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ふぅ。

ああほんとに、久しぶりに思い出した。

ほんとに……


机を握りしめる。そんなことしても意味は無くても、それでも……


会いたい、な。

組合長、おっちゃん達、いい依頼教えてくれる受付の人も、毎日通ってやっと常連って言ってくれた料理屋の店主、綺麗な剥ぎ取りだって褒めてくれた買取場の人……


もう、会えないんだな…



はぁ……


うん、やめよう。やっぱり無意識に考えないようにしてたけど、やっぱり思い出さないほうがいいや。

今を楽しもう。俺が壊れてしまうまで。今の俺が無くなってしまうまで。旅して、観光して、異界の音楽聴いて、綺麗な景色眺めて…いっぱいあったじゃできなかった事をしよう。


だから……今は忘れてしまおう。楽しかったことも、俺の恨みも、思い出も、何もかも…


帰りたいだなんて、言うものか。




ーーーーーーーーーーーー



朝になった。四回目の朝だ。

昔の記憶の回想のせいで少し気分が沈んだが、気にしないことにしようか。沈んだ気持ちなんて、あっても邪魔なだけだからな。


そうぼんやりと考えていると、コツコツと硬い足音がしてきた。シャーペだな。分かるぞ。

足音は扉の前に立つと扉をこんこんと軽く叩いた。


ゔー、と答えるとガチャリと扉を開ける。

やっぱりシャーペだ。朝の光を浴び、掛けた眼鏡をきらりと光らせると胡散臭い笑みを浮かべる。


「おはよう、スケルトンくん」


俺も表情筋が無いが、にやりと笑うように拳を握り、親指を上に立てる。なんか知らないが、だいたいこれで良いらしい。


それを見るとさらに深い笑みを浮かべるシャーペ。


「さぁ、今日は君にとっておきの話を持ってきたよーーーーー」



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