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世界は割れて砕ける。

変化と変質はいつだって起こりうるし、誰にだって起こりうる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺はお前で、お前は俺だ。

手を合わせて、ただ通わせる。

決して変わらないものは、ただ一つ。

変えてはならないものが、ただ一つ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



少しずつ体に感覚が戻ってくる。視界が元に戻り、暗闇が少しずつ明るくなってくる。


ーーおかえりーー


『黄昏』がそう言って作業から戻ってきた俺を出迎えてくれた。


あぁ、ただいま。


そう言うと、さっきと同じように机に両手を広げた姿勢で寝転がる。肉体は無いが、精神的に疲れると体が重く感じるのは、生前とあまり変わりがない。いや、生前よりもその影響は強いのだろうな。生前よりも作業後の疲労が強い。


ーーアンデッドも大変だなーー


アンデッドになった事自体は、あまり関係はないんだけどな。


そう返すと、寝返りを打つ。やっぱり、死後ってのは些かまずいな。状況自体が異常だから仕方ないとしても、正直問題が結構深刻だ。だけど、薬は無いしあの人はこの世界にいないし……そもそも薬はこの体じゃ飲めないからな。あっても変わらないか。

やっぱり関わりを持つことが毒である以上、避けられないか。

また寝返りを打つ。


アンデッドになるのは相応の理由がある。死なずと呼ばれるアンデッド。しかし実態としては、自分の事になって分かった。


『死なず』じゃない。『死ねず』なのだ。死ねないのだ。死ぬことなど、許せないのだ。だからこの世に未練を残して狂うのだ。


この体になった理由は分からない。何者かに直接その理由を聞かなければ。だが、俺にはアンデッドになる理由そのものは存在している。

……しかしそれでも、アンデッドになる訳が無いんだがな。


まぁ、今はいい。謎の存在も、未練も、今はどうにも出来ない。だからせめて狂うまで、楽しく過ごしたいものだ。


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