牛丼?
「かなえママ、話によると彼のヘチマ並みに
大きくてあそこから気が出るらしいわよ」
順子は以前ファッションショーに
出たシンディたちが亮の
あそこが大きいと噂をしていた事を
思い出して言った。
「きゃあ、ヘチマ」
かなえは声を上げて顔を手を覆って
前にかがんだ。
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亮は自分の姉たち身に危険が迫っているとも
知らずに尚子のところに電話をかけた。
尚子さん今からマンションに行きます」
「はい、食事の用意ができています」
「分かりました、急いで帰ります」
ナターシャは訳も言わず電話を切った。
亮が渋谷駅からマンションの方面に
向って歩いていると小妹から電話がかかってきた。
「亮、潜入している千沙子さん事美喜さんと
美佐江さん事雪さんは文明と一緒に
食事に行ったよ」
「了解、小妹今日は完全にオフでいいよ、
文明と一緒なら安全だ。
そうだ監視がてら蓮華と桃華も一緒に
食事に行くと良い」
「了解、食事代は後で僕が払う」
「本当!ありがとう。蓮華と桃華が喜ぶ」
亮はロビンがその中に加わっていなかった、
事が気になってロビンに電話をかけた。
「ロビン、どこに居る?」
「サーバー室でまだ作業中さ」
「どうしたんですか?」
「夕方に日本語のシステムにバグが
出たので今虫を取っている」
「じゃあ、麻実さんも?」
「うん、終わるまで手伝ってくれるそうだ。
さっき牛丼と言うデリシャスな物を
買って来てくれた。あれはスプーンが
あればアメリカでもヒットするぞ」
「スプーンは言えばくれますよ。吉野屋、松屋、
すき家どこが美味かった?
ロビン全部食べたんでしょう?」
「うん、吉野家が1番うまい」
ロビンはすぐに答えた。
「確かに、すき家はオーストラリア産牛肉、
松屋はアメリカとカナダの産牛肉、
吉野家はアメリカ産牛肉、さすがロビン」
「あはは、全米中のステーキを食べ歩いた
僕の舌はたいしたもんだろう」
「はいはい、仕事がんばってください」
亮は肉ばかり食べて野菜を食べない
ロビンに冷たく話を切った。
「おいおい、こっちへ来ないのか。
西も嫁さんが迎えに来てさっさと帰ってしまうし」
「じゃあ、僕は何を手伝えばいいかな?」
「そう言えば何も無いな・・・
逆にお前が来ると邪魔なようだ」
「分かった、何かあったら連絡をください」
「OK」
亮は忙しいロビンがワザワザ
日本に来て仕事をしてくれた
友情に感謝した。
~~~~~~
亮が尚子のマンションに入ると
尚子が出てきた。
「いらっしゃい」
部屋着に着替えた尚子が出てきた
「さあ入って」
尚子はご機嫌だった
「とりあえずワインを用意したよ」
「そうなんですか」
亮がそう言って靴を履いた
「はい、でも明日は岩田観光で
打ち合わせが有るのであまり・・・」
「わかった。じゃあ一口だけ飲もう」
「そうしよう」
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飯田は大川の報告を受けた
「社長、團さんいいわれた
北海道と沖縄の人間を捕まえました」
「うん、どうだ?」
「それが、二人とも60歳過ぎの
オヤジで家をあてがってもらって
月10万円を貰って生活しているそうです。
北海道の男は冬の間は千葉の
漁師を手伝っているそうです」
「そうか、本当にトンネル会社だな」
「はい、どうしますか?」
「しばらく亮に任せよう、あいつには
あいつのやり方が有るはずだ。
それからでも遅くないだろう」
「わかりました」
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銀座のみやびに入った
三人の話は弾んでいた。
「嬉しいなあ、美人に囲まれて食事なんて
感動だよ」
「たまにはゆっくりと日本女性と
おしゃべりしましょう」
美喜が文明に甘えていた。
「小妹、こんなにいただいて、いいんですか?」
傍で食事をしていた小妹と蓮華と桃華は
文明たちを見ながら話をしていた
「今日は良いって言っていたわ、
食事代も出してくれるそうよ」
「やったー!」
「でも三人にもしもの事が有ったら
護らなくちゃいけないよ」
「分かっています」
「あくまで二人は千沙子さんと
美佐江さんだからね」
「分かりました」
みやびを出た三人は銀座8丁目のタクシー
乗り場に向って歩いた。
「千沙子(美喜)さん、どうして銀座はタクシー
乗り場あるんですか?」
文明が聞くと千沙子(美喜)は答えた。
「20年も昔バブルの頃この狭い路地で客を
降ろしたタクシーの取り合いがあって
広い道路の乗り場でしか客を
乗せられないルールを作ったの」
「それは面倒くさいですね、目の前に
タクシーが止まっても乗れないなんて」
三人がタクシー乗り場に五人ほどの男性が
並んで見えるところに来た時
「あっ、忘れ物しちゃった。お店に戻るわ」
美佐江(雪)がバックの中を探した。
「美佐江さん、みんなで戻りましょう」
文明は美佐江を危険から守るために言った。
「私先に行ってタクシー乗り場に並んでいるわ」
千沙子が答えた。
「千沙子さん危ないです。
私が忘れ物を取りに行って
二人でタクシー乗り場に並んでください」
「すみません、文明さん」
美佐江は丁寧にお辞儀をした。
美佐江と千沙子が歩いていると
二人の男が近づいてきて後ろから二人を
襲おうとしていた。
突然、男たちは後ろから口を押えられ、
路地に連れ込まれた。
「バッキ!」
「バキッ!」
一人の男はあっという間に腕を折られ、
もう一人の男は膝を蹴られ
痛みで転がっていた。
文明は路地で転がっている男を
横目にタクシー乗り場に急いだ。
「お待たせしました」
文明は忘れ物を美佐江に渡した。
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「さっき、亮のお姉さんたち狙われた」
小妹が亮に電話を掛けた。
「えっ!」
「大丈夫です。私たちが倒したけど」
「すみません、僕がそばに居なくて」
「でも、かなり弱かったよ」
「素人かもしれないね。明日もガード
お願いします」
「了解」
文明は二人がタクシーに
乗ってそれを見送った。
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亮はアイザックに電話を掛けた。
「アイザック、ちょっと聞きたい事があります」
「なんだ?」
「誘拐組織ってあるんですか?」
「もちろんある。最近の大金持ちは
ボディガードを付けるようになったので
儲からなくなったようだが」
「そうですか。うちの姉たちが
誘拐される可能性があります」
「なんだって!ちょっと待ってくれ」
そう聞くとアイザックは亮との電話を切った後、
何本も電話を掛けた。
しばらくすると亮に電話が掛かって来た。
「亮、イタリアのマフィア、ロシアマフィアに聞いた。
確かに誘拐情報が来ていたそうだ」
「それどうすればいいですか?」
亮は一瞬血の気が引いた。




