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爆破事件

「こんばんは、金子紀子です」


紀子は二人の関係を不思議に

思って亮の耳元で囁いた。

「彼女とやったの?」

「と、とんでもない。今日会ったばかりです」

「そう良かった・・・そうだごめんなさい私、

今から梅田Sホテルのレセプションに

出なきゃいけないの」


「だから、9時に梅田Sホテルって

言ったんですね」

「はい、Uホテル爆破事件で大臣は

帰ってしまったそうなんだけど

経済産業省の偉い人はいるみたい」

「偉い人か・・・それで紀子さんは

何をやるんですか?」


「ただの賑やかしよ。私達みたいな

タレントとかコンパニオンとか」

「そうか、それなら別に最後までいなくても

良い訳ですね」

「はい、荷物を届けたらすぐに帰るわ、

待っていてね」

紀子はデパートの包装紙に包まれた物が

入っている紙袋を見せた。


「了解」

三人は大阪テレビを出でて少し歩くと

「待って」

マギーが紀子を止めた

「どうしました?」

「その荷物見せてくれます?」

マギーは荷物を受け取ると臭いをかいでいた。


「亮、これ・・・」

「ま、まさか?」

亮は荷物に耳を当て

紀子が不思議そうな顔をして覗き込むと

地面にそれを置いた。

「紀子さんこの包み開けますよ」

「は、はい」

亮は道路でそれを開けると

羊羹大の物と時計が動いていた。


「ああ、爆弾だ」

亮の声に紀子はたじろいだ

「紀子さん逃げて」

亮は紀子にそう言ってマギーに聞いた。

「マギー止められますか?」

「やってみます」 

「タイマーは30分だから9時に爆発ですね」

マギーはスイッチを切った

「以外と簡単ね」

紀子が後から声をかけた。


「紀子さん逃げなかったですか?」

「ごめんなさい」

「マギーおかしくないですか?」

「はい、この時限爆弾雷管が付いていませんで

したから爆発しませんしかも

これは花火の火薬レベルです」

「紀子さんが入り口で荷物検査を

したらすぐに見つかってしまう物です。


まるで紀子さんが捕まるように

仕組んでいたみたいで」

「私に対しての嫌がらせ?」

紀子が心配して亮に聞いた。

「紀子さんこれ誰から受け取ったんですか?」

「テレビ局のADさんです」


「それはひどい、本当のテロリストなら

こんな不確実な事をやりませんよ」

「やだー、気分悪い。

私が入り口で捕まったらどうするの」

紀子は怒り出した。

「文句を言ってくる」

紀子が怒りだした。


「紀子さん、警察に届けましょうか?

でもいたずらで終わりますよ。どのみち

ADさんも誰かに頼まれただけでしょう」

紀子は面倒な事なりそうなので、諦めた。


「亮、帰ろう」

「うん、そうですね帰りますか」

マギーはそれを聞いてうなずき

亮に手を振ってタクシーに乗った。

「亮、じゃあ明日の朝、連絡します」

亮と紀子は駐車場のレクサス

LC500に乗って走り出した。


「この辺りは警察が多くて落ち着かないから

先へ行きましょう」

「はい、その方がいいわ」

亮はすぐに高速に乗って車を飛ばした。

紀子はスマフォのプレイリストを

Bluetoothに繋いだ。

紀子は亮といるだけで満足で

1年間の出来事を懸命に話した。


「そうだ、今度芸能プロダクションを始めます」

「えっ、本当!」

「はい、白尾尚子さんが帰国するので

彼女の所属事務所としてスタートしますが、

他の事務所のタレントさんが移籍してきます」


「ええっ!いいなあ」

紀子は羨ましそうな顔をして亮を見た

「ねえ、明日MCをやるブルックという女性

歌上手いの?」

「うん、とても」

「亮が言うなら本当ね。楽しみ」


走り出して1時間半後の10時に

名神高速道路の多賀SAに着いた亮は

「ここはホテルがあるんですよ。

紀子さん少し休みましょうか?」


「はい、本当?うれしい、うふふ」

二人はサービスエリアのレストランで

食事をするとホテルに入った。

「わあ、けっこう綺麗な部屋ね、

私シャワーを浴びてくる」

「はい、メイク落としちゃっていいですよ」

「あはは、ありがとう」


亮は紀子がお風呂に入っている間に

イスに座ってテレビをつけると

臨時ニュースが放送されていた

「何?」


「午後9時に大阪の梅田Sホテル死傷者8名で

爆破事件がありました。

死亡したのは経済産業省の事務次官の

馬場康夫さんと警察官の野間真治さん

身元不明の男性の3名、重軽傷者5名が

確認され近くの・・・」

           

亮は慌てて美咲に電話をかけた。

「美咲さんどうしたんですか?」

「ええ、あれだけ警備を厳しくしていたのに」

美咲は悔しさを隠しきれなかった


「美咲さん、捕まえた四人は

どうなったんですか?」

「警察に護送して取り調べを

していたはずよ」

「では、別な人間が」

「ええ、目撃者によると

ホテルの従業員が突然次官に抱きついて」

「まさか自爆テロ」


「たぶん、次官とそれをかばって亡くなった警察官の

お陰で審議官の命は助かったけど」

「警察官が助けに入ったんですか?」

「はい、犯人が次官に抱きつくのを

見てそれを取り抑えようとした時

爆発したみたいね」


「勇敢な警察官に敬意を表します」

亮は電話の向こうで頭を下げた

「ありがとう、それで経済産業省は

今頃大騒ぎのはずよ」

「官僚政治の日本は大臣が

亡くなるより痛手ですからね」


「残念だけどその通りよ」

美咲は一瞬返事に詰まって答えた

亮は間を置いて聞いた

「まさか。今度の狙いは最初から

大臣ではなく次官・・・?」

「でも目的は?」


「昨日からかなりの円が売られていました」

「誰か為替益を得るために

殺害したとでも言うの?

でも次官を暗殺して円が下がるかしら」


「一人じゃ下がりませんが二人、

三人が死んだら・・・

しかも暗殺となれば日本の

治安の問題も出てきます」


「次官が死ぬ事によって日本経済の将来が

不安視され警察の信用が失墜するわ」

「美咲さん、次に狙うとしたら金融庁長官か

財務省事務次官・・・たくさんいます」

「わかった、父に言ってみる」

「お願いします」

~~~~~~

それから、5分もたたないうちに

美咲から電話があった。

「父があなたの提言だって

言ったら信用してくれたわ、

各省庁の次官の居場所を見つけ出して

すぐに警護をつけるそうよ」


「ありがとうございます」

亮は美咲に礼を言ったが、

エリックとボニーがなぜ

京都にいたか分からなかった。

「電話終わった?」


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