表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/195

明美の行動

「ありがとうございます」

亮は思わず頭を下げた

「えっ?何が」

「去年のファッションショー観ました?」

「観たわ、あの日からスタジオDのファンになったの、

 スーパーモデルもかっこよかったし」

「昼と夜どちらを観ました?」

「両方観たわ」


亮は両方観る立場の職業を思い浮かべた

「両方観たとなると明美さんの職業は、

 ファッション系かファッション系

ひょっとしたら・・・広告代理店係かな」

「うふふ」

明美は微笑むだけで亮の目を見つめていた。


「そうか。ファッション関係ならわざわざ

 ライバル社の服を着ないから・・・」


明美は一所懸命考える亮を見て笑いながら

「うふふ、私は音楽関係」

「はいっ?歌手ですか?」

「ううん、アイベックというレコード会社の

著作権管理の仕事をしています、

あの時はバックにうちの楽曲を出していたから」


実は亮はファッションショーのディレクターの

近藤と打ち合わせをしていた明美を覚えていた。

「すごい、今人気のレコード会社ですね」

「でも、うちの扱っているアーティストレベルが

低くて聞くのも嫌になってくる、

だからここに音楽を聴きに来るの」


「勉強家ですね」

「昨日渋谷のストリームホールでブルックっていう

 女の子が唄ったんだけど凄くうまくて、

何処のレコード会社から出るか聞きに言っちゃった」

「なるほど」

亮は昨日島崎が言った事を思い出した。


「あんなにうまい歌手を育てられるんだ

いいなあ、アメリカは」

「日本はダメですか?」

「はい、日本はプロダクション主導だから

歌が下手でもルックスとお金があれば

ヒットする世界よ。作曲家も作詞家も

印税が戻って来るヒットメーカーに

曲を提供するし」


明美は馬鹿にしたように舌を

出すと亮は話を切り替えた。

「そういえば、明美さんは外国人好き?」

「ううん、ここへ来るのは音楽を

聴きながら踊るのが目的だから

私から男性に声をかけたのは

昨日が初めてなの」


「本当ですか?」

「はい」

明美はふしだらな女と見られないように

自分を弁解していた。

「昨日外国人と話をしていたでしょ?」

「うん、ホテルに誘われた。


今日も来ているわあの男。

 相当やりたがっているわね」

明美はボビーの方を見ると睨みつけた。

「今日もナンパかな?」

「どうもそのようね」

二人は乾杯してお酒を飲むと

明美は首を伸ばして指をさした。


「ねえねえ亮、あそこの人だかり。

幸田美喜がいるのよ」

「本当、一人で?」

亮はとぼけて聞いた

「うんそうよ、今まで彼女を

ここで見た事なかった」


「僕ファンだったんです、

明美さんちょっと見て来ます、

 一緒に行きませんか?」

「ううん。ここで待っている」

明美は亮もただのミーハーだと

思ってがっかりした

「すぐに戻ってきます」


美喜を元ファッションモデルと

知らない外国人男性は

美喜の体から発する強烈なフェロモンで

本能的に美喜を取り囲んでいた

それを見つけた亮は合図を送ると

美喜が亮の方に踊りながら近づいてきた。


「お疲れ様」

「ううん、ボビーがさっきからチラチラと

私のほうを見ているから

 亮が来たことだしアクションを起こすわ」


「はい、気をつけて。スーパーリップと

レッドコンドーム持ちました?」

「もちろん、必ずご期待に副えるようにするわ」

「お願いします」


亮は明美のところへ戻ると首を傾げた。

「亮、どうだった?」

「あはは、断られました」

「はい、そうなの?なぜかしら」

明美は亮がなぜ振られたか不思議だった。


「じゃあ今夜は私とゆっくりしようよ、

 私良い物貰ったの」

明美が亮の腕に抱きつくと

明美のバッグを覗き込んだ。


「良い物って何ですか?」

「シャンプーなんだけど使った後、

ハイになるシャンプー」

「はい??それってシャンプーなんですか?」

あの一文字のシャンプーだと気づいたが

亮はとぼけたふりをして聞いた


「うん、きっと香りのせいだと思うわ

凄く気分がよくなるの」

「今、持っているんですか?」

亮が聞くと明美はしばらく考えて

誘うような目で亮に答えた。


「私の家にあるわ、うふふ」

「そうですか残念ですね」

「大丈夫よ、一人暮らしだから」

「それって・・・」

亮は明美が自分を誘っているのを

わかって明美に自分から言わせた。


「うん、私の家でゆっくりしようよ」

亮は明美と夜を過ごす事より危険な物を

持っている事が気になっていた。

「それは売っているんですか?」

「ああ、興味ある?」

「はい、まあ」


「青山の教会で売っているの、ここにいる

連中ほとんど使っているわよ」

亮はほとんどと聞いて心臓がドキドキした。


「それ、高いんですか?」

「まだ、サンプルを貰っただけなんだけど、

買うと1本3万円よ」

「た、高い!」

「でも、凄く売れているみたいよ。

実はいい方法聞いたの」

「ん?」


「やる前にあそこをシャンプーで洗うと

凄いんだって、男も女も」

「まだ、使ったことがないんだ?」

「はい、だから今夜使おうよ」

「そうだね、せっかくだから僕が買っちゃおうかな

 いっぱい使うかも知れないから、あはは」


「うふふ、うれしい、

夜の8時から売るから買えるわ。行く?

サンプルを貰った人にしか売らないから、

私が一緒なら大丈夫よ」


「よし、行こう。あっ、その前にトイレ」

「私も」

明美はうれしそうに亮と腕を組みながら

トイレに向った。


途中、美喜の脇を通ると、美喜はボビーと話をしていて

亮はそれを見て微笑むと美喜は亮に微笑を返した

亮がトイレから出てくると明美は

まだ出て来ず女子トイレを

何気なく覗くと麻実が出てきて

亮と目が合った。


「助けて、お願い助けて」

麻実は懇願するように真剣なまなざしで

亮の耳元で囁いて歩いて行った

そして、麻実はもう一度振り返って

口元が動いた「た・す・け・て」

亮はそれを見てうなずくと麻実は

ホッとしたように微笑んで前を見た


そこへ明美がトイレ出てきた

「さあ、行きましょう」

「はい、家は何処ですか?」

「代官山よ」

「良い所に住んでいますね」

「うふふ」

亮と明美はタクシーに乗って青山に向った


~~~~~~~

「こんばんは」

ボビーは美喜に日本語で声をかけた

「こんばんは、大丈夫よ。英語で」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ