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脂肪肝からの……

作者: うだジロー

脂肪肝も10年・20年経つと肝硬変になるらしい。


私が脂肪肝と言われたのは20年ほど前。


それが一部とはいえ、肝硬変になっていた。


今年の1月のことである。


肝硬変になると、とりもなおさず肝機能が低下するので、肝臓で栄養を作るとか溜めておくことができなくなる。


それで、自分の筋肉を分解して間に合わせるらしい。


だんだんと筋力が落ちた。


骨折してから体を動かすことが減ったせいだと思っていた。


数年前の健康診断で、アルブミン値が低いと言われたのは、肝臓が悪くなっていたせいなのか。


いつも通院している内科の先生は


「たんぱく質が少し足りないようだ」


なんてことを仰っていたけれど、今考えたら恐ろしいことである。


たんぱく質が足りないなら、食べればいいじゃんと単純に考えた。


カロリー制限のある糖尿病で、それはダメだったんじゃないかと今は反省している。




ところで昔、母が膝が痛いと言って病院で診てもらったら、膝周りの筋肉を鍛えなさいと言われたことがある。


軟骨が減って関節が痛むのだから、関節周りの筋肉を鍛えることで軟骨の負担を減らそうというのだ。




私の手の指の関節が痛むのも、筋肉が減ってきたことによって軟骨が減っていたからではないかと思う。


朝起きると、指が強張ってうまく動かない。


指の関節が痛んで、きっちり握りこめない。


筋力が減る(弱る?)というのは困ったことだ。


床に直に座ってから立ち上がるのに時間がかかったり、だんだんと体勢が悪いとうまく立てないようになってきた。


昨年の秋、公共の施設でトイレに入ろうと思ったら和式しか空いておらず、しゃがんでトイレットペーパーを使おうとして後ろに倒れこんだことがある。


糖尿病の薬の中に、糖を尿と一緒に捨てるというものがあって、頻繁にトイレに行く必要があった。


しかもトイレットペーパーの端っこがピッタリとくっついていて、端っこを探している間にバランスを崩してしまったのだ。


狭い個室の中、立つための体勢がうまくできず、しばらく苦しんだ。


幸いだったのは、トイレの床が清掃されていて、乾いていたことだろう。


これが濡れた床だったら目も当てられない。




冬、入院してリハビリもしたけれど、一度失った筋力はなかなか取り戻せない。


コロナがなければ大きな公園を散歩して、筋トレも外でできただろうが……。


今の私の肝臓では解毒作用が弱っているだろうし、糖尿病もあるし、コロナに感染したら重症化はまぬがれないと思う。




今は脂肪肝からの肝硬変というのが、案外多いという。


昔は「肝硬変」と言えば、アルコールの取りすぎで……とか、手遅れになる大変な病というイメージがあった。


でも気を付けて過ごせば、もう少し生きられると思う。


かなり節制して、今は数値だけ見れば正常の範囲内になっている。


がんばろう。




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