カードゲーム
「ええ、時々お客さんをここに連れてきますから」
「そうか・・・」
雪は亮が色々な人の通訳をする事
を嫉妬をし始めてきた。
亮は雪と分けた100万香港ドルは
ポケットにいれ小妹から借りたブラックカード
チップに替えてテーブルに置いた。
亮は初めてのポーカーで始めの頃は勝てず
4ディックのカードを208枚のカードを
記憶しながら確率の計算をしてゲームをして行った。
そして1周210枚を過ぎた辺り
から勝ち始めていった
「亮、凄い!」
雪は手がいい時は攻めて悪い時は引く亮の
ゲーム運びの上手さにひたすら驚いていた
そして、亮はついにアイザックとの一対一の勝負になった
二人はコール、レイズを繰り返し金額が
10万香港ドルに上がった。
「ふー、リミット無しでどうだ?」
「良いですよ」
亮は了解して200万ドルになった。
アイザックは手札をオープンすると
5のフォーカードで周りの客が声を
上げ次に亮がカードを開くとスペードの
34567のストレートフラッシュだった。
周りの客が手を叩くとアイザックは
「負けた!アキラ」
アイザックは笑いながら席を立ち
亮もチップを精算した。
「亮、アイザックが話があるそうなんだけど」
ナターシャが亮に声を掛けた
「えっ?」
亮は映画で良くある報復かと思って顔が引きつった
「うふふ、だいじょぶよ。
アイザックはそんなせこい男じゃないわ」
「本当?」
「本当よ、亮の事は私が命を懸けて
護るから25階のスイートに来て」
「わかりました、
では彼女を部屋に送ったら行きます」
~~~~~~
亮は雪をホテルの部屋に送っていった
「今日は儲かったわね、亮」
「ええ、トータルで200万ドルです。
ただ、このお金日本に帰った時に一時所得
で申告しなけれななりません」
「ええ、計算は?」
「折半の100万ドル=1660万円から
特別控除50万円を引いた2分の1の
805万円と年収を足します。
足した金額に税金がかかります
だいたい80万円くらいかな?」
「結構払うのね」
「まあ、抜け道はいくらでもありますけどね」
「亮はどうするの?」
「まあ、節税方法は色々とあります」
ギャンブルはテクニックだけでは勝てません。
あなたが幸運を持ってきた女神です」
亮のその一言に雪は頭がクラクラ酔ってしまった
「亮」
雪はそう言って亮に抱きつくと亮は
雪を離した。
「すみません、ちょっと呼ばれているので
負けたぶん取り返したいのかも」
「そうですね、すみません。気を付けて」
雪は寂しそうに返事をした。
「雪さん明日の朝迎えに来て
香港に送っていきます」
「あ、ありがとうございます」
雪は亮との期待が消えて
もうどうでも良くなって
部屋のドアを閉めた。
~~~~~~
亮はナターシャに電話をかけて
スイートルームに入った
「いらっしゃい」
ナターシャがドアを開けるとアイザックと
その両側にボディコンの女性が二人
座ってお酒を飲んでいた。
「やあ、先ほどはどうも」
アイザックは立ち上がって亮に握手を求めた
「こちらこそ、勝ってしまいました」
「いや、君に負けたが他の奴に
勝ったから損はしていない」
「それは良かった」
亮は命を狙われずホッとした
「実は君に相談がある」
「はいなんでしょうか?」
「実は私の名前を使って悪い事を
している輩がいるんだ」
アイザックは自分が父親を殺してマフィアの後を
乗っ取った事やアフガニスタンから
麻薬を買って密売をしている話そして
暗殺の仕事をしている噂をされている
話をした。
「みんなデマだよ」
「そうなんですか」
「ああ、お陰で命を狙う輩や
国際警察にまで目をつけられている」
「アイザックはどんな仕事をしているんですか?」
「うん、ナターシャのような美人を
世界中のクラブに送り込んだり
ダンサーや歌手の派遣、レストランやクラブ、
インターネットカジノをやっている」
「そうですか」
亮はアイザックの呼吸、目の動きを見ながら
多少の違法性があるが
ほとんど嘘が無いように思えた。
「まあ、胸を張って言える仕事ではないがな」
「それで相談とは?」
「君のポーカーの腕で力を貸して欲しい」
「力を貸すんですか?」
「君がポーカーで勝ち始めたのは
しばらくたってからだったね」
「ええ」
「ひょっとしたらディックのカードを
覚えてしまったんじゃないかな」
亮はアイザックの見事な観察に正直に話をした。
「その通りです」
「思った通りだ」
アイザックは自分の予想が当って喜んだ。
「この写真を見てくれ」
アイザックは自分の写真を2枚亮に見せた
亮は2枚の写真を見て
「この写真を撮った日時はどれくらい違っていますか?」
「いや、1ヶ月も無い」
アイザックが答えると亮はアイザックの顔を見ながら
「このロシアで撮った写真がアイザックで、
もう一枚のローマで撮ったのが別人ですね」
「あはは、別人な分けないだろう、
しかもローマとロシアの違いがなぜわかる?」
「後ろに写っている教会がローマカトリック教会の
写真で1枚がロシア正教教会の写真です。
しかも時計が写っていて時間は
3時過ぎなのに影の長さが違います。
こんな簡単な事直ぐにわかりますよ」
「じゃあ、別人に見えるのは?」
「耳の形、髪の毛流、骨格、肌の色艶など
11ヶ所違いますね、おそらく双子。
でも育った環境がかなり違いますね。
たぶんたんぱく質の摂取量が
違っていたんだと思います」
亮はアイザック見せられた写真を目の前にして
双子だと言い切ってしまった
「やっぱりそうか・・・弟は生きていたんだな」
アイザックが呟くと
「実は私の偽者はこの男らしい、顔が
そっくりなので私の名前を語っているんだ」
「それで僕はどうすれば?」
亮は兄弟喧嘩の仲裁に入るつもりは無かった
「明日、ロシアからユーリ・ロマノフと
言うロシア石油省の役人が来る」
「何をしに?」
「石油パイプラインのメンテナンスの
仕事を貰おうと思って私の接待と
私の偽者の確認だ」
「それで?」
「君にはユーリにポーカーで負けて欲しい」
「あっ、接待マージャンと同じですね」
「接待マージャン?」
アイザックが首を傾げると
「いや、何でもありません」
亮が首を振った。
「やってもらうえるかな」
「大丈夫です、負ける方が楽ですから」
「いや、今日のように最後の手でしかも
僅差で負けて欲しい。
君しか出来ないだろう」
「えっ、今日はあなたがわざと?」
「とんでもない、私にそんなに器用な真似は
出来ないですよ」
亮は自分でそこまでしてアイザックの
仕事を手伝うつもりは無かった
「少し考えさせてください」
「うん、もし上手く行ったら礼はするよ」
「もし、上手く行かなかったら?」
「あはは、責任を取れとは言わない」
亮はアイザックを笑う顔を見てホッとした。




