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さて、気持ちを落ち着かせたところでやる事はあまり無い。

術式の修練をしようにも、流石に今すぐ呼び出すのはどうかと思うしな。現界するのも精霊たちにとってはあまり良い事ではない。二、三日ほど時間を空けるべきだろう。


なら、昨日のように剣でも振るのが良いのかもしれない。或いはこの部屋の本を読んでみるとか。この部屋は知識の宝庫だ。知見を得る事は重要な事でもある。

昨日までは読めなかった単語も、今日であれば読むことが可能かもしれない。


よし、本を読むか。

一冊の分厚い本を手に取る。題名は『虹の伝説 ラナラ地方編』?


ラナラ地方って確かこの地域だったか。

ざっくり読むと、ラナラ地方における虹に関連した伝説がまとめられていた。そのままだな。その中には文字の下に下線が引かれていたりと、かなり熱心に調べていることが分かる。


確か、この部屋はシャーペの資料室だったっけ。

なんか悪いな。こんなに熱心に調べてるのに俺が占拠してしまっている。だが今のところ、ここ以外に居場所は無い。



ふむふむ……ん?


読み進めていくと、開きぐせのついた頁にたどり着いた。その頁にはびっしりと下線が引かれ、一つ一つに文字が書かれている。



「……ラナラ地方において最も?????であり、古い伝説。それは虹の龍である。これは、ラナラ地方各地に存在する伝説であり、かつてラナラ地方において龍に準ずる何かがいた事を示唆……」


龍……か。懐かしい言葉だ。


一度だけ戦う機会があっただけだが、その威圧たるや、近づくだけで気が遠くなるほどだった。あんなのと正面切って戦うなんて絶対にやりたくない。むしろあの人たちがおかしいんだよな。

俺が参戦した時には、かなり弱ってたからあの程度で済んだんだろうし…。


さすがは破龍級冒険者たちだ。踏んだ戦さ場が違うぜ。


やる事があまり無いから、久しぶりに思い出してみるか…


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