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香港の一文字

「500億円も日本に送金したら金融庁が監視するよね」

「うん、運ぶ方法はいくらでもある。現金でも」

「知っているわ、冷凍食品に入れて送るんでしょう」

「あはは、よく知っているね」

「とにかく調べてみるわ」

「はい、お願いします」


~~~~~~~

「素敵なお店ね」

ブルックが美宝堂の店内を見渡した。

「ブルック、奈々子さん。早速衣装を見ましょう」

「はい」

亮は千沙子のところに連れて行った。

「千沙子」

ブルックが千沙子に抱き付いた。

「ブルック用意できているわよ。

今日はロックでしょう」

「はい」


千沙子はブルックに衣装を出して試着させた。

「玲奈さんと一恵さんには

スーツをお願いします」

「ほんとうですか?」

「入社祝いです」

亮が言うと千沙子がため息をついた。


「相変わらず甘いわね」

「あのう、私は?」

後から奈々子の声が聞こえた。

「分かりました、入社祝いですよね」

「ありがとうございます」

奈々子はニコニコしてスーツを選んだ。


「亮、衣装合わせ終わった」

ブルックが亮に抱き付いた。

「これどう?千沙子がくれた」

「くれた?」

亮は千沙子に聞いた?


「請求書ください」

「はい」

「くれたんじゃな無い、請求されている」

「良いでしょう。他の店で買うより良いでしょう。

だってブルックあまりいい服

着ていなかったから」


「仕方ないよ、苦労したんだから」

「そうね。頑張って欲しい」

「彼女は世界のディーバになるんです」

亮は後ろにいたブルックとグータッチした。


「上に行きましょう。ブルック」

亮はブルックを宝石売り場に連れて行った。

「ブルック、僕の姉の美佐江です」

「お姉さん?」

ブルックは美佐江を握手をした。


「衣装だけではなくアクセサリーも好きな物

選んでください、プレゼントします」

「本当!」

ブルックはダイヤのネックレスを選んでいた。

「これがいい」

「はい」

亮はブルックが選んだものを美佐江に頼んだ。


「亮、これ120万円するわよ」

「大丈夫です、それくらいすぐに取り返せます

ブルックなら」

「そうね、期待しているわ。ついでにもう

一つ買ってあげればサファイヤも」


日本語が分からないはずのブルックは

サファイヤのネックレスを持って目を輝かせていた。

~~~~~~

奈々子とブルックが渋谷に向かうと亮は

玲奈と一恵を連れて秀樹のところへ行った。

「先ほどは不動産の件、ありがとうございました」

ビルの書類を渡した。


「うん、これは買い得だ」

「それで1、2階をスポーツウエア売り場にしようと

思います」

「そうか、SPOPIAのブランドを取ったんだな」

「はい、銀座ならゴルフ系のファッションなら

単価が高いので売り上げが読めます」


「素晴らしい」

秀樹は満面の笑みで答えた。

それを見ている玲奈と一恵がニコニコ笑っていた。

「このビルの7階に個人会社を作ります」

「やっと居場所が出来たな、二人とも亮の事頼むぞ」

秀樹は玲奈と一恵に頭を下げた。


「それで、キャバクラの方はどうだ?」

「オープンから閉店まで行列でした」

「俺が行っても入れないか・・・」

「それでブルックのライブが渋谷でやります」

「うん、それもきっと成功するな」

「はい」

「がんばれよ」


~~~~~~~

「一恵さん事務所のレイアウトと備品の

準備をお願いします」

「かしこまりました」

「玲奈さんは司法書士さんと連絡を取って

会社設立の準備をしてください」

「かしこまりました」

~~~~~~

「今日のライブ、チケット用意しました。

時間が有ったら来てください」

亮は短いコメントを神村由香と

三野美智子に送った。


「キャー、ブルックのライブだって」

美智子と由香が手を握り合って

飛び跳ねた。

~~~~~~~

亮はジュディに連絡をして事務所へ行った

そこには裕子も居合わせ、

亮は日曜日の礼を言えず黙って会釈をした。


「忙しそうね、亮」

「ええまあ、早速ですがプレステージが

捜索を受けたので

全店休業になりました」


「そうそう、それが聞きたかったの、何があったの?」

「プレステージが使っていた、シャンプーとリンスから

覚醒剤の成分が検出されたんです」

「それって・・・」


「はい、プレステージは客を麻薬患者にして

美容院に通わせていたり、シャンプーを高い

値段で売っていたりしていたんです」

「ひどい」

「警察は顧客リストを元にシャンプーの回収を

しています。もちろんプレステージは

閉店になります」

「そう」

ジュディは色々な面で安心をした。


「それで一つお願いがあるんです」

「何?」

「プレステージの従業員で

優秀な人材を雇って欲しいんです」

「どうして?」

「プレステージを調べた時、

かなり腕の良い美容師がいるようです。

このまま失業させてはもったいないと思います」


「ええ、わかったわ」

「従業員のリストは警察から入手します」

亮は裕子の目を見つめた。

「ところで渋谷のマテリアの方は?」

「とても順調よ、メイクアップの希望者も多いわ」

「はい、そこで新たにマテリアの仕事として

メイキャッパーの派遣をしましょう」


「えっ、どこに?」

「飛行機の中でヘアメイクをするんです」

「えっ?」

ジュディは亮の言っている意味が

まったく分からなかった


「仲間が航空会社を作って

JOLの飛行機をチャーターして

飛行機を飛ばすんです。

その便のサービスとして

メイキャッパーが添乗するんです」

「うふふ、面白い」

話を聞いていた裕子が笑っていた。


「それは面白いわ、私もアメリカや

ヨーロッパ便に長時間乗っていると

髪の毛がボサボサになってしまうのよね」

ジュディは亮の言っている意味が分かって賛同した


「ええ、それに飛行機の中は湿度が低いので

肌もガサガサになってしまいます。

でも機内に液体物の持込が禁止されていますから、

乳液もさほど持ち込めません」

「それで・・・」

裕子がドキドキして亮に近づいた。


「まず、搭乗記念グッズとして全員に

フェイスパック、マスク、ペーパー

フレグランスその他を配ります」

亮が言うとジュディが面白い話なので

手をたたいて笑った


「そうか、フェイスパックとマスクは

DUN製薬の物を使うのね」

裕子がうれしくなって話すと亮は

「そうです、ペーパーフレグランスは

スタジオDの物です」

「すごい!」

ジュディが亮の言っている

イメージがどんどん広がっていた


「計画で行くと月6万人の乗客に宣伝ができますし、

海外旅行をする女性なら

マテリアのお客さんになる可能性が高いですからね」

亮が言うとジュディは協力することを決めた。

「マスコミもその話で取材に来るわね」


「はい、それが狙いです。航空会社もマテリアも」

「あはは、普通じゃそんな事思いつかない」

裕子が言うと亮は微笑んだ。

「ジュディ企画書後でお渡しします」

「ええ、待っているわ」

「はい、ではまた」

亮は立ち上がってジュディの部屋を出た。


~~~~~~~

亮は美咲に電話をかけた。

「すみません美咲さん、

金融庁に知り合いがいませんか?」

「どうしたの?」

「一つは証券会社を作るのに早く許可をおろして

貰いたい事と一文字が香港から

日本に送金していないか確認して欲しい事です」


「うふふ、ぜんぜん違う話ね。

落合さんは国税庁だけど聞いてみるわ」

「すみません、同じ東大でも薬学部は

顔が広くないもので」


「仕方ないわよ、亮と私たちみたいに

国家公務員を目指して勉強した連中とは

付き合いが違うもの」

美咲は亮が電話の向こうで困っているのかと

できるだけ協力をしたいと思った。


「お願いします」

「それと送金の方はすぐに調べられるわ」

「よかった、一文字の香港の口座には

3億ドルしかないそうです」

「そう、NEL教団の資金が500億円

流れているならもっとあっても

おかしくないわね」


「ええ、たぶんNEL教団の資金を

香港で運用して増やしているはずです。

ワザワザ円に換える必要が無いですからね」

「そうね、そのお金がどこへ行ったかだわ、

すぐに調べるわ」


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