暗殺された三人
「えっとあのUバンクって西田社長が
辞めない銀行ですね」
「はい、かなり高い配当を
要求してきたのでロイは断ったらしい」
「ちょっと待ってください」
亮の頭を恐ろしい事よぎった。
亮は美咲に電話をかけると殺された三人の
共通した部分を探すように言った。
「えっ?それは調べていなかったわ」
「三人とUバンクとの関係を調べて欲しいのですが」
「わかった、すぐに調べるわ」
亮が席に戻って話を始めた。
「すみません、遅くなりましたが
友子さんの愛液から取った物から男性の
ED剤を作ってコンドームにつけたんです」
「はい、それで」
友子は興味深く体を乗り出した。
「そのコンドームをつけると
男性自信が元気になって女性も
感度が上がって二人とも絶頂感を味わえるんです」
「すごい!」
「とりあえずアメリカのNPOがアフリカの
エイズ撲滅のためにに
1億個を無料配布することになりました」
「すごいすごい」
「友子さんには利益の一部を
協力者として差し上げます」
「ううん、そんなのいらないわ」
「そうですか・・・」
「それよりそのコンドームを私に使って。
それは私に言う権利あるでしょう」
「えっ?はい」
亮がポカンとした顔をすると
友子が大きな声で笑った。
「彼氏は?」
「忙しくて男も見つける暇も無かったわ」
私の体を抱いたら男が狂うって
亮に言われたから怖くて」
「すみません」
「いいのよ、私がここまで来れたのは
あなたのお陰だからだからそれ使って」
「はい」
亮が笑った。
「亮。実は私一人では今の仕事を処理しきれないの」
「はい、わかっています。
ロイに頼まれたWSOが投資した会社の
管理との為に、早急に投資顧問会社と
ネット証券会社を作る予定です」
「本当?」
「はい、今まで友子さんに資金運用を
頼んでいてたし、これからも
お願いするつもりでした。皆さんと相談しましょう」
「ありがとう」
「でも、ますます彼ができなくなりますよ」
「いいの、亮が傍にいれば充分」
「あはは」
そこに美咲から電話があった。
「亮、大変よ。殺された三人は
Uバンクの西田社長と関連があったの
大阪で爆死した経済産業省の馬場事務次官、
京都で射殺された財務香山省主計局長、
金融庁村岡参事官は反西田の連中だったわ」
「じゃあ、三人は西田社長降ろしをしていた訳ですね」
「はい、これはあくまで噂だけど西田社長は
2ヶ月前独断でアメリカの企業にお金を融資
したらしいのそれがばれるのを
恐れて辞めないらしい」
「それって犯罪じゃないですよね」
「はい、国民感情の問題ね」
「もしかしたら、Uバンクが国民に知られる前に
アメリカの企業に返してくれと言ったら?」
「もちろんアメリカの企業は返せないわ」
「もしたった一日で40%も儲かる
為替のネタを使ったら」
「それが三人の暗殺と言うわけね」
「はい、お金をUバンクに戻してしかも
秘密を知っている三人の口封」
「ありえるわ」
「美咲さん、もし40%の利益で足らなかったら」
「もう一回事件を起こす?」
「はい、日本の信用を失う今度は経済関係
じゃなくて国防関係かも知れません
防衛省かもしかしたら・・・」
「警察?」
「はい、警察の中枢が殺されたら
日本の治安が疑われます。
考えすぎかも知れませんけどね」
「いずれにしても父は大変だわ、とにかくエリック
達を逃がさないようにしなくちゃ」
「はい、小妹が警察の尾行は下手だといっていましたよ」
「私もそう思うわ、なんか存在感がありすぎるのよね
怖い顔をして立っているから、もしまかれた時お願いね」
「そう伝えておきます」
亮は席に戻りため息をついた。
「ちょっと一段落です」
「うふふ」
亮は友子に火曜日に歌舞伎町でキャバクラを
数週間後にトレーニングジムをオープンさせる事
アメリカのアリゾナで地下水が見つかった事を話すと
友子は興味を持った。
「わあ、素敵じゃない。ねえ亮。
あなたに関わるビジネスだけで
充分資金運用できるし証券会社の推奨株で売れるわ」
「はい、それに香港の会社も関わってきます」
「香港?」
「はい、ユニオンチャイナグループとの
ビジネスもあるし」
「そうね。何かわくわくする」
友子の体が熱くなって手のひらに汗をかいた。
そこへスマートフォンに文明から
電話がかかってきた。
「亮です」
「亮か、お前に言われたように円をドルに変えて
置いてよかったよ、儲かった。」
「いいえ」
亮は日本で起きた一連の事件の説明をした。
「あの時の連中か」
文明はニューヨークの乱射事件を思い出した。
「はい、マギーに聞いています」
「うん、お前の身代わりの同胞殺したんだからな」
「はい、今小妹とマギーが二人を付けています」
「わかった、いつでも始末できるように指示をしておく」
「ま、待ってください。
裏に大きな組織が動いているので
それを調べてから結論を出しましょう」
「大きな組織?」
「はい、Uバンクがらみの」
「Uバンクかその話うちにも来たな
3ヶ月で倍にできないかって」
「えっ?本当ですか?」
「3ヶ月では無理だといって断った、
よほど急いでいたらしい」
「なるほど分かりました。ところで、
新しく投資顧問会社と
ネット証券会社を作りたいのですが」
「おっ、面白いな。人材はいるのか?」
「とりあえず優秀なトレーダーが一人」
「わかった、ちょうどいいドルを円に変えよう、
いつ何処に送金するか決めてくれ
ついでに銀座のビルの買取もな」
「わかりました」
亮は文明の電話を切ると
証券会社設立計画が具体的になった。
「友子さん、会社を作るのに人材が要りますね」
「はい、私がいた証券会社の
友人に声を掛けてみるわ」
「社長になる人材を探さなければならないですね」
「そ、そうですね。話してみます」
友子は立ち上がり亮に頭を下げて帰っていった。
「友子さん、忙しいなあ・・・」
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六本木ロアビルの向いでランチを取っていた
エリックとボビーは小声で話をした。
「ボビーまだ付けているな」
「ああ、東京駅からずっと付けている」
「日本の警察もたいしたものだ、
職務質問で俺達に目を付けるとは」
「ああ、でも尾行が下手だ。客より目立つ」
「あはは」
腕時計を見たボビーは立ち上がった。
「エリック、そろそろチェックインが
できる時間だ。行こう」
「ああ、とにかくこいつらを何としなくちゃならんな」
「とりあえず部屋に入ってハリーの連絡を待とう」
「ああ、そうだな」
二人は捜査官の方を見ながら店を出た。
「まったく、ばれているよ日本の警察。
入り口でウロウロしているんだから」
「こうやって隣で食事をすれば
会話も聞けるのにね、マギー」
「うふふ、捜査費が出ないのよ」
「そう言えばハリーと言っていたわね」
「はい、確かハリー」
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小妹たちは二人のチェックを終えると
亮に電話をした。
「亮、ハリーって言う名前覚えている?」
「はい、ニューヨークでマシンガンがジャムった時
ハリーのやつといっていた、
たぶん武器調達担当じゃないかな?」
「うん、今夜やつらハリーと接触するみたいよ」
「OK、Kホテルに君達の部室の予約をしておく」
「やつらの隣の部屋がいいわ」
「努力してみます」
亮は玲奈にKホテルの予約を指示した。
「玲奈さんエリック達の隣の部屋と
向いの部屋の予約できますか?」
「できると思います」
「本当?」
「Kホテルの秘書は私の同級生ですから」
「なるほど、すごい」
亮が一文字の色々な企業に自分の子飼の
秘書を潜入させ企業をコントロールする
企みを分かった。
玲奈はその言葉で顔が曇り
亮に抱きつき耳元で囁いた。
「亮、今一恵さんと私で仲間を作ることにしたの」
「どんな仲間?」
「一文字にだまされ利用された
女達のリベンジのグループよ」
「それって、花達の復讐ですね」
「うふふ、いいわね。花達の復讐」
亮はメイキャッパーのサラとオリビア
とジャネットとブルックと一恵と玲奈と美喜たちと
フレンチレストランローラン・ギャロスへ行った。
「素敵なレストランね」
ジャネットが回りを見渡すと
他の女性達もうなずいていた
「日本料理もいいけど日本の牛肉の
ステーキも美味しいいですよ」




