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渋谷の物件R・Y・O

亮は優しく笑った。

亮は将来DUN製薬でシャンプーを

ベースに化粧品を作りたかった。

飯田はそれを見ていて満足そうな顔をして笑っていた。


「これで、1階と2階は埋まったな、亮

 他にやりたい商売があるか?」

「どうしてですか?」

「他の階も空いているんだ」

「じゃあ、スポーツジムがいいです」

小妹が手を挙げた。


「なるほど、スポーツジムか。亮、採算取れるか

スポーツジムをやるなら新宿が理想ですね

新宿は乗降客が1日200万人の乗降客が

あって多様ですが、渋谷の場合はジムより

パーソナルトレーニングやスクールが理想ですね」


「たとえば?」

「今24時間営業のセルフジムが有りますが

はっきり言って自己流のトレーニングをしている

人が多くただ体を動かしているだけなんです」

「うんうん」

飯田は亮の説得力のある内容に興味が湧いて来た。


「僕の学んだ健康科学の運動部門では

個人の持病を改善する運動が有りますので、

それに対する運動プログラムを作っていきます」


「例えば?」


「糖尿病なら消費カロリーを多くするために

有酸素系運動がまず必要です。それを続ければ

血糖値の低下が見えてきますから、

本人もやる気が出てきた後に、本格的に筋肉トレーニング

行って行けば結果が出ます」


「なるほど、目的別ジムか・・・」

「はい、具体的な案は企画書に書きます」

「わかった、ではここと新宿という事だな」

「はい、その方が効率的です」

「わかった、新宿も物件を探そう」


亮は頭の中で渋谷と新宿の立地、家賃

収益を計算した

「採算が取れます。

24時間営業で2年で償却できます」

「何か面白い企画でもあるのか?」

「はい、まず靴とウエアはすべて無料レンタルにします」

「無料か?」

「はい、色々なウエアを体験で

着用すれば販売に繋がります。


そこで採算を取ります」

亮はスタジオDのスポーツウエアを作りたかった。

「なるほどな」

飯田は感心してうなずいた。


「どうして無料レンタルにするといいの?」

小妹が不思議そうに聞いた。

「小妹、東京の通勤ラッシュは

身動きできないくらい凄いんだよ、

だから靴とウエアの入った大きな

荷物を持って会社に行き難い」


「そんなに、電車が混むんだ・・・」

「そう、凄い混み方でここにスポーツクラブを

経営するなら

通勤客がターゲットなので無料レンタルに

すればかなりの集客が望めます」


「そうね、私も面倒だからロッカーに靴を預けていたわ」

一恵は亮のアイディアの良さに感心して言った。

「でも普通は有料だろう。そんな事をして採算が取れるのか?」


「はい、逆にレンタルロッカーを使用している人には

ウエアの無料クリーニングもやります」

「おいおい、そうなったらますます

クリーニング代がかかるだろう」


「はい、ポイントはそのクリーニング料です」

「キャバクラのおしぼり、美容院のタオル、

スポーツクラブのタオルやウエアの

クリーニング業務をベースに

大型クリーニング工場を作ります」


「おいおい、簡単に言うな。おしぼり屋は

利権が絡んでいるからやくざが怖いぞ」

「分かっています、でも飯田さんだからできるんです。

飲食店に顔が聞きますからね」


「なるほど、私にはやくざは文句を言わんか」

「はい」

「わかった」

「お願いします、クリーニングは直営店

以外の物をやりませんから」


「うんうん」

一恵は亮が言った洗濯物のほとんどが

綿であり洗濯方法は統一できる

「すごい、亮」

隣で聞いていた美喜が手を叩いた。


「わかったすぐにクリーニング工場の場所を探そう」

「はいそしてジムでは、DUN製薬の開発した

プロテインをプロテインバーで販売します。

もちろんクリーニング工場の洗剤もDUN製薬で

作ります」


「おお、しっかり自分のところの儲けを考えているな」

「あはは、もちろんです。そして、キャバクラの女の子、

ホストさんたちに会員になってもらいます

健康のために・・・・飯田さん」

「なるほど」

「はい、お願いします」

「よし、すぐに内装工事を始めよう。

亮デザインはどうする?」


「ちょっと待ってください」

亮はジャネットに電話をした。

「亮、元気?」

「はい、そっちはどうですか?」

「例のミュージカル映画の

オーディションへ行ってきたわ」


「明日結果が出るの」

「うまく行くように祈っています」

「ありがとう。ところでなに?」

「大学の仲間にトレーニングジムのデザインが

できる人いませんか?」

「いるわよ、トレーニングジム内装デザインの天才が」

ジャネットは考えるまもなく答えた。


「じゃあ彼にジムのデザインを頼みたい

 出来ればトレーニングマシンも」

「OK、どうすればいい?」

「すぐに日本に来てもらってください」

「日本に行くの?」

「はい。ちょっと待って詳しくは

一恵さんに代わります」


「うん」

亮が一恵にスマートフォンを渡すと話を始めた。

「なるほど、アメリカのデザインか?」

「はい、アメリカのジムは日本に比べて

何歩も先を行っています。しかも

トレーニングマシンも効率的でユニークです」

「よし、任せよう」

飯田が笑った


「後は優秀なインストラクターを探さなくては」

亮が言うと小妹が答えた。

「私はカンフー、太極拳を教えられるけど」

「うん、それは頼むつもりだった、

それと美喜さんにはダイエットウォーキング

僕は格闘技を教えられる」


「亮、あと二人優秀なインストラクターがいるけど・・・」

小妹は亮を上目使いに見た。

「ん、まさか?」

「大丈夫よ、普段は善良な市民だから」

小妹は暗鬼の人間に頼もうと考えていた。

「なるほど」

「それにみんな普段から似たような仕事しているし」

「似たような仕事?スポーツ系か」


「うん」

「じゃあお願いしよう」

「じゃあ、今夜集合かけておくわ。今夜は帰るんでしょう」

「はい」

亮は頭を下げた。

「亮さん、ジャネットと話をしたら、

デザイナーはブルックの知り合いだそうで

段取りを決めました、デザイナーは

明日の16時に到着するそうです」

「早いですね。一恵さんホテルの予約お願いします。

当面の行動費が必要ですね」

亮がクレジットカードを一恵に渡そうと

すると飯田が手を上げた。


「おい、亮。自分の金を使うと

めちゃくちゃになってしまうぞ。早く会社を作れ」

「はい。と言う事だそうです。一恵さん」

「はい、うふふ」

一恵はクスッと笑った。


亮は秀樹に電話を掛けた。

「スタジオDを渋谷のセンター街新築ビルの

1階にオープンしたいんですけど」

「あそこはうちも不動産会社にオファーを入れたが断られていたぞ」


「あそこのオーナー飯田さんなんです」

「なるほど・・・」

「おお、分かった。契約を進めていいぞ」

「はい、路面店は家賃高いですよ」

「当たり前だ、安かったら幽霊が出る」


亮が笑顔で飯田の方を見て親指を立て

続いてニューヨークにいる千沙子に電話をかけた。

「亮です」

「どうしたの?」

「渋谷にスタジオDを作る事になりました」


「え?渋谷のどこ?」

「センター通りのR・Y・Oビルの1階です」

「あそこなら。最高よ!」

「それでスポーツウエアのデザインの

 検討お願いします」


「えっ・・・分かったわ」

「おねがいします」

千沙子は亮のスピードがあまりにも早くて

付いて行くのが大変だった。


亮はすぐにブリリアンスショーの

取締役統括本部長の新藤好美に電話を掛けた。

「團亮です」

「あっ、体の具合はいかがですか」

「はい、すっかり」

團の名前を使っている亮は千沙子に頼んで

病気療養と言って仕事を休んでいた。

「今度渋谷のセンター街に出店しますので、

人事、求人、展示の準備をお願いします」

「は、はい」

新藤は亮の突然の話に驚きを隠せなかった。

その後、亮がスタジオⅮアメリカの話をすると

自分たちのブランドがニューヨークに出る事に

新藤の手が震えていた。


「新藤さん、聞いています?」

「はい、突然だったので・・・」

「早急に打ち合わせしましょう。

また、電話します」


~~~~~~~

そこに絵里子から電話がかかって来た。

「亮、ありがとう」

絵里子が涙声で言った

「どうしたんですか?」

「やはりガンだったわ」

その言葉に亮は驚いて全身の力が抜けた


「そ、それで手術ですか?」

「ううん、あまりにも小さいので

手術をしないで治療ができるみたい」

「小さい?」

「今までこんな小さな物が見つかった

前例が無いそうよ」


「亮の感覚って凄いのね、先生が会いたがっていたわ」

「あはは、ではその病院へ薬の営業に行こうかな」

「その話はしてあるわ、うふふ」

「とりあえず先生をお店に招待したから会ってくれる?」

「はい、分かりました。今夜ですか?」


「すみません、女性同伴で伺っていいですか?」

「うふふ、いいわよ。あなたに会えるだけいいわ」

「では、また後で」

「はい、ありがとう」

絵里子は亮の心から感謝した。


飯田はうれしそうに笑う亮の顔を

見てみんなに声をかけた。

「さて次はキャバクラの方だ、

歌舞伎町の方へ行こう」

「はい」

亮はジュディに話しかけた。


「ジュディ、シャンプーの新製品ができました。

こちらに送ります」

「はい、またオリジナルシャンプーよね」


「はい、若い女性が多い渋谷は銀座より

髪を染めている人が多いので

トリートメント効果を上げました、

それに発色効果が上がる成分を入れてありますので

 黒髪はより黒く金髪はより金色に輝きます」


「うふふ、ありがとう。さすが亮ね。

私はこのままここに残って

 お店の方の指示をしていきます」


「わかりました」

亮は店内を見渡して何か

物足りなさを感じていた。

「お店の内装、何かゴージャスさに

欠けているような気がします」

「そう思う?」


「はい、コーエンのお店を見たからでしょうか、

日本の美容室は清潔感ばかり、

髪質が違うので事情が違うのでしょうけど

 雰囲気をもっと思い切った感じにしたいですね」


「私もそう思うけどその勇気がないの、あのヤマトが

 変なお店を作ったなんて言われたくない」

「はい」

亮は自分の中にある、もやもやが発散できずにいた。


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