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飯田の怒り

「はい、ボス」

玲奈は亮の耳元で囁いた

「ねえねえ、やきもちやいた?」

「ええ、まあ」

「うれしい、うふふ」

「それより、どうして髪の毛切ったんですか?」

「ナイショ」

二人はタクシーに乗った。

~~~~      

「雪さん、亮と連絡が取れたわ。

このUSBメモリーを一文字に渡して」

美咲が雪にメモリーを渡した。

「分かりました、でも良いんですか?渡してしまって」

「ええ、このデータは一度パソコンに

コピーすると他のPCには

コピーできないようになっているの」


「と言う事は?」

「これを受け取った相手は一文字に

空のメモリーを渡され

だまされたと思う。そしてそれに・・・」

「それになんですか?」


「中にウイルスが入っているの」

「えっ、ウイルス?」

「ええ、二人目の相手がUSBメモリーを差し込むと

自動的に相手のメールデータが

 こっちに飛んでくるの」


「そうか、それで一文字の仲間が分かると言う訳ね」

「ええ、そうよ、警察がやる仕事じゃないわ。

これはみんな亮のアイディアなの」

雪は亮が賢いだけではなく、

悪知恵にも長けている事に驚いた。


~~~~~~

「友子さん、岩田観光の株を買ってください、

明後日から株が上がると思います」

亮はタクシーの中で電話をかけた。

「分かりました、すぐに始めます」

「それとルーセント・インターナショナルホテルズと

NaturuGrillもお願いします」


「はい、では明後日からは注目株として

お客様にお勧めしていいですね」

「そうしてください、西さんに

がんばってもらってください」

「了解です」


亮が電話を切ると話を聞いていた玲奈が言った。

「やっぱり亮ね、そつがないわ」

「倉田観光の株価を上げてあげれば

JOLホテルズを買収した時の

株価の落ちにも耐えられるしメニュー変更に

伴うホテルレストラン厨房の改装、

看板の付け替えの設備投資や広告宣伝費の

資金も捻出できますからね」


「なるほど、そこまで考えていたんだ」

玲奈はそこまでと言ったが、いったい亮が

どこまで考えていたか想像もつかなかった。

「やっぱり素敵だよ、亮。グッド・ジョブ」

玲奈は小さな声で呟いた。


~~~~~~

「ただいま」

「亮!」

事務所に着いた亮にナターシャがハグをした。

「おはようナターシャ、マンション決まりました?」

「ええ、海の観える素敵な所よ」

「良かったですね」


「さっそくだけど仕事の話が有るの」

「分かりました」

亮はナターシャたちと会議室に入った。

「まず、木材の件だけど明日

インドネシアから神戸港に着くわ、

着いた後どうすれば良い?」

クラウディアが亮に聞いた


「図分早いですね、すぐに白尾尚子

さんに連絡を取ります。

 それで支払いは?」

「アイザックは他のところへ行く木材を移動させて

立て替えてあるからから彼に支払ってください」

「了解です、次回の取引はL/C(信用状取引)ですね」

「そうです」

亮は出来たばかりの会社で

L/Cが開けるか心配だった。


亮は内線で和美に聞いた

「和美さん、うちの会社でL/Cできるでしょうか?」

「支払い分だけ預金があるので大丈夫だと思います。

後は銀行と話をしておきます」

「お願いします」


亮が返事をするとイリーナは

システム手帳を持って話した。

「次に私の方はポーランド国際旅行社と話をして

日本観光ツアーを週2便組んでくれるそうです。

それをチャーター便でという事です」

「了解です」


「石油の方はアイザックがユニオンチャイナで

契約書に調印しているわ」

「あれ、ナターシャは一緒に

行かなかったんですか?」

亮がナターシャに聞くとナターシャは

悲しそうな顔をして答えた。


「私たちはもうアイザックの部下じゃないから

来ちゃダメだって」


「亮さん、翻訳が終わりました、

チェックしてください」

一恵がデビッドの資料を

翻訳して持ってきた。


「ご苦労様です」

亮は真剣な顔をしてページを

捲り何ヶ所かチェックすると

「一恵さん、丸をつけた所を直したら

OKです、終わったら


 葉子さんのところにメールで送ってください、

後で一緒に出かけましょう」

「かしこまりました」

一恵は直しがわずかでホッとして

すぐに修正に取り掛かり

亮と一緒に五島商事に行ける

ことをとても喜んでいた。


亮は尚子の父親の工場を

確認するために電話をかけた。

「尚子さん、ロシアからの木材が

明日神戸港に着きます」


「早いですね。場所は兵庫県

三木市なんですけれど、

通関が有りますので、

港に降ろすだけで良いそうです」


「お願いします」

亮はホテルイワタの新橋のホテルの件は

尚子にはまだ言わなかった。

「亮、今度工場に行ってください」

尚子は明るい声で電話を切った。


「亮、今夜引越し祝いをするから

私たちの部屋に来てください」

ナターシャが聞いた。

「えっ、今夜は先約が有ってごめんなさい」

「そうなんだ。残念」


「また、今度呼んでください」

「分かりました」

「ナターシャは、

これから毎日神谷由香さんの

レッグマサージをお願いします。

それを映像にしてください。

僕が時間が有る時は立ち会います」


「了解です」

亮はメニューをナターシャに渡し

玲奈に岩田観光とのミーティングの内容を

書き出すように指示をして一恵と一緒に

タクシーに乗った。


「後40分か、またお昼が食べられない」

亮がぼやくと一恵がバックからを

カレーパン取り出した。

「そんな事だと思って、

カレーパンを買ってきました」

「ありがとう」

亮は一恵さんから受け取ったカレーパンを

おいしそうにほうばった。


「一恵さん美味しいですよ」

「うふふ」

一恵は笑ってバックから

お茶のペットボトルを出した。

「一恵さんは?」

「私は大丈夫です。翻訳をしながら

色々つまみましたから」


「あはは、それはいい。

じゃあ打ち合わせが終わったら

遅いランチを食べましょう」

「はい」


~~~~~~

亮が五島商事に向っている頃、

新宿の飯田の事務所では

「社長、安田の方の始末はどうしますか?」

大西が飯田に聞いた。

「う~ん、今すぐに始末をしたい所だが

亮が必死で調べているところだ、

それに生かして金を取らないとな」


「分かりました。しかし、とんでも無い奴だ、

社長をだますなんて」

「うん、さすがの私もあの場で殴るとこだったよ」

昔、飯田は強引なところが有ったが、

亮と知り合ってからは生かして取る事を知り

亮に迷惑をかけないように大人しくなっていた。


「いざとなれば、あんな男簡単に始末させますが」

「あはは」

「先ほど、亮さんのところの中村さんから

沖縄と北海道にHITのぺーパーカンパニーが

有るらしいと連絡が有ったので、

支店の社員を向わせました」


「さすが、亮の仕事は速いね。今日中に

その会社の社長を捕まえておしまい、

 逃がすんじゃないよ」

「はい」

「それと岩田観光の株を買うように

亮が言ってきたから頼む」

「承知しました」


~~~~~~

亮が五島商事に着くと葉子が玄関で出迎えた。

「いらっしゃいませ」

「葉子さん、迎えなんていらないのに」

「今日の亮はVIPなので丁重に

お迎えするようにとの社長命令なの」

「ありがとうございます。

それで翻訳の書類の方は?」

「今プリントアウトして製本にしています」


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