久保田親子
「間違いない」
「奴の居所は分かるか?」
「わからん、任務完了後にマカオで
金を受け取ることになっている」
「アイザックからか?」
「それはわからん」
「ただ、奴は麻薬の買い付けに東南アジアを
周りいつもマカオのカジノによって帰るらしい」
「うん、良い情報だ。
ありがとう家族を守る約束は守ろう」
「ありがとう」
ピョートルとアントンが涙を流した。
「そう言えば君たちの持っていたお
金はどうする?」
「出来れば家族に渡してほしい」
アントンが答えた。
「なるほど、住所を私に教えるつもりか?」
「信用している」
続いてピュートルが答えた
「なるほど」
趙剛は二人の膝の上に札束を置いた
二人は呆然と趙剛の顔を見ていると
「アイザックをどんな事をしても消せ、
二人とも右手の人差し指が使えるようになるまでに
アイザックの居場所を探し出しておく」
「助けてもらえるんですか?」
「ああその代わり、ある日本人が困ったとき
お前たちは命を掛けて
助けろ、死んだ我々の仲間の代わりに」
「分かりました」
二人は部屋に通された
~~~~~~
「おじいちゃん、良いの?」
小妹が聞いた
「ああ、殺された二人は後ろをまったく
警戒しない馬鹿者だいずれ何処かで死んでいたろう、
それなら腕が良くてアイザックが油断する
奴らを使ったほうがいい」
「それで渡したお金は?」
「ああ、アイザックの敵のマフィアが依頼してきた。
どうやら金と女のためになりふりかまわない
無法者らしい」
「うふふ、それでアイザックに依頼した人物は?」
「それは、春麗お前が調べるか?」
「わかった、亮をこっちへ呼ぶわ」
「うん」
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タクシーに乗っている亮のもとに
小妹から電話がかかってきていた
「亮、あなたが言ったように一文字が
殺し屋に狙われたわ」
「やっぱり・・・それで?」
「殺し屋を確保して話をしている」
「殺し屋と話?」
「うん、それでこっちへ来てほしいんだけど」
「ああ、文明に呼ばれてあさってそっちへ行く」
「待っているわ、マンゴプリン食べようね」
「ははは」
小妹は亮とまた会えるのがうれしかった
~~~~~~~~~
「おい、中国から電話か?」
秀樹が中国語で話をしていた亮に気づいて聞いた
「ええ文明との打ち合わせで、明日香港に行きます」
亮は小妹との事は秀樹に言えなかった
「そうか、忙しいなあ」
「バイオ燃料の研究費を文明とお父さんが出してくれた
お陰でここまで来られたんです。もうすぐ上場しますので
50倍以上になると思います」
「しかし、お前を信じて研究費を
出してくれた文明は大物だな」
亮と文明と翔記と美華の関係を知らない秀樹は
文明をただ褒めるだけだった
「なるほど、かなり大物かもしれません」
「亮はいい仲間を持ったな」
「はい、それで経理をやってくれる
人を探しているんですが」
「中村さんをお前の会社に行かせよう、
経理はもちろん社会保険料労務士の
資格も持っている有能な女性だ」
「良いんですか?給料は」
「600+αだな以前から彼女は自分の才能を
生かせる仕事をしたがっていた、
お前の良いアドバイザーになってくれるはずだ」
「ありがとうございます」
「そうだ・・・レクサスの件」
秀樹に突然言われて亮はドキドキしていた
「は、はい」
「警察の協力車両として新車で戻るそうだ」
「それは良かった」
亮は胸を撫で下ろした。
「今度は自分の会社の経費で買えよ」
「はい、」
「それと、ビルの代金100億円が振り込まれてきました」
「100億円もか、それは運転資金にして銀行から
借りた金は分割で返せばいい」
「そうですね」
「それで家賃収入はいくらくらいだ」
「利回り10%ですね」
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翌朝9時に亮のところに郁美から電話が有った。
「銀行の方と話が出来たので、
本社で契約書にサインをお願いします
一人で来てもらえますか」
「はい・・・わかりました」
亮は不思議な感がしながら返事をした。
東京第一不動産は直子のいる
治療院の隣の丸の内のビルの
中にある上場会社だった。
亮は丸の内の東京第一不動産の受付に行った。
「久保田さんお願いします」
「久保田は二人居りますけど・・・」
「久保田郁美さんです」
「お嬢さんですね。かしこまりました」
「娘さん!」
「お待たせしました」
応接室に案内された亮の所に
黒の上下のスーツを着た郁美が
契約書を持って入って来た
「久保田さんありがとうございました」
「えっ?」
「こんなにいい物件を安い値段で売っていただいて」
「ううん、それより驚いたわ、すぐにいなほ銀行が
保証してくれたから」
亮は売買契約書を確認して銀行に振り込みの
手続きをした。
「すぐに振り込まれるはずです」
「はい、急いだ分だけ原状回復をしていないので、
そちらで工事をして費用を請求してください」
「わかりました」
「でも、それであのビルは何に使うんですか?
良かったらうちの方でテナントを探しますが」
「大丈夫です。地下1階にライブスタジオ、
1、2階に衣料品店3、4階にRRレコード
。5階にバイオ燃料会社6階に証券会社
7階に私の会社、8階にレストランの予定です」
「えっ?もう決まっているの?この不況に
テナントが全部埋まるなんてすごい」
月家賃が600万円くらいですね」
「まあ、そんなところね。でもあなたって何者?」
郁美は突然聞いた
「はい・・・怪しいですか?」
亮は自分の経歴を話して自慢をしたくは無かった
「ええ、初めて歌舞伎町で会った時は
勢いで抱き付いたけど
よく考えると製薬会社の係長が60億円の
ビルを買ってしまうなんて怪しいわ」
「ちゃんとしたお金ですよ」
「はい、團さんを調べました」
郁美は書類を亮に見せた。
「これ僕の調査書じゃないですか?」
亮は調査書を見て秘密の部分が
書かれていない事にホッとした
「たいした探偵社じゃないな、
森さんだったらもっと
秘密の部分を調べていたかもしれない」
亮は独り言を言った
「今、社長が参ります」
「何か?」
亮は何か問題でも有ったのかと心配になった。
「いいえ、高額取引なのでご挨拶に」
「はい」
そこへ社長が入ってきて名刺を差し出した。
「社長の久保田です」
「團です。今名刺を切らしていまして・・・」
「かまいませんよ。美宝堂の息子さんですね。
失礼ですけど調べさせていただきました」
「はい」
「良かったら、お近づきの印に
お食事でもいかがですか?」
「はあ」
「ねっ、良いでしょう」
郁美が微笑むと一人で来いと
言われた理由がわかった
近くの和食店の個室に通されて亮は
久保田茂の質問攻めにあった
「いま、東大薬学部の後にハーバード経済学部、
MBA取得なさったそうですね」
「変ですか?」
亮は久保田に聞いた
「ええ、まあ」
「この探偵社あまり優秀では無いようで
MITで健康科学の単位を取得していて、
それと薬学博士号を取っています
将来は製薬会社の経営を考えています」




