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黒いデータ

それを聞いて一恵は微笑んだ。


「ところで亮、お昼食べた?」

亮の顔を葉子が覗き込んだ。

「はい、美味しいカレーパンを」

亮は一恵の顔を見て葉子に言うと

「まい泉のカツサンドが用意してあるから

食べて、まだ30分あるでしょう」

亮は葉子の気遣いが嬉しかった。


「ありがとう」

「ううん、普段亮は忙しすぎて

お昼ご飯を食べないから」

葉子も亮にたいして気遣いが有った。

「あいがとう」


二人が小さな会議室に通されると一恵が

カレーパンがカツサンドに見劣りしている事に

落ち込んでいる思った亮は一恵の肩を叩いた

「一恵さん、ただで777円のまい泉の

カツサンドを食べられますよ」

「はい、そうですね」 

亮が明るく言うと一恵も気を取り直して

カツサンドをほうばった。


~~~~~~

「おい、徹とまだ連絡が取れないのか?」

1時に雪が来る時間が間近に迫っていて

一文字はイライラしていた。

「はい、今朝から電話をかけているんですが」

高田は手に持ったスマフォで

徹の電話を鳴らしていた。


「まさか、婦女暴行で警察に

捕まったんじゃないだろうな」

「それは無いと思いますが・・・」

「それに、美宝堂に泥棒も強盗も入っていないぞ」

一文字は窃盗団が亮に捕まっているのを知らず

高田にきつく言った。


「はあ」

高田は計画通り進まないので肩を落とした。

「仕方ないので、今夜娘たちを誘拐させましょう。

すでに連中には美宝堂へ行って娘たちの確認を

取る様に知らせてあります」


「うーん、しかし明日に金が着くので連絡はとれないぞ」

「それは大丈夫です、誘拐のプロですから

我々は何の指示もいりません」

「じゃあ、明日実行するように指示をしろ!」

「分かりました、すぐに」


~~~~~~

「亮、今どこだ?」

文明が亮に電話をかけてきた。

「第3会議室です」

「分かった、すぐに行く」

「受付で葉子さんに連絡をすれば案内してくれます」

「わかった」


「あっ、お昼は?」

「うん、2100円の寿司を食べてきた」

「寿司ですか」

「ん?なんだ」

「昔は生魚食べなかった」

亮は文明の変貌ぶりに驚いていた。


「そ、それは郷に入っては郷に従えと言うだろう」

「短期滞在の時は無理に従う事無いですよ」

亮は文明の気持ちを知ってからかって言った。

「とにかくそっちへ行くぞ」

電話を切るとまもなく文明が入ってきた。


「おお、亮はサンドイッチか」

一恵が食べているカツサンドを見ながら笑っていた。

「それで、ルーセント・インターナショナルホテルズの件

は、どうなりました?」

「うん、2%の件がOKなら明日契約だ」

「明日って、どこで契約ですか?」

「岩田観光でいいだろう、契約書は今作らせている」


亮が首を傾げると

「まさか!」

「あはは、その通りユニオンチャイナが

ルーセント・インターナショナルホテルズを

去年買収した」

「どうりで話が早いと思いましたよ」

「それでどうする?」

「明後日からプラネット証券で注目株として

顧客に対して岩田観光、

ルーセント・インターナショナル

Naturalgrill、JOLを推奨しようと思います」


「分かった、うちの証券会社でも

すぐに営業をかけよう」

「よろしくお願いします」

亮が文明に頭を下げると

文明は肩を亮の肩を叩いた。


~~~~~~

「さて、いよいよね。私たちはマイクであなた達の

会話を拾っているから何かあったら飛んでいくわ」

六本木に止めた車の中で美咲は雪に声をかけた。

「了解しました」


「じゃあ気をつけて」

「はい」

雪は後部座席のスライドドアを

開けて表に降り大きく息をすった。


雪がストレートホールディングに

入り社長室に案内されると

一文字と高田が待っていた。

「やあ、お葬式大変だったな」

一文字は葬式に来るどころか香典も弔電すら

雪にくれることなく、

ただえらそうに雪に言うだけだった。

「いいえ」

「それで、メモリーをもってきたか?」

「はい」

雪が返事をすると一文字は手を差し出した。


「それで分け前はいくらいただけますか?

警視庁にもいられませんしこれからの生活があるので」

「そうだな、リストの信憑性もあるからな

香典代わりに50万円をやる、

それから仕事が上手く行ったら

3000万円を支払う」


雪は長年一文字に使えてきたのに成功報酬が

合計3000万円とは

開いた口が塞がらないおもいだった。

「ありがとうございます」

「あっ、紹介がまだだったな、後輩の高田君だ」


「初めまして高田です」

高田立ち上がって雪に礼をした。

「有森雪です」

続いて雪は立ち上がれ丁寧に礼をした。


「このリストは警視庁を中心とした、

裏金のストックそれに携わった

人間のリストが入っています。裏金が入っている

銀行の口座は見つけられましたが

パスワードは分かりませんでした」


「わかった」

「それと・・・」

雪は目を曇らせて一文字の顔を見た。

「ないんだ」

一文字は雪の顔を見て不安なった。

「何人かは、警察関係者に無い名前がありましたが

大丈夫でしょうか?」


「それは大体想像がつく、たぶん政治家の秘書課か

身内だろう、それだけか?」

「はい」

雪がうなずくと一文字は九条ゆかりを呼んで

雪に渡すお金の話をした。

「雪、どうだ今夜は」


「すみません、葬式は終わりましたが

保険金を受け取るまで

当分お会いしない方が良いかと思います」

「そうだな、せっかく入ってくるお金だ

もらった方がいい」

一文字はゆかりから50万円の入った

封筒を受け取り雪に前に封筒を放り投げた。


「ありがとうございます。私はこれで」

「うん、保険金が入ったら連絡をくれ。

それで警視庁は

辞めるのか?」


「まだ、辞表は出していませんが・・・」

雪は立ち上がり一文字のトイレの場所を聞いた

「すみません、化粧を・・・」

「ああ、トイレか」

一文字はトイレの場所を指差した。


雪がトイレに向かいと

「社長、上手く行きましたね」

「うん」

一文字が机の上にあるノートパソコンに

USBメモリを差し込むとリストが出てきた。


「見ろ、義信リストが出てきたぞ」

「はい、丁寧に名前と職務まで書いてありますね」

「うん、職務が書いてない名前がある」

「はい、これは調べる必要が有りますね」

「そうだな、義信調べておいてくれ」


「はい、ではプリントアウトを」

「だめだ、お前を信用しないわけじゃないが

リストがもれたら終わりだ。この五人の名前をメモしろ」

「はい」

一文字の命令で高田はメモをした。


「あっ、この名前は田中誠一の息子ですよ。

田中進次郎」

「田中進次郎は今何をやっているんだ、

警察に絡んでいるのか」


一文字は利用できるかもしれないので

田中進次郎の事を高田に聞いた。

「すぐに調べます」


メモを取り終えた高田がモニターを見て声を上げた

「あっ、原巌警備局長の名前があります。会長」

リストを見ていた高田が一文字を呼んだ。

「ああ、これは役に立つぞ。警察組織の情報の中枢だ」


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