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強盗団

亮はまったくその意味がわからなかった。

「私、明日安田に連絡を取って囮になります。

 命令してください安田に抱かれて情報を

取って来いって」

一恵は亮に命令を懇願して興奮していた。

亮は一恵を興奮させるために

一恵の髪を引っ張り上げた。


「お前は犬だ!投げたボール必死で

拾って来る犬だ。藪の中も

 川の中も必死で走る犬だ」

「ああ」

一恵は仰け反り亮の足の親指にしゃぶりついた。


2回目が終わり一恵は死んだように

寝ていると12時過ぎに亮のスマフォが

鳴った。亮は一恵が目を覚まさないように

ベッドから出て

隣の部屋に行った。


「亮夜分、すみません」

桃華が電話をかけて来た。

「どうしました?桃華」

「昼間の中国人の様子がおかしいんです」

「今どこですか?」

美宝堂の裏口です。


「分かりました、すぐに行きます。小妹には」

「もう連絡してあります」

「危険だから、みんなの到着を待ってください」

「了解です」


亮は服を着ようとすると突然電気が点いて

一恵が言った

「私も行きます」

「あっ、一恵さん」

亮がびっくりして一恵を見た

「危険だからここにいてください、

終わったら戻ってきます」


「でも・・・」

「これは命令です」

「はい、ではこれを着て行って下さい」

一恵は袋の中から黒いティーシャツを取り出した。

「ああ、ありがとう」

亮がそれを受け取ると黒いトレーニング

パンツとシューズを出した。


「これどうしたんですか?」

亮はドラえもんのポケットみたいに次々に

品物を出す一恵にまた唖然とした。


「亮さんは朝トレーニングをすると聞いていたので

 用意しておきました」

「準備が良いんですね」

「はい、美喜さんが教えてくれたんです」

「なるほど」


亮は美喜が一恵を抱けと言っていた

意味が分かった。

亮の全身黒ずくめの格好に

一恵は惚れ惚れと見ていた


「かっこいいです、ルパン三世の

潜入スタイルみたいで

それにピストルホルダーをつけていれば

最高なんだけど」


一恵はまるで亮の隠されて姿を

知っているかのようだった。

「なるほどピストルホルダーか、

じゃあ行ってきます」

「亮さん、お気をつけて」

「いや、亮と呼んでください」

亮はそう言い残し走って行った。


一恵は亮の後ろ姿を見ながら

「いってらっしゃい、亮。やっつけて」


~~~~~

昼間捕まえた中国人たちは

暑い夏にも関わらず黒いコートを着て

美宝堂の周りをウロウロ歩いていた。


その時、裏口の前の通りに

黒いバンが止まった。

中国人はすぐに美宝堂の入り口から

離れ遠巻きバンをジッと見ていた。

「亮、今美宝堂の裏口の前に

黒いバンが止まった」

桃華が亮に電話で話をすると亮は

汗をかきながら必死で走った。


「後1分で着く」

その時バンのドアが開きバッグを

持った六人の若い男が出て

その中の一人の男が裏口のドアノブに

何かを取り付けると

そこに黒い毛布のようなものかけ

六人はドアから1メートルほど離れた。


セットした爆弾を爆発させようとすると

中国人の四人は六人組みに声をかけた。

「おい」

その瞬間六人は中国人に向けて日本語で言った。

「なんだお前たち!」

「我々はこの店を守る」


中国人たちはコートを脱ぎ

リーダー格の男は三節こん、二人はナイフ、

一人はヌンチャクを持って裏口の前に立った。

「馬鹿な、お前たちだって同類だろう。

この中国強盗団が」

「お前たちだって強盗団だろう」

中国人は男たちを指差した。


「俺たちは良いんだ日本人だからな、

この店は稼ぎすぎだ

少し世の中に配分してもらう。

さあどけ!今からそのドアを爆破する」

男は身勝手な言い分ほざざいた

「そうはさせない」

四人は六人に飛び掛って行った。


三節こんを持ったリーダー格の中国人は二人を

相手にしていて背中を刺され倒れ

背中から血を流していた。

「チャン!」

一人の中国人がリーダー格のところに駆け寄った。


「チャン、大丈夫か?」

二人を三人が取り囲んだ。

「どうやら、殺さなくちゃいけないようだな」

日本人の男はチャンにピストルを向けた。


「危ない!」

桃華がピストルを持った男に飛び掛ろうとすると

桃華の両肩に重みを感じた。

「あっ!」

蓮華の肩を跳び箱のように

飛び越えた亮は空中で1回転し

ピストルを持った男の頭に踵を落とし

その反動で戻り両足で地面に着くと

体を回転させ二人の顎を蹴った。


「桃華、けが人と警察を頼む」

亮は三人と戦っている中国人の方へ走っていくと

小妹と蓮華がそれに入った。

「小妹が来たか!」

亮が車の方を見ると運転席に座っていた

男が亮の方に銃口を向けた。

「パーン」


ピストルの弾が亮の足元に当ると

「亮!」

三人の強盗を倒した小妹が中国人から取り上げた

トカレフを投げた。

それを受け取った亮は安全装置を

はずし車の横に回って

運転手の方にピストルを向けた。


「逃げると撃つぞ!」

「ふん」

男は笑いながらアクセルをタイヤから

白い煙を出して車を走りださせた。

「くそ!」


亮はフロントのタイヤに5発の弾丸を撃ち込むと

爆発音を立ててホイールごとぶっ飛び

コントロールを失った車はビルの間に挟まって止まった。


「あらら、ずいぶん乱暴だね。亮」

小妹が気を失っている運転手の頭を叩き

亮が使ったトカレフを車の椅子の中に放り込んだ。

「乱暴なのはこいつらさ、

裏口を爆発させて入るつもりだったらしい」


亮は入り口を指差して倒れている

チャンの元へ駆け寄って傷を見た。

亮は出血しているチャンの傷口を見て

「肋骨に当って傷口が浅くてよかった」

亮は傷口に止血剤を塗って言った。


「おい、どうして国に帰らなかった?」

亮は怒ってチャンに言った

「ああ、世話になった恩を返したかった」

「馬鹿だな、こんな事に命をかける必要は無かった

 店の中には泥棒避けのシステムが動いていたんだぞ。

さあ病院へ行こう」

蓮華が呼んだ救急車でチャンは運ばれていった。


パトカーから降りた警察官は亮に事情聴取に来た。

「おまわりさん、そこに倒れている六人と

運転席に寝ている一人が窃盗団です」

亮はその間に三人の中国人を

蓮華に命令して逃がした。

「では詳しく事情を聞かせてください」

特捜の刑事が亮のところへ来た


「その前に入り口につけられたプラスチック爆弾

C4をはずさないといつ爆発するか分かりませんよ」

亮が刑事を跳ね除けると

「爆弾?」

刑事は驚いて聞きなおした

「はい」

「すぐに爆弾処理班を呼びます」

「いや、僕が処理します」

「ちょっと待て」

刑事は高圧的に亮の肩を掴んだ。


「僕は警察官です」

「ふざけるな!」

「じゃあ調べてください、

18GH99757A名前は團亮」

刑事は亮を馬鹿にしたような顔をして

無線で番号を照合すると

「し、失礼しました。警察庁の團巡査」

刑事は敬礼をした。

「すぐに処理します」

亮は鍵穴に付いていたプラスチック

爆弾C4をはずした。


「処理終わりました」

「では團さん、事情聴取を警察署で聞かせてください」

亮は警察署で怪我をしたチャンはあくまで

友人として昼間の中国人の事件を隠し

話をした。


亮が警察署を出たのは午前2時近かった。


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