表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/38

サレド、キミハワラワナイ。

 ただ、キミの笑顔を見ていたかった……

 

 ボクが望むモノは、ただそれだけだったのに……


 いつからだろう?

 ボクの横にいつもいたはずのキミが、まるで風の様に消えてしまったのは……


 いつからだろう?

 ボクの中で、奇跡だったはずのその時間が〝アタリマエ〟になっていたのは。


 失ったその時が大切なモノだったと気付いた。

 それはモチロン遅すぎるけど、気付けたのは幸せなのかもしれない。

 

 気分は最悪だ。

 それはそうだろう。

 最も大切なモノを失ったのだから。


 それでも、失ったモノの価値に気付けないでいるよりは、ずっとマシだったと思う

 だから、きっとボクは幸せだ。

 溢れる涙は止まらないけど、

 悲しい気持ちは本物だけど、

 それでも、ボクは幸せだ。


 だけど……


 もう二度と、その微笑みを見る事はない……

 もう二度と、キミと一緒に歩く事は出来ない。


 だから、悲しい……


 それすらも〝アタリマエ〟だと、どこかで思ってしまう自分がイヤで……

 だけど、泣く事以外には何も出来なくて……


 キミの微笑みを思い出す。

 それはボクの中にある思い出でしかないけれど……

 それでもボクにとっては宝物だから。

 大事にしまっておくだけじゃなくて、いつでも思い出せる様に胸に秘めておく。


 それでも、本当のキミはもういない。

 

 二度と、ボクにその微笑みを向けてはくれない……


 待っていてね。

 いつかきっと、キミの元へ行くから。


 待っていてね。

 いつかきっと、ボクらはまた会えるから。


 だからしばしの別れ。

 約束するよ。

 ボクはキミに向けて微笑む。


 サレド、キミハワラワナイ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ