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絢香の秘密

「そうでもないですよ、ランジェリーは身に着けて

補正できるけど唯一補正できないの

が足なんです。もちろん補正用の

ストッキングなら別だけど」


「あれはひどいね、タイツみたいで

素肌感が無いものね」

「それでメニューは?」

「EMSで足の筋肉運動をして、その後足全体を

スチームで温めてマッサージですね」


「スチームか、かかとのカサカサが取れるわね」

「ええ、水虫の女性けっこう多いから真菌に効く

漢方が入った。クリームを足の指の間に

こっそり塗っておきましょう」


「うふふ、足の消臭に効果がある成分も入れて」

「もちろん」

「亮レッグエステのエステシャンを

教育しなければならないじゃない」

「大手エステを辞めた人集めましょう。

彼女たちはハードな労働で辞めていますから」


「ええ、ところで他店との格差をどうするの?」

「大丈夫です、足を締めるクリームとセルライトを

やわらかくするクリームがあります」

「本当?」


「ええ、脂肪を分解する薬草の栽培はうちの

農園だけしか出来ませんから」

「すごい!」

直子は亮の話を聞いてゾクゾクした。


「とこで肋骨大丈夫?」

「まだ、力を入れると痛いですね」

「じゃあ、今から仕事を手伝ってもらえないわね」

「すみません」

「香港で悪い事出来ないわね、良かった」

「そ、そんなつもりありませんよ」


「では行ってきます」

亮が時計を見ると治療院が忙しくなる時間だった

「あら、出発は何時?」

直子が時計を見ると2時だった。


「ええ、6時15分です。そろそろ行かなきゃ」

「亮、キャリーケースで頭打たないでね」

直子が笑いながら手を振った

「わかっていますよ」


~~~~~~~~

亮は美咲に連絡を取って警察庁へ行った。

「怪我の調子はどう?」

「まだ、力を入れると痛いです」

「今度は危険な事をしないでね」


「はい、気をつけます。ところで有森雪の

犯罪性は立証できたんですか?」

「それがまったく無いの。データを盗んだのも、

情報を漏洩したのもまったく証拠が見つからなかった」


「FBIに射殺された犯人の未亡人と言うわけですか」

「そうね、司法解剖が終わったのに

遺体を引き取りに来ないので

 雪も殺されたんじゃないかと心配しているの」

亮は小妹から連絡が来ていたので

雪が香港に行ったのがわかっていた


「それで、香港の一文字の様子は?」

「一文字をつけている人間がいるそうです」

「やはり命を・・・」

「そのようです。大丈夫です小妹たちが

しっかりガードをしていますから」

「良かった」


「香港での資金をどう運ぶかで

外為法違反で抑えられます」

「そうね、一文字が多額のお金を

どう動かしているか問題だわ、

でも日本人の亮が調べるのが大変よ」

美咲が囁くと亮はポケットから

手帳のような物を取り出して見せた


「何これ?」

「中国国家主席が発行してくれた僕の身分証です」

「劉亮って書いてあるわ」

「以前美咲さんが会った、劉泰平、文明、翔記、

麗華、文明の父親の文光そして主席と僕は

家族なんです。それで主席はその証に

身分証を発行してくれたんです」


「主席って?」

「主席の奥さんは劉泰平の妹さんです」

「ははは」

美咲は手を叩いて笑った。


「亮ってすごいのね!」

美咲は改めて亮のすごさを感じていた

「美咲さん、日本人は結婚で家族を作りますが。

アメリカ、中国をみた僕は

家族は決して血縁だけじゃないと思いました」


「亮の言っている意味分かるよ」

「ええ、心がつながって相手を信じ、

愛していれば家族なんです」

「うん」

美咲は目を潤ませながらうなずき、

自分も亮の家族だと言いたかった


「それで自殺した一文字の元秘書の三沢千賀子、

那智佳子さんの捜査の方は?」

亮はいきなり話を切り替えると

美咲は潤んだ目元拭いて


「かなり怪しいので地元警察に再捜査を

やっと以来できた所よ。遅くなってごめんなさい」

「それと一文字はかなり女性の事で

トラウマがあるらしいです」


「トラウマ?」

「ええ、父親の一文字大蔵が自宅のお手伝いと

肉体関係を持っていたり大蔵の秘書と

大介が肉体関係があったりおかしな

家庭環境だったようです」


「それが一文字大介の女性に対する異常な

行動な原因だったのね」

「はい、たぶん」

「それと、今回の事件に関して警察庁長官が

賞をくれるそうよ。あなたの怪我にも

医療費が出るわ」


「誰が賞を受けるんですか?」

「もちろん、あなたと私それに父にも、

ただ手伝ってくれた人への謝礼は出なの

 ごめんなさい」

「それは僕の方で支払います」

「大丈夫?」


「テロを未然に防いだ

お陰で為替で儲けしましたから」

「本当!」

「1ドル当り15円」

「ねえ亮、あなたお金をいくら持っているの?」


「あはは、内緒です」

奇しくもヘンケル製薬のインサイダー事件、

一文字のDUN製薬乗っ取り事件、

大阪の爆発事件で亮の持っていた

お金が増えていた。

「ああ、家族じゃないなあ」

美咲が呟いた。


「ねえ、もしかしたら香港で亮に

危険な事があったりして」

「大丈夫です、ただもうそろそろ決着をつけないと」

「そうね、それが終わらないと次が始まらないわね」

「ええ」

「まったく、普通のサラリーマンなら

命を狙われるなんて無いのに

こんな危険な事しているんだから」

美咲は亮の事が心配でしょうがなかった


「そうか」

亮は大学時代から色々な事があって

普通と言う感覚がわからなかった

「そうよ、一般人が警察庁の

身分証を持っていないわよ」

美咲が大きな声で言った。

「そうですね、このまま行くと僕は

秘密諜報部員みたいですね」


「そうよ、父はそのつもりでいるわ。

便利だものね」

「やめてください、世の中が

平和になったら要りませんよ」

「それは無いわ、亮あなたは

永遠に世の中に必要な男よ」

美咲は色っぽい目で亮を見つめた


亮は時計を見て立ち上がると

「さて、僕はそろそろ行きますね」

「じゃあ気をつけて、キャリーケースで

頭打たないでね~」

美咲は椅子に座ったまま手を振っていた


~~~~~~

キャリーケースを転がして亮は

霞が関から日比谷へ

向かって歩いた。

「殿、次はどこ?」

美喜は後ろから亮に声を掛けた。


「付けていたんですか?

絵里子さんと会ってか飛行場へ行きます」

亮は有楽町駅前に着くと絵里子が絢

香を連れて待っていた。


「私一緒で良い?」

「そうですね」

四人で駅前の喫茶店に入った。

「今から香港へ行ってきます」

「気を付けて」

「それで大事な話と言うのは

絢香の事です」


「絢香がどうしたの?」

「彼女異常じゃないですか?」

「異常って?」

絵里子は亮の隣に座っている絢香の

頭を撫でた。

「例えば記憶力が異常に良いとか、

計算ができるとか?」


「別に何もないわよ、普通の4歳児だと思うけど」

「ああ、良かった」

亮はホッとした。


「ただ、良く本を読んでいるわね」

「それは普通ですよ。一番絵本が読みたい時期です」

「違うの、私の家庭の医学とか料理の本とか

この前はベビーシッターの忘れて行った

本を読んでいたわ」


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