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悪の工場

ブルックは亮の様子を見て服を着ると微笑んだ

「亮、あなたも服を着て。あなたの物

トランクスの脇から出ているわ」

「あっ」

亮は慌ててそれをしまいながら

美咲に電話をかけた。


「美咲さん今何処ですか?」

「成田空港よ、ブラウン捜査官を迎えに来ているわ」

「一恵さんが稲敷で一文字の

麻薬工場らしき物を発見しました」


「本当?わかったわ。亮は何処?」

「東金です」

「じゃあ、ここは樫村に任せて稲敷へ向うわ」

「了解です。では向こうで合流しましょう」

「はい」


「すみませんブルック、

今日はゆっくりしようと思っていたのに」

「それより、私ピアノのあるところに

連れて行って欲しい」


「作曲ですか?」

「うん」

ブルックは天使のような笑顔で亮の顔を見

目を閉じて頭の中で曲を作っていた


一恵の家の前に亮が着くと玄関から

一恵が飛び出してきた


「亮さん、ごめんなさいせっかくの・・・」

「いいえ、それよりピアノは?」

「はい、今確認したけど音は狂っていないわ」

「ありがとう」

ブルックを2階の一恵の部屋に案内すると

ピアノを弾きだし曲を書き始めた

亮は一恵の母親に挨拶をした。


「はじめまして團亮と申します」

「ああ、一恵の母です。いつもお世話になっています」

一恵の母親は一恵が初めて連れてきた

男性が予想以上に

ハンサムだったので興奮していた。


「一恵、團さんとはどれくらいの付き合い?」

「初めて会ったのが4年前、ほら前にも言ったでしょう

 ニューヨークで助けてくれた人が團さんだったの」

「そうか、そうかそれは運命だね。一恵」

母親はうれしそうに一恵の手を握ると一恵は微笑んだ

「うん」

亮は一恵の肩を叩いた。


「でも一恵さん、良く見つけましたね」

「あの工場は元々うちの父が

経営していた肥料工場だったの」

「一文字はあの工場を知っている?」


「もちろん、だって倒産した父の

工場を学費が払えないから

 一文字が差し押さえたの」

「じゃあ、あの工場は一文字の物ですか?」

「はい、一文字が逮捕された時処分していなければ」

「わかりました」


そこに美咲がタクシーで到着した

「お待たせ、亮」

「すみません美咲さん、お呼び立てしまして」

「ううん、少しでも手がかりがあれば助かるわ」


亮と美咲と一恵は工場へ向った

そこはすべてのドアとシャッターに鍵がかかっていた

「ここから臭うのよ」

一恵は亮と美咲を換気扇の下に連れて行った


「なるほどこの臭いは確かに

FBIで嗅いだあの臭いだ」

「本当、亮?」

「はい」


「何とか入って確認しなくちゃ」

美咲が悔しそうにドアを叩くと

亮は鍵を持って鍵穴にそれを入れて回すと

ドアが開いた


「どうして?」

美咲が唖然としていると

「一恵さんの家にあった鍵です」

「まあ、なんて無用心なんでしょう。

一文字は?」

美咲が笑った


工場の中に入ると大きな釜があり

そこから臭いが出ていて

シャッターの脇にはたくさんのケースが並んでいた

「美咲さんやはり作っていましたね」


「はい、すぐに捜査員を呼んで張り込ませるわ」

「はい」

1時間ほどで美咲の部下と千葉県警

達が来て工場を取り囲んだ


「一恵さんの家、私の部下の休息所に

使わせていただけませんか?」

美咲が一恵に聞いた。

「お母さんいい?」

一恵が聞くと母親はうれしそうに答えた


「いいわよ、にぎやかで楽しいわ」

「一恵さんも残ってお手伝いしてください」

亮が一恵の肩を叩いた。


「一恵さん私は先ほど採取した物の成分を分析して

麻薬だったら家宅捜査令状を取りますけど、

それまでに荷物を運び出すようだったら

 騒ぎになりますけどよろしくお願いします」


「はい、原さん」

一恵は元気良く返事をした


亮はブルックに声をかけ美咲と三人で東京へ向った。

「美咲さん、ブラウン捜査官は?」

「無事到着して樫村さんが送り届けたわ」

「では明日、予定通り会議を」


「はい、今夜動きがなければ」

「今夜は荷物の運び出しは無いと思います、

まだ製造過程でしたから」

「そうなの」


「はい、たぶん続きの作業に誰か来るはずです」

「わかったわ、そのように指示します」


「ブルック作曲はどうでした?」

亮が一恵に家の2階に上がってブルックに聞いた。

「お陰で2曲出来上がって楽譜にしたわ」

「すごい!」

「はい、日本に来て良かったわ、

どんどん曲が頭に浮かぶの」


「ブルック、昨日ロイと話をしたんだけど

RRレコードは映画にも進出するそうです」

「素敵!」

ブルックは後の席から亮の肩を握った。


美咲は今日のエリック達の行動を亮に報告した。

「ハトバスの1日都内観光か、やつらの

ターゲットが見えないですね」


「はい、東京駅から皇居、国会議事堂、

銀座、東京タワー、浅草。

奴等は何かの下見かしら、それとさっき

六本木の7時半頃ボンハウスに三人

で入ったようよ」


「美咲さん三人ですか?」

「はい、エリックとボビーと麻実」

亮は美喜に危険が無い事を祈った。

8時過ぎに都内に戻った亮は

ブルックをホテルで降ろし

ボンハウスへ向った。


「亮、ブルックを一人にして良いの?」

「今夜はメイキャッパーのサラと

オリビアたち最後の夜で一緒に

食事をするそうです。それより

美咲さんエリックの顔を一目

 見たら帰ってくださいよ」

「OK」

亮は車を駐車に入れると電話をかけた。


「小妹、様子はどうですか?」

「うん、マギーはハリーとステーキハウスでデート中、

エリックとボビーと麻実がボンハウスに向ったわ」


「今から僕もボンハウスに入ります」

「メイクした?」

「あはは、今からします」

亮は電話を切るとファンデーションを

バックから取り出した

隣にいた美咲が聞いた。


「ど、どうしたの亮」

「エリック達に顔を見られるとまずいので、

ラテン系に変身です」

「うふふ、面白い。

これは普通の警察には絶対できないわ」

亮がブルーのコンタクトをつけると

美咲に顔を見せた。


「どうですか」

「うん、うん。どう見ても外国人」

「じゃあ、行きましょう」

亮と美咲が腕を組んでボンハウスに入って

テーブルの前に立った。


亮は回りを見渡しエリックを

見つけ美咲の耳元で囁いた。

「美咲さん9時の方向に

エリックとボビーがいます」

美咲がエリックを確認すると亮の方を見てうなずいた。


「エリックが肩を抱いている

女性が一文字の女で麻実です」

「彼女ずいぶん疲れた顔をしているわね」

「一文字の命令で仕方なしに

一緒にいるんでしょう」


「はあ、また一文字のせいで傷つく女ができた」

「そうですね、美咲さん

確認したら帰ってください」

「あら、私じゃま?」

「そうじゃなくて、稲敷の工場の件でいつ

連絡があるかわからないからです」


「うふふ、わかっているわよ」

美咲は亮にキスをして帰って行った

するとすぐに媚薬の効果で

明美が隣に立った。


「こんばんは亮、今日も来たのね」

「はい、一応。名前覚えていたんですね、

明美さん」

「あなたも覚えていてくれたのね」

「はい」


「昨日の綺麗な外国人の彼女達は?」

「今日、国へ帰りました」

「そうさっきいた知的な女性は?」

明美はしっかりと亮を観察していた


「見ていたんですか?」

「あはは、あなた目立ちすぎるわ」

「彼女はちょっとした友達です」

「あなたはちょっとした友達とでもキスするんだ」

「あはは、それも見ていたんですね」

亮は明美の前でうつむいた。


「あなたは何の仕事をしているの?」

明美は興味深く亮に聞くと一瞬戸惑いながら

自分を偽った。


「3ヵ月前に会社を辞めて今は無職です」

「本当?でも英語ができるんだから

すぐ仕事見つかるわよ」

明美は慰めるように言った。


「明美さんは何の仕事をしているんですか?」

「ナイショ」

「ファッション関係かな、

それの服スタジオDですよね」

「はいっ!?わかるの?」

「はい」

「私、スタジオDのランジェリー好きなの、

体にフィットして最高よ」


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