表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/195

最終話

「ダメだ、ここに水を入れたら

ショートしてモーターは止まらない。

 蓮華、小妹、マギーは脱出して桃華の船に移れ!」

「嫌です」

小妹が答えると

「これは暗鬼の命令だ!」


暗鬼には自分が使える者の命令を

絶対聞かなければならない

鉄の掟が有った。

「安心しろ小妹。僕は死ぬつもりはない」

亮は優しく笑った。


~~~~~~

監視カメラで亮を追跡していたロビンは首を傾げた。

「船が2艘移動している。

亮はまだ脱出していないみたいだ」

「でも時間が・・・」


玲奈が不安な顔でモニターを見ている頃

「玲奈さん、一恵です。亮はどうしました?」

一恵は亮の様子を聞いた。

「ええ、それがまだ船から出ていないんです」

「ええっ!?」

船の中で何が起こっているかわからない美喜は

亮を心配した。

~~~~~


小妹と蓮華は顔を伏せデッキへ飛び出し

全速で走って並走している桃華の乗っている

ボートへ飛び乗った

「さあ、マギーも逃げろ!」

「嫌です、私は暗鬼をやめた女です。

あなたの命令に従うつもりはありません」

マギーは亮の命令に首を横に振って亮の手を握った。


「そう言うと思っていたよ、マギー」

「後、3分」

マギーがタイマーを見て声を上げると

モーターが音が聞いた事ない高音を発し

「ガラガラ」いう大きな音を立てた。


「よっし!シャフトが折れた。マギー爆破!」

「了解」

「ドン」

大きな音がすると船首の船底に穴が

開き一挙に水が船内に水が入ってきた。


「マギー出るぞ!」

「はい、亮泳げるの?」

「クロールなら」


亮とマギーは船尾のドアから外へ飛び出すと

マーメードⅢ号はスクリューは激しく回り

、船首を下げまるで潜水艦のように

海の中に入って行った。


それから1分後海底に向って沈んで行った

船は巨大なあぶくを発して

爆発し大きな波を起こした。


その波に亮は巻き込まれ体を海深く沈めた、

亮は目を深く閉じたまま耳の元には

「ゴー」と言う音がして

しているだけで不思議な気分になっていた。


そして亮の体はいつの間に力が入らなくなって

手も足も動かなくなっていた。


~~~~~~


小妹は海上を見渡し亮とマギーを探して大声を上げた。

「亮!マギー!」

蓮華と桃華も暗い海にライトを照らし亮を探した。

「いない!」

蓮華は悲鳴のような声を上げた。


~~~~~~

「爆発した!」

ロビンは水上に昇った水柱を見て叫んだ。

「様子は?どうなっています?」

和美がモニターを見てロビンに聞いた。


「亮が乗っていた船が突然海に

沈んだと思ったら爆発したんだ。

側にいた、プレジャーボートには六人が乗っている」

そこに小妹から雪の元に電話がかかってきた。


「亮が爆弾の被害を抑えるために船と一緒に沈んじゃった。

すぐに捜索隊を呼んで、海が真っ暗で見つからない」

小妹は涙声で雪に訴えた。


「了解、直ぐに捜索隊を派遣するように

連絡を取ってみるわ」

玲奈は小妹にそう言って急いで美咲に連絡をした。


「美咲さん、亮は爆発の被害を抑えるために船を沈めました、

 ただまだ見つからないの、直ぐに助けてください」

「分かったわ、亮のお陰で電磁波の被害はなかった、

 直ぐに水上警察と海上保安庁に捜索に当たらせる」


~~~~~

その時、ロビンはクリスに連絡を取っていた。

「亮の決断は賢明だった、

あの時点で被害ゼロと言う事は

 爆弾を解体したんだな。凄い男だ!」

「うん、それで頼みがあるんだが・・・」


~~~~~

「どうしたんだろう?ちっとも呼吸が苦しくない」

沈んでいく自分の体に亮は感じていた。

「そうだ、マギーはどうなったんだろう?

 無事なのか?・・・・」

水中で目を開けられない亮は右手に

何かを感じグッと握りしめた。


「まだ、死ねない。まだ死ねないぞ」

右手の重みがマギーの手であると気づいた

亮は上に向って足を動かした。


海面に出た亮は気を失っている

マギーの顔を叩いた。

「マギー、マギー」

亮が触ったマギーの首筋は強く波打っていた。


「よかった・・・生きている!」

立ち泳ぎでマギーを支えている亮は

マギーの救命処置も施せず、

ただマギーの首を浮かせて

呼吸を確保するのが精一杯だった。


~~~~~

「クリス、横須賀の米軍を動かして

亮を救助してくれ。近くに潜水艦がいるだろう」

ロビンはクリスに米軍を

動かしての亮の救助を願った。


「日本の救助隊は?」

「動かすのに時間がかかる、

間に合わないかもしれない」

ロビンは首を横に振って答えた。

「ロビン、もし米軍を動かすなら

EMP爆弾の話をしなくてはならない、

 そうなれば亮の身柄は米軍に拘束されるぞ」


「仕方ないだろう、亮の命には代えられない。

先のことは後で考える」

「分かった、すぐに手配する」


~~~~~

「緊急指令、緊急指令」

アメリカ軍の潜水艦に無線が入った。

「三浦半島剱崎灯台沖1000mに

要救助者あり直ぐに救助に当れ」

「了解」

マイクを手に取った艦長は

「トミー、ソーナーを放て」


~~~~~

亮は超統領の言葉を思い出し

目を閉じて海に祈った。

「名も無い暗鬼の戦士たちよ、僕たちをもう少し

生き長らえさせてくれ

愛する人のために、人のために、

そして世界のために、僕は生きたい」

亮は心から祈り涙を流した。


すると夜光虫が体に付き水

面が光り出し体が軽くなった。

「要救助者発見しました!」

黒いゴムボートが亮に近づいてきた。


~~~~~~

「ロビン、亮は米軍が無事に救助したぞ」

クリスがロビンに連絡をしてきた。

「本当か。よかった」

ロビンが胸をなで下ろすと

「しかし、亮の身柄はアメリカに移送する」

「なぜだ?彼はヒーローだぞ。

日本での取り調べで充分だろう」


「亮はEMP爆弾を目撃した」

クリスの言葉は冷ややかだった。

「ふう。仕方が無い、僕も

明日一番の飛行機でアメリカに戻る」

「わかった、亮の様子を随時連絡する」

「ありがとう。クリス」


~~~~~

ロビンはすぐに文明に連絡を取った。

「ロビン、亮はどうなった?」

「今、米軍に救出されてアメリカに

移送されます」

「な、何だって!」

ロビンは経緯を説明しアメリカに戻り

亮の即時解放の準備をする事を伝えた。


「私も今仕事が終わった。もし亮に連絡が

 有ったらこっちの仕事が終わったと伝えてくれ」

「ありがとうロビン、私もすぐに香港に

戻ってアメリカに圧力をかける」


「了解、文明すべては親友亮の為に」

ロビンは明るい声で答えた。

「すべては弟、亮の為に」


亮の情報はその夜、亮を愛する人々に伝わり

みな亮の無事を祈り続けた。

「絢香、パパがまた冒険をしたんだって

しょうがないわね。


 でもね。パパはヒーローなの、

日本を救ったヒーローなのよ

 無事を祈りましょう」

亮を信じている絵里子の声はとても強かった。


グッド・ジョブ媚薬 4部 終り


グッド・ジョブ媚薬 5部に続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ