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再建会議

須賀が立ち上がって言った。

「それはOホテルがすべての

条件を飲んでくれましたので」


支配人やJOLの天下り従業員の

優遇条件を岩田観光から聞いて

知っていた亮は

手を挙げて内村に向って手を挙げた。


「いいですか?」

「はい、どうぞ」

内村が亮に手を差し伸べると

「ジェイバイオの代表の團です」

亮は立ち上がって礼をすると

JOLの取締役たちはあまりにも

若いジェイバイオの社長を

怪訝そうな顔をして見た。


「岩田観光はJOLホテルズの買収

金額400億円を提示してきましたが

 いかがですか?」

「そ、それは多いほうが良いと

思っていますがOホテルと

交渉優先権契約をしてしまいましたが」


オドオドしている小金に亮が聞いた。

「小金さん、350億円も違えば岩田観光さんと

交渉した方が良いのではないですか?」

「しかし、岩田観光さんホテルとJOLホテルと

では格の違いがあります」

納得しない様子を見せる小金に

今更ホテルの格と言われた亮は

興奮を抑えながら


「それは大丈夫です。岩田観光と

ルーセント・インターナショナルホテルズ

との業務提携を明日締結します。

格としては申し分ないではないですか」

「そんな、我々もルーセントと何度交渉に

行っても門前払いだったのに」

小金は信じられない顔をしていた。


「買収後ホテル内のレストランにはアメリカの

NaturuGrillを出店していく予定です」

「なんだってNaturuGrill!」

要常務はアメリカで人気の

NaturuGrillと交渉を進める

予定だったので驚いて声を上げた。


「要常務、どうやってNaturuGrillと

 交渉を進めようとしていたんですか?」

亮首を傾げて聞いた。

「はい、我々はコネクションが

無かったので住吉商事に

お願いしていました」


「それで住吉商事さんの返事は?」

「社長にコンタクトを取っているから

 もう少し待って欲しいと言っていました」

「要常務、住吉の担当さんそれはポンコツです」

亮は冷たく答えた。


「失礼な!住吉商事さんは当社の取引先だ!」

小金JOL社長が亮を怒鳴りつけた。

亮はそれに臆する事なく。

「NaturalGrillは私の友人D&Rの

社長デビッド・キャンベルの父親の会社で

取締役の私はアジア地域の責任者なんです」


「取締役だって!そんな馬鹿な」

要常務はため息をついて椅子に深く座った。

「弁護士さん、いかがですか?」

池森が聞いた。

「はい。Oホテルと話し合えば済むと思います。

片や400億円ですからね」

板橋弁護士が答えた。


「もし、もめるようならOホテルの

メインバンクのうちが話をしよう

みなさん、それでよろしいですね」

いなほ銀行の横山頭取がみんなに同意を求めた


「では、早急に岩田観光から

先生のほうに連絡をしてもらいます」

亮が話をすると板橋がうなずいた。


「では私たちの提案をのんでいただければ

早急に3000億円の資金融資をします」

文明が英語で話をすると小金と星野副社長、

福森専務、常盤常務、板橋弁護士が首を傾げ

不機嫌そうに内村顔を見て星野が

高慢な態度で大きな声を上げた。


「通訳を用意してくれ、英語じゃ何の話も

出来ないじゃないじゃないか!」

それを聞いた文明は立ち上がって

星野をにらみつけた。


「航空会社は世界を結ぶ交通機関だ、

パイロットもキャビンアテンダントも

グランドも英語が出来るのにあなた達は

私の行っている事もわからないのか!

イケモリさん

今すぐこの四人を辞めさせるべきだ」


「馬鹿な!英語が出来ないくらいで

取締役の解任など出来ない。

我々には実績があるんだ」

慌てて星野の脇に来た葉子通訳を

聞いて立ち上がって怒鳴った。


「実績とはなんだ!会社をつぶす事か!」

文明は中国語で言った。

再建の神様と言われる池森も

取締役に手を焼いている

様子が亮たちにはっきりと見えた。


文明は通訳に葉子を呼び寄せ話し始めた。

「私は中国語と英語を話す事が出来

今日本語の勉強をしている。

私は世界に200社連結で400社

従業員は100万人を

抱えてあなた達よりも間違いなく忙しい

もっと勉強をして欲しい」


「團さん、劉文明さんホテル売却の件は会社に

持ち帰って取締役会で話し合って

結論を出させていただきます」

「小金さん、今決められないんですか?

 時間が勿体ない」

亮が答えた。


「とにかく話し合って」

小金はひたすら逃げていた。

「横山頭取、アメリカの投資顧問会社

WSOのCEOロイ・ブラウンが

JOL再建に5000億円を投資します」

亮はついに隠し玉を出した。


「おお、合計8000億円だ」

池森は8000億円の新たな資金と社内で改革の

機運が高まれば再建は成功すると

確信し無言で亮に対して頭を下げた。


「なんでそんな事が出来るんだ!

嘘に決まっているそんなうまい話し」

星野が頭を下げて独り言を言った。


「では話をまとめましょう。JOLはジェイバイオの

株をもち1年後の株式上場で得る

上場利益が1000億円、

原油価格に左右される事無く燃料代が

30%削減される。チャーター機の利益が

年間利益300億円、ホテル売却益が400億円

 2年後には再上場も可能という事ですね」


内村が文明に対して確認を取るように

ゆっくり話した。

「はい、その通りです」

文明はさっき星野を怒鳴った

男と別人のように優しく答えた。


「亮、あの小金と言う男変だぞ」

文明が他の人に聞かれないように中国語で、

耳元で囁くと

「はい、そうですね」

亮はうなずいた。


「池森さん、もしこの再建案を受けていただければ

我々銀行も追加支援しよう」

「本当ですか?」

「はい、くれぐれも自分たちが会社更生法を

申請している会社である事を自覚して

 今までの経営の怠慢を反省して

再建に努力してください」


「ではすぐに、取締役会に諮って

早急に結論を出したいと思っています」

池森は立ち上がって礼をしたが

他の役員は座ったままだった。


会議が終わると横山頭取が通訳を付けて

文明のところに来て握手を求めた。

「劉さんせっかく、いい話を持ってきていただいたのに

 今日結論が出ませんでしたね。申し訳ない」

「いいえ、どの企業も一緒です。

取締役は自分の経営責任を追及されたくない」


「さすがユニオンチャイナグループの息子さんだ、

よく分かっていらっしゃる」

「お金は亮に預けておきますから」

「3000億円も?」

横山が唖然としていた。


横山と話をしていた文明の脇にいた

亮の肩を内村が叩いた。

「亮ありゃ、かなり取締役の抵抗にあっているな」

「はい、そうですね」


「ところでNaturalGrillの件は食品部に連絡させるぞ」

「でも当分は単独店を作るつもりはありませんよ。

 冷凍食品の販売です。シンディたちが

キャンペーンで世界中を回ります。久美子さん

忙しくなりますよ」


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