私って。
こんばんは。
今夜も開いていただいてありがとうございます。
始めてみて頂いた方には、エピソード1から読んでいただくことをお勧めします。(内容が繋がる為にも)
少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
「突然どうしたの」
母は優しく向かい入れてくれた。
最近、雄介からの暴力が酷いことを伝えた。顔には危害を加えられていない、いや、正確には自分で守っているから一見普通に見える。しかし、腕でも足でも肌を見せれば一目瞭然だった。その姿に母は目をくらませ、「うちに帰ってきなさい」と言ってくれたのだ。
うちは母子家庭で決して裕福ではなかった。しかし、母は懸命に働いて私を高校卒業まで何不自由なく育ててくれた。そのことには本当に感謝をしている。一方で、母には迷惑をかけてはいけない、私が働いて楽をさせてあげないと、という気持ちが根底にあった。そのためか、母に頼る勇気もやり方もわからなかった。
「帰ってきなさい」その言葉に一瞬ホッとしてしまった自分がいた。それと同時に甘えだとも感じてしまい、「ううん、もう少し上手くやってみる」そう答えてしまった。本当は怖くて逃げ出したかったが、そんな自分をどこかで許せずにいたのだ。だからその日は家に帰った。
家に帰ると、雄介はまだ帰宅していなかった。きっと今日も遅くなるのだろう。そう思いながらも、念には念をと夕飯を作った。雄介の好きな生姜焼きとポテトサラダを作り、冷蔵庫にしまった。机の上に「夕飯、冷蔵庫に入っています。」と書き残し、早めにベッドに入った。
夜中の二十三時をまわった頃、玄関のドアが「ガシャン!」と激しく揺れた。鍵を持っていないのだろうか、ドアをガチャガチャと激しく揺さぶる音が響き渡った。急いで玄関に駆けつけ、鍵を開けると酔っ払った雄介がいきなり殴りかかってきた。
「なんですぐにドアも開けられねぇんだよ!!お前まさか寝てたんじゃねぇよな。おい!」
今夜はかなり酷かった。私は急いで雄介から逃げ、寝室に籠った。また殴られる。殺されるかもしれないという恐怖に耐え続けるしかなかった。どうか、早くこの時間が過ぎますように。と。
しかし、簡単に雄介の暴言や暴行が収まることはなかった。寝室のドアは壊され、布団にくるまり怯えていた私を見つけては、髪を掴み床に投げ倒した。
「お前、馬鹿にしてんじゃねえぞ。殺すぞ。」
「ごめんなさい。もうしません。ごめんなさいごめんなさい…」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エピソード1から読んで頂けている方には感謝の言葉に尽きます。本当に。
1エピソード辺り、1000文字なら数分で読めるそうですね。
この文字数を基準に書き進められたらと思います。
(ある程度、内容も考慮するため前後することはあると思いますが)
また明日以降も遊びに来ていただけたら嬉しいです。
今日もお仕事、学校、その他諸々お疲れ様でした。