岩田時子
「お待たせしました」
「おお」
一恵の水着は競泳用で体のラインがくっきりと見える
セクシーな姿に亮は声を上げ
その声で四人の客も一恵の美しい体のラインの
水着姿に注目をしていた。
「一恵さん素敵ですよ」
「ありがとうございます、でもこんなに
水着がピチピチだと思いませんでした」
「僕のも小さいようです」
亮の競泳用のパンツ部分が台湾バナナのように
太く見えた。
亮と一恵はプールの中に入った。
「うう」
「まず水に慣れるために一緒にもぐりましょう」
一恵は子供に教えるように優しい声で
両手を繋いで一緒に水にもぐった。
亮は水に対しての恐怖が次第に取れて行くと
一恵に手を引かれながらバタ足で25メートルの
プールを何度か行き来した。
「なんだ、あの男全然泳げないんじゃないか」
男が亮の姿を見て笑っていた。
「亮さん、笑われていますよ」
「気にしていません、ちょっと一恵さんの泳ぎを
見せてくれませんか、参考にします」
「はい。クロールはあまり得意じゃないけど
ゆっくり泳いで見せますね」
一恵は客の四人が驚くほどの綺麗なフォームで泳いでいた。
亮はそれとは別に立ったりしゃがんだりして
一恵を見ていると突然飛び込んで
水にもぐって一恵の水中フォームを見ていた。
「あっ、やっぱり」
亮はそう言って一恵の前に立った。
「どうしたの?亮さん」
一恵は泳ぎをやめて立ってメガネをはずした。
「一恵さん、乳首が立っています」
「えっ、キャー」
一恵は慌ててずれた水着のパットを元に戻した。
理論的に物事を考えて行く亮は、一恵が
理論的に体のどこを支点に体を浮かすとか
手のかく力の入れかた、ブレスの顔の位置など
全身を使って動きを具体的に教えてくれる事で
あっという間に理解した。
亮の脇腹に当る一恵の柔らかなの胸や腕など二人の
密着は増し互いに体が触れる心地よさを感じていた。
「分かりました、復習を兼ねて泳いで見ます」
亮は一恵に教わった通りにゆっくり泳ぎ
息継ぎの仕方を教わった。
「そうです。最初は水を飲みそうで怖いですけど
思い切り顔をあげて」
「はい」
亮は何ターンを繰り返すたびに
フォームか綺麗になりスピードも増して行った。
「あっ、上手くなっている」
プールの中に入っていた外国人のカップルは
驚いて亮の姿を見ていた。
40往復をした亮はプールから上がって
一恵に言った。
「どうですか?一恵さん」
「亮さん、あなた私をだましていたの?」
一恵は馬鹿にされているようで怒っていた。
「ど、どうしてですか?」
「泳げないなんて、たった40分のレッスンであの
スピードはさっきまで泳げない人のものじゃないわ」
一恵が怒って帰ろうとすると亮は一恵の手を掴んだ
「待ってください、僕は本当に水が怖くて泳げなかったんです」
「う、うそよ」
亮は手を払う一恵の手を引いて抱きしめてキスをした。
亮にキスをされた一恵は体から力が抜けて体を亮に預けた。
「本当です、僕は一度本を読んだり、
レッスンを受けるとマスターしてしまう。
これが僕の能力なんです」
「でも・・・」
亮がもう一度キスして言った。
「さあここから出ましょう」
「もう、良いんですか?」
「ええ、今のキスでパンツからあれが頭を出しているんです」
「あっ、大きい」
一恵は一文字物に比べ声も出ないほど大きく
亮はタオルで前を隠し客の四人の
目線から隠れるように出て行った。
「ねえ、彼は股間に何か
入れていたんじゃないの?」
~~~~~~
着替えが終わった亮はCホテルの26階のレストランに
一恵と入り食事を頼んだ。
「ここのシェフはシンガポール航空の機内食を
提案した人なんです」
「イギリスで有名なシェフなんでしょう、素敵ですね」
「我々もいい機内食を考えなくちゃいけません」
「はい、私も協力します」
「ええ、まず低カロリーでヘルシーなの機内食の中に
レンコン料理を使おうと思います
レンコンはムチンが多く含まれていて
胃腸にとてもいいんです。食感も良いし」
「そうなんですか、じゃあ旅の胃腸の
調子の悪い人にいいですね」
「ええ、お母様には蓮の実を頼みましたが
レンコンもぜひ使わせてください」
「ありがとうございます」
一恵は亮が自分の母親の事を忘れていない事に感謝した。
「それと、今夜部屋を取ったので一緒に泊まりましょう」
亮が照れながら言った。
「でも、一文字に抱かれた私の体汚れています」
「いいえ、昔の事ですから、そんな事言ったら僕だって・・・」
「ありがとうございます」
ワイングラスを口にした一恵の目に涙が浮かんでいた。
「あのう、亮さんは周りの女性の誰と関係があるんですか?」
「えっ!」
亮は突然の一恵の質問に狼狽した。
「多いですよね、私の周りだと玲奈ちゃん、
奈々子さん、友子さんはそうですよね」
「はい、むしろ消去した方が早いかも・・・」
亮は尋問に有っているようだった。
「そうか、うふふ」
一恵は妬きもちより今夜みんなの
仲間になれるのがとても嬉しかった。
「まさか、飯田さんや中村さんや小妹ちゃんとは無いですよね」
「もちろんです。親しいだけにダメというのもありますよ」
「そうですね、親しくなりすぎると
家族みたいになってしまうからですよね」
「はい」
「私、亮さんに一生お使えしていいですか?」
「ダメです。一恵さんは結婚して女の幸せを掴んでください」
「嫌です、私はあなたに命を2度助けてもらいました。
だから恩返しをするまで尽くします」
一見おとなしそうに見える一恵だったが、
亮に対する返事は頑固そのものだった。
「あはは、恩返しなんていりませんよ」
亮が答えると亮の後ろから岩田時子が声をかけてきた。
「あら、團さん」
「あっ、岩田様ご無沙汰しています」
亮は立ち上がって挨拶をした。
「今、日本に帰っていらっしゃるの?」
「はい、去年帰ってまいりました」
「そう、最近お店でお見かけしないわね」
「はい、自分の会社を立ち上げて、今度
新ブランドスタジオDニューヨークとブリリアンスショー、
SPOPIAのスポーツバージョン
が銀座店がオープンしますのでぜひ
よろしくお願いします」
「まあ、じゃあゴルフウエアを扱うのかしら」
「はい」
「ぜひ寄らせていただきますわ。
團さんの連絡先教えていただけます?」
亮はプラウの名刺を渡した。
「代表取締役、お父様の会社じゃないのね」
「はい、先日自分の会社を作りました」
「そう」
時子はしばらく名刺を見て
「何の仕事をなさっているの?」
「経営コンサルティングの真似事をしています」
「コンサルティング?じゃあ、
私どものホテルの売り上げられるかしら?」
「は、はい。内容によりますが」
「じゃあ明日10時に文京区の本社に来てください。
相談があります」
「分かりました」
「そうそう、古河知夏さん会いたがっていたわよ」
「はあ」
亮はいきなり古河知夏の名前を言われておどろいた。
「デートのお邪魔してごめんなさい」
岩田時子は亮と一緒に立ち上がっていた
一恵に頭を下げて自分の席に戻った。
「どなたなんですか?今の方」
「岩田観光グループの社長の奥様です」」
「あのホテルイワタですか」




