おわりに
改めまして、当企画はいかがでしたでしょうか。
企画主はたいへん満足いたしました!
見たかった葛藤がたくさん見れましたので〜!
異世界に行くことで、現代では味わえないような体験をするのも、ノーストレスで無双するのも、第二の人生を送るのも楽しくて好きです。
ですが、やっぱり元の世界に対して何も未練がないというのはもったいないことだとは思いませんか。
現代社会で生きるのは大変で、今の生活に不満がないとは言いません。つらいことや悲しいことがあれば死にたくなる瞬間や、どこかへ行きたくなる瞬間だってあります。
人間関係が嫌だとか、仕事が嫌だとか、環境が嫌だとか。
でも、今の自分のまま異世界に行ったとして、すぐに新しい自分になれるのかといえば、違うのではないかなって思います。
私は異世界転移を通じて、元の世界か、異世界か、どっちの世界でも宝物が作れるような主人公って素敵だなと思います。それってどんな世界でも自分らしく生きていける主人公だと思うので!
そういう人に憧れるし、そういう人になりたいな、とも思います。
私が異世界転移で葛藤する人が見たい! という気持ちは、たぶんそういう人から、人生の選択肢の選び方を学びたいっていう気持ちも少なからずありまして。
なので本企画でさまざまな葛藤をする人たちを見せていただけて、大変満足いたしました! 人生宝物を増やして、豊かに生きたいよね!
また、今回はこういった匿名企画では珍しく(?)、「あらすじ1000文字で転移から異世界での境遇を描き、本文でクライマックスを演出する」をレギュレーションとして設定させていただきました。
単純に企画趣旨としてそのほうが面白くなるから、という気持ちだけではなく、いち作家として「全体的なストーリーや構成」を養う訓練の場としても活用できると思ったからです。
クライマックスは物語の終結点と思われがちですが、実際のところ作品の「山場」です。一番盛り上がるところ。ボルテージが最高潮に達するところです。
ここで感情を揺さぶられなければ、クライマックスとして満足感が足りず、物語の読後感も並のものに終わってしまうのではないでしょうか。
異世界転移にともなう葛藤というテーマは、主人公の感情を主張させるにはうってつけ。ここをうまく切り出せたら、作家としてのレベルがまた一段と上がると思います! できてたらいいなー!
公募に出す際には梗概を要求されることが多いと思います。プロットにも転化できるので、ゴールラインを決めるのが苦手、完結させるのが苦手、という方にもぜひ作品を1000字でまとめてみるということをやってみて欲しいな、と思います。
うねびですか?
公募に出すときにこの梗概に苦戦させられました! 国語のテストの気持ちで要約してやりましたけど!
なので、公募やってみたい人にとっても良い訓練になるかと思います。
というわけで、以上、異世界転移葛藤企画でした。
参加者の皆様、読者の皆様、おつかれさまでしたー!




