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異世界召還の巻

「ステータス最弱で追放て・・・異世界あるあるかよ。」

 異世界召還された当日に裸一貫(比喩)で見渡す限り何もなっそうな平原のど真ん中に強制転移とか、僕が何をしたのかと問いたい。

「武器も防具もなし、所持品は小銭入れだけ。しかも職業は『見習い冒険者』Lv1。ステータスは初期値でチートスキルも無しと。」

 これって常識的に考えて詰んでるよね。

「地図も無いのにのっぱらに放り出されてどうしろと・・・。」


 とりあえずここまでの出来事を振り返ってみる。


 僕の名前は加藤正一34歳独身、ごく普通のサラリーマン。うだつの上がらない、でも平凡な平社員だ。高卒で入社した地元のはんこやの総合職だ。趣味はゲーム。好きなジャンルはRPG。10年前から始めた国民的RPGの幻想的なゲームを嗜んでいる。探索的なRPGはキャラクターの種族とか見た目的な問題で、キャラクリとチュートリアルまで手をつけて、それ以来プレイしていない。尻尾的なRPGはパーティープレイ推奨ということもあって購入すらしていない。まあ、家庭用の方は満遍なく触ってたんだけれどね。

 今日は週末ということもあって、朝から国民的RPGのオンラインゲームに興じていた。そして何事も無く昼食落ち。それからアイテム整理にと倉庫キャラに再ログインした・・・そのあたりでブラックアウト、いや、ホワイトアウト。気がついたら謎の小部屋に30人くらいの少年少女の中におじさん一人。何この罰ゲーム。

 みんなでパニクっていたらファンタジーっぽい騎士っぽいのと魔法使いっぽいのと神官っぽいのが宰相っぽい人をつれてあらわれて、なぞの魔法っぽいので翻訳っぽい力をインストールされて、混乱覚めやらぬ間に異世界召還っぽい説明と目的とかあれこれまくしたてられて、職業適性を鑑定するーとかあれこれで今に至る、と。


 うむ、まだ混乱しているようだ。無理も無し。

 とはいえ、このままではのたれ死ぬこと風の如しだ。何とかせねば。でも現在位置とか町の場所とかわからんし・・・うーむ。とりあえず。

『トクレセンタボービ』

 ・・・なんかでた。

 秘密の呪文はどうやら異世界でも使えるようだ。でもこのMAP、探索ゲームの世界地図なんだよなー。僕の職業とかステータス、他の人たちと違って幻想のものだし。

「どうなってるの、これ?」

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