クラブ会議
翌朝、亮は6時にホテルに迎えに行き
ブルックを空港に送って行った。
「ブルック、これギャラです」
亮は小切手を封筒に入れて渡した。
「こんなにいいの?」
「3ステージ分です。スタジオD・NYが出来たら
取材時の供給を受けてください。プライベートは
別ですけど。後はRRレコードと話を進めてください」
「了解です」
「これが昨日ライブのデータです。これは
ロイに渡してください」
「はい」
ブルックは亮の首に腕を回しハグをして
ニューヨークに帰って行った。
東京に戻った亮は一恵と玲奈に
ル・フルールで会った。
「ブルックは二人によろしくという事でした」
「なんか寂しいいですね」
「さてケーキ食べましょうか?」
「相変わらず甘党ですね?」
「はい、子供の頃からケーキ屋さんになるのが
夢でしたから」
「女の子みたい・・・」
玲奈は妙に納得した自分がおかしかった。
「それで玲奈さんの実家にいつ行きましょう?」
「えっ?」
「約束ですから」
亮がさわやかに笑う玲奈はドキドキしながら
「亮さんは忙しいから父を東京に呼びます」
「そうですか、ありがたいです。明日か明後日
香港へ行かなければならないようですから」
「忙しいですね」
「まず、個人会社名はプラウ(Plough)で
七星、北斗七星、耕運機と言う意味です
レコード会社はRRレコードジャパン、
証券会社はDU証券です。会社印を作ってください
住所は分かりますね」
「了解です。印鑑を発注します」
玲奈が社名をメモした。
「一恵さん電話を契約して、
早急にドメインを取得して
ホームページを作りましょう。
「は、はい」
「では、急ぎでお願いします」
亮は事務系は玲奈にハード系は一恵に頼んだ。
亮は内村に電話をかけた
「社長、團亮です」
「おお、いいところへかけてくれた」
「はい」
「バイオ燃料の件、銀行と話をしてうちの会社が
本格的にやる方向へ決めた
今夜、ゆっくり話をしないか、かたぐるしい
会議室ではなくて
蝶で、いなほ銀行の横山頭取も来る」
「はい、それなら皆さんも呼ばれたほうが」
「分かった、じゃあ8時に蝶でな」
電話を切ると亮は奈々子に電話を掛けた。
「奈々子さん、今夜8時にお父さんを銀座の
蝶に来てもらってくれませんか。五島商事の
内村社長がいらっしゃいます」
「は、はい。説得してみます」
「お願いします」
亮は五郎が発見した緑藻とデビッドの技術と
太陽光発電に自信を持っていた
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17時に香港空港に着いた有森雪こと
菅野雪を一文字が出迎えた
「お疲れ様、雪」
「うふふ、遠かったわ、ここまで来るの」
「しょうがない、警察が手配しているからな」
「あなたが作ってくれた偽造パスポートの
お陰ですんなりと出国できたわ」
「ああ、今夜はゆっくりとすると良い、
後で飲茶を食べよう」
「うふふ、うれしい大介」
雪は一文字の腕に抱きついた
二人はタクシーに乗ると一文字は目を
伏せて雪に言った。
「だんなが殺されて気の毒だったな」
「ううん、私が好きなのはあなただけよ」
「うん」
一文字は満足そうにうなずき雪にキスをすると
雪は溜まっていたものを吐き出すように
何度も何度もキスを求めた
「ああ、早くやりたいわ」
雪は一文字の股間をこすり太股を一文字に乗せた
「どうしたんだ、そんなに?」
「だって1年以上エッチしていないんだもの」
「ん?有森は?」
「うふふ、彼は30秒で終わる22口径よ。
あなたの機関銃が素敵」
「あはは、こっちへ着て香港の精力剤たっぷり
飲んでいるから楽しませてやるよ」
一文字は雪のほめ言葉に
天に昇る気持ちで答えた
「うふふ、楽しみだわ」
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「飯田さん、報告が遅くなりました」
亮が飯田に電話をかけた
「あはは、忙しいんだ。しょうがない、
ラブポーション盛況だな」
「はい、今日から楽しみです。ところでアリゾナの
飯田さんの土地の件ですが」
「ん?どうした?」
「日本企業と水のクラサワが組んで
アリゾナにプラントを作る予定です」
「うんうん」
「日本企業は新会社で内村社長が
中心になってまとめていて
今からみんなで集まります」
「それはよかった」
「それで飯田さんの土地使用料は売り上げの
何パーセントかが入るようにします」
「そうか、ありがとう亮。でも経理が面倒だ
固定にしてくれ」
「はい、アメリカに銀行口座が有りますか?」
「うん、あるぞ」
「ではそちらに年間100万ドルを振り込みます
いいですか?」
「いいぞ、元々砂漠で何も無い所だったんだ
お金がもらえるだけでも、儲けもんだ」
「個人会社に出資するぞ、振込先教えてくれ」
「はい、すみません。ついでに取締役も」
亮が申し訳なさそうに言うと
「まったく、お前さんは遠慮深いんだな、私でよかったら」
「はい」
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7時30分に蝶に亮が行くとマネージャーが出迎えた。
「いらっしゃいませ、團さま」
「こんばんはママは?」
「申し訳ありません8時に参ります」
マネージャーが頭を深々と下げて謝ると
徳田と毛利と細川がうれしそうに
笑って手を振っていた
「亮君!」
「ああ、徳田さん」
亮が徳田たちの居る席に行って挨拶をすると
三人が肩を叩いた。
「亮君、元気だったか?」
「はい」
「いろいろ有ったそうだな、ママに聞いたよ、
亮くん。ここに座りなさい」
徳田は席を空けた。
「はい、失礼します」
「それで、最近どうだ?」
細川が優しい顔で亮に言った
「ええ、色々と進んでいます」
亮が答えるとそこに絵里子と美也子と
内村と横山の四人で店に入ってきた
「おはようございます」
マネージャーが絵里子に色々話をしていると
美也子はドレスに着替え
内村と横山の間に座った
絵里子が挨拶に徳田の所へ来た。
「あら、亮」
絵里子が驚いて声を上げた。
「あはは、さっきから我々と
一緒に飲んでいたんだよ」
細川が優しい顔で絵里子に言った。
「亮、内村さんが見えたわよ」
「はい、今ちょっと仕事の話をしていたんです」
そこに30代の細身の神経質そうな顔の
男が入ってきて内村の席に行った
「お揃いになったみたいよ。亮、あちらのお席に行って」
「はい」
亮は三人に礼をして内村の席へ行った。
「失礼します」
亮は内村たちに挨拶をすると
男は内村の脇に座った。
「ご無沙汰しております。横山頭取」
「ん?誰だったかな?」
横山は亮を忘れていた。
「以前、劉泰平さんのパーティの時に・・・」
「ああ、確かDUN製薬の社員だったね」
「はい」
「それで君は?」
「実は彼が今度の話を持って来たんですよ、頭取」
内村は横山に説明をすると横山は疑った目で
亮を睨み内村に聞いた。
「えっ?信用できるのかね、彼の話」
その横山の言葉を聞いて美也子は息を吸った




