが存在する。
【天・魔・妖・霊・神・鬼】の基本オーラとこれら六つを極めたことにより扱うことのできる【究極】のオーラと限られたものしか扱うことのできない【特殊】のオーラの計8種類が存在する。
これは戦闘する際に扱うものなので、基本的な職業についてるものはその存在を知らない。
基本オーラの中でも【天】と【神】は持つ者が希少なため、【究極】オーラを扱うものはごく稀で皇族や神子でも扱うことができないとされている。
リリアの母は精霊の力を借りた精霊魔術師で【霊・妖・魔】の3つのオーラを扱うことができ、また、父は国の中でも有名な魔法剣士で【地】属性に特化した【魔】オーラを扱うのを得意としていた。
「また、か。
何回目だろ?」
【頑張れ…リリア…】
「え?」
(今誰か…)
後ろに振り返ったリリアだが、そこには何もなかった。
気のせいか、と思いそのまま魔術の練習をする。
「次は何しようかな…」
母親が精霊術師の影響で光属性が扱えるリリアだが、扱うのが闇属性に続いて難しいといわれているため、苦戦していた。
「炎魔法 『フレイム・ダスト』」
リリアが詠唱すると目の前に炎が現れる。そこまではいいのだが…
≪ぼふっ≫
小さく凝縮しすぎて爆発してしまうのだ。
「リリア様、大丈夫ですか!?」
「うん、大丈夫。
もうそろそろお昼ってことだよね。着替えなきゃ。」
「とりあえずこれでいいかな。」
今頃お昼ご飯を食べてるのかな?
あぁ、早く会いたいな~
早く君の力になりたいよ