暗殺遂行
紀子が覗くと亮が悔しそうな顔をした。
「あっ、ごめん。
Sホテルが爆破されました」
「えっ?」
驚きのあまり紀子はしゃがみこむと
泣き出した。
「亮にまた助けられた」
「よかった、あのままレセプションに
出ていたら大変な事になっていましたね」
「ありがとう」
紀子は亮の首に手を回すと長いキスを交わした
紀子はとても大人になり化粧を落としても
美しさは変わらなかった。
「僕もシャワーを浴びます」
亮がシャワーを浴びて出てくると
紀子は眠っていて亮は紀子の脇に横になって
色々考えていると紀子は目を覚まして亮の顔を見た。
「亮1年ぶりね」
「はい、お付き合いしている人できました?」
「ううん、ちょっと誘われた男がいたけど
業界の連中は軽すぎるそれに
最近は週刊誌記者とパパラッチが多くて
相手を探す暇がないわ」
亮はあまりにも紀子が有名になっていたので
近寄りがたくなっていた。
「すっかり有名人になってしまったんですね」
「でも中身は変わっていないわよ」
紀子は亮の上に乗って激しいキスを
続けると亮は下から胸を揉み上げ
親指で乳首をはじくと紀子は仰け反り声を上げた
「亮、いいわ、やっぱり亮が一番」
紀子がそのまま亮を跨ぎそれを入れようとすると
亮はグリーンのコンドームを自分の物に付けた。
「あん、私病気持っていないわよ」
「違います、1年前と違った物を味わってください」
紀子はうなずいて上に乗って自分で
亮の物を挿入すると亮は下になった
まま自分の腰を持ち上げた。
「ああ、すごい!!」
紀子は髪を振り乱し、腰を上下させると
激しく息を吸い込んだ
それを見た亮は1ヶ所に集め放出した
「うっ」
紀子は体はぐったりとしてしばらくすると
体中が時々ピクピクと痙攣を起こしていた。
亮は紀子の脇に寝ながらエリックたちの事
を思い浮かべているうちに
激しい睡魔に襲われ目が覚めたのは
午前2時過ぎだった。
「紀子さん起きてください、
ここから東京まで5時間そろそろ
出発しましょう。」
「はい、よかったわ・・・・」
紀子は顔を赤らめ亮に抱きついた。
真夜中の高速度道路は凄い数のトラックが
走っておりその間を低い車高の
レクサスですり抜けて走る
スリリングなドライブだった。
亮は久々に紀子とのゆっくりとした時間が
とても楽しく、ニューヨークでの話や渋谷での
イベントやマテリア渋谷店の告知方法
スポーツジムの話で盛り上がっていた
「そう言えば、紀子さんは唄わないの?」
「やってみたい、でも事務所が
バラエティ系でその気がないみたい」
「そうですね、音楽は儲かるか
損をするかどちらかですからね」
「ねえ、私のCDを出してくれる
どこかいいレコード会社ないかしら」
「あります」
「どこ?」
「まだ日本では社名が決まっていないですけど、
明日唄うブルックのレコード会社です」
「責任者の方に今度紹介してください」
「はい」
「簡単に言うのね」
「はい、僕が責任者ですからできれば
ブルックとデュエットしてください」
「それは無理だわ」
紀子は肩を落とした。
「ではレッスンをしましょう」
亮の運転する車は朝日の中
7時過ぎに首都高速道路に入り
8時に青山の紀子が住んでいるマンションに着いた。
「じゃあ、支度が済んだら渋谷に向うわ」
「はい、10時に渋谷マテリアで」
「はい」
紀子は亮の走る車に小さく手を振るっていた。
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6時半過ぎに
エリックはライフル銃をいじり始めていた。
「エリック天気は快晴、風も無しだ」
「京都は盆地というところで
夏は風がなくて暑いそうだ」
「なるほど」
ボニーは、はめ殺しなっている窓ガラスの
縁に工具を当てガラスに大きな
吸盤をつけて持ち上げるとガラスが外れた
「おお、これはいい」
エリックはスタンドを立てそこに
レミントンMk-13Mod7を
セットしてそれにゴム製の黒いシートを
掛けスコープで京都駅前を覗くと
その画像ははっきりと見えていた。
「エリックそのシートで音が防げるのか?」
「ああ、かなり。しかも硝煙が部屋に
飛び散らないから
警察が調べても分からん」
「うん」
「ボビー、ガラスは何分で戻せる?」
「2分いや3分くれ」
「すると殺った後5分でホテルをチェックアウト、
そのまま東京へ移動だ」
「OK、エリック頼むぞ」
「ああ」
エリックはスコープを覗き込み
通行人を相手に練習を始めた。
7時2分黒塗りの車が仰々しく
2台並んで駅のほうに入ってきた
「着たぞ!」
双眼鏡で駅前を監視していたボビーが声をかけると
エリックはスコープを覗きトリガーに指を乗せ
息を大きく吸うとそれをゆっくり吐きながら
助手席から降りた男が後ろのドア空け
そこから降りた男の眉間を狙った。
「ドッス!」
ゴムのシートで覆われたレミントンライフルから
鈍い音が聞こえると男の額に当たった弾が後に
大量の血と脳みそを飛ばし男は真後ろに倒れた
エリックは後から来た車から降りた
二人の男を見て声を上げた。
「くそ!どちらから分からん」
「エリック二人ともやってしまえ、
どうせ日本人なんだから」
ボビーの話が終わる前にエリックは弾丸を
2発発射していた
二人の男も頭を吹き飛ばされ倒れると
エリックはライフル銃を片付け始めた。
「ボビー後は頼む」
「OK」
ボビーははずしてあった窓ガラスをサンに戻し
回りにパテを入れ隙間に流し込んだ。
「ちょうど3分だ」
エリックはライフル銃をたたみジュラルミンの
ケースに入れるとそれを手に持った。
「行くぞ」
ボビーとエリックの二人は一階のフロントの
スタッフにルームキーを渡した。
「チェックアウト」
エリックが低い声で2日分の宿泊費を
現金で払い二人は何食わぬ顔をして
警察と救急車と野次馬で大騒ぎの駅前を
通り抜けて新幹線の改札へ向かった。
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亮が紀子を降ろして新宿の西口に着くと
美咲から電話があった。
「亮、京都で狙撃されて三人死んだわ」
「えっ?誰が?」
「財務省主計局長と金融庁参事官と秘書官の三人」
「エリックたちが京都にいたのはそういう訳だったのか」
「はい、狙撃された二人は今月退官する
二人の事務次官の後継者だったの」
「エリックとボビーはその情報を知っていて京都に」
「それが元々二人は大阪に宿泊する予定でいて
大阪のUホテル爆破、Rホテルで爆弾が見つかったので
京都に宿替えをしていたの」




