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HITの裏

尚子は美宝堂の家具の販売力はたいした事が

無いと思っていた。


「美宝堂には高級家具好きの

顧客はだけではなくホテル、レストラン、

一流企業も顧客なんです」

「そうなんだ」

「お父さんのところへイメージデザインを送っておきます」


「うん」

尚子は席を立つとステージに上がって行った。

「何作ろうかな?」

大きく息を吸ってまた踊りだした。


「亮、彼女いいねえ歌は上手いし踊りもいい。

アメリカナイズされている日本人だ

 きっと世界に通じる歌手になるだろう」

「そうでしょう」

亮は尚子が文明に褒められてご機嫌だった。


「彼女がデビューしたらぜひ香港でライブを

やってくれ、きっと満員になるはずだ。

 私のTV局で前面的にプロモーションさせてもらうよ」

「ありがとうございます」


亮がプラネット証券に戻るとハッキングした

HITのデータをロビンと麻実と和美が

真剣な顔をして見ていた。

「あれ?和美さん」

亮は声をかけると和美は

「お疲れ様です。いま帳簿が出てきたので

麻実ちゃんに呼ばれて

一緒に見ていたんです」


「そうですか、どこかおかしいところありませんか?」

次々にプリントされて来る紙を和美は

ペンを持ってチェックを始めた

「今のところ無いですね」

和美の答えを聞くと亮は


「和美さん、安田社長の個人経費、出張費、同行者

それと航空会社からのリベートバックの

金額をチェックしてください」


「リベートが、分かりました」

和美は帳簿を上から見て行った。

「麻実さん、なぜ前回上場に失敗したか調べてください」

「分かりました」

麻実はロビンに亮の言った事を伝えた。


亮は森に安田の調査の件で電話をかけた。

「森さん、もう1つ追加調査をお願いします」


「うん、わかった。昨日うけたサンシャインの

税務調査は待ってくれ」

「すみません、HITの安田社長の女性関係を調べてください」

「ああ、格安チケットのHITか」

「はい、浮気調査は得意ですよね」

「あはは、任せて置け。

すぐに青山の本社に行って見張りにつく」

「お願いします」


~~~~~~~

亮は電話を切るとロビンに言った。

「ロビン、HITの女性の社員名簿出せるか?」

「OK、でも東京エリアで1000人もいるぞ」

「大丈夫なのは知っているだろう、ロビン」

「あはは、天才の亮の見せどころだな」


「時間が無いので1ページ0.5秒でお願いします」

「なんだって?0.5秒!」

ロビンは驚きながらスイッチを入れた。

亮の目の前に出てきた情報は顔写真と名前、

住所、電話番号、年齢、学歴が書いてあった。


10分足らずで情報をみんな見終わった亮が呟いた。

「1一人いた」

「亮さん誰がいたんですか?」

亮のやっている事が分からなかった

麻実は亮に聞いた

「ロビン 222、398・・・を出してくれ」

亮はロビンに1一人の履歴書番号を言った

「OK」

ロビンが11枚をモニターに出すと呟いた

「みんな美人だな」


「でも、この1一人あのスピードで判断したの?」

麻実は口をあけて見ていた。

「そう、全員が誰かに似ていませんか?」

「あっ、私?」

亮が言うと一恵が自分の顔を指差した。


「亮、それって亮が一恵の事を好きなだけだろう」

ロビンが後ろを振り返って亮の顔を見た。

「ち、違いますよ、安田社長が一恵さんに

似た女性が好きなんですよ」

「本当?」

亮が言い訳をすると玲奈が聞いた。


「ええ、安田社長は事務所に入ってから

2秒に1回、12回一恵さんの顔を見ています、

 しかも英語が出来るのにも関わらず

一恵さんを通訳に呼びました」


「たまたまじゃないんですか?」

一恵もなんとなくそれを感じていたが、

それを肯定は出来なかった。

「いいえ、玲奈さんは2回、麻実さんは6回です。

おそらく髪の長い女性が好きなんでしょう、

ショートカットの玲奈さんは2回しか見ていません」


「あはは、じゃああの男はSだな」

ロビンが笑って言った。

「ええ、たぶんあの言動はそのたぐいです」

ロビンは安田の経歴書をモニターに出した。

「なるほど大学はUCLA、旅行代理店に勤めて

ハワイとシドニー営業所勤務でバツ2だ」

亮が言うとロビンが麻実に聞いて英文に

翻訳をして声を上げた。


「やっぱりそうだ。亮これで

英語が話せないわけが無い」

「そうですね、自分のプライドを

捨ててまで一恵さんに

通訳を頼むなんて気が

有るとしか思えません」


「そうか!」

玲奈は手を叩いて声を上げた。

一恵は恥ずかしそうにうつむき

もしそれが本当だったら囮になる事を考えていた。


「亮さん、おかしな所が出たわよ」

和美が亮の所に飛んできた。

「どうしました?」

「亮さん、ボーイング777-

300って何人乗りですか?」

「JOL777-300ERは246席

と272席があります、

エコノミーは161席と200席です」

ある意味でマシンオタクな亮は

何も調べずにすぐに答えた。

「やはりおかしいわ、チケット販売数が

多かったり少なかったりなんです」

和美が見せたプリントには

販売席数と売り上げ出ていた。


「確かに、この成田〜ロサンジェルス便の

エコノミー席の販売数が260席

になっていますね、これだと

ビジネスクラスが無い事になります」

「そうなると、ビジネスクラスとエコノミークラスの

差額がどこかに記帳されていなければならないはずです。

それとサーチャージ代帳簿の

どこにも記載されていません」

「和美さんこれを全部照合すると

どれくらい時間がかかりますか?」


「この量だと1日かかります」

「分かりました」

亮は数十分で問題点を発見する

和美の能力を頼もしく思った。


「それと上場に失敗した理由として

上場申請直前にアメリカ南部にハリケーンが

上陸して1週間、ヨーロッパでは

テロ事件があって

3日間運休が続いた事で資金が

ショートしてしまったようです」

「それだけで資金ショート・・・わかりました」


亮が和美に返事をすると一恵が聞いた。

「2000人も従業員を抱えた会社がたった

1週間のトラブルで資金がショートしてしまうのかしら」


「それが格安チケットを扱っている会社の

弱い所以ゆえんです。航空チケットの販売は

正規価格で売れば何万円も利益があるところを

格安で売れば利益が数千円あればいいところです。

薄利多売ところか自転車操業ですこのままでは

HITは一流になれません。

それを安田社長は自ら拒否をしました」


「なるほど、ところで飯田さんはどうして

上場する会社の49%の株を持っているんですか?

その株式比率では上場申請できないはずです」

玲奈は亮が真剣に会社経営を真剣に考えている

姿を尊敬して聞いた


「それは上場失敗の時抱えた負債を飯田さんに

押し付けた形になったわけで、飯田さんは今回

ずいぶん悔しい思いをしていると思います」

亮は絶対この件で飯田に損はさせたくないと思った。


「ロビン、HITの取引業者をリストアップして、

その取引先の情報を取ってくれひょっとしたら

不正な金の流れがあるかもしれない」


「OK、亮」

ロビンはすぐに取引先の会社経歴を映し出した。

「亮、怪しい会社が2社あるぞ」

「ロビンどこが怪しい?」

「2社はコンサルタント会社ですけど

怪しい場所にあるんです」

麻実がロビンに代わって亮に言った。


「どこですか?」

「それが北海道と沖縄です」

ロビンは文明の監視衛星に繋いで

北海道の会社の映像を映し出した。

「暗くなったけど、シルエットが見えるだろう」


「ここって、普通の家じゃない?」

一恵がモニターを覗きこんだ。

続いて沖縄を見ると海辺に立つ人家が映っていた。


「ロビン、この2社にハッキングして帳簿は見られるか?」

亮に言われたロビンはあっという間に2社の

コンピューターにハッキングした。

「OK、今帳簿をプリントアウトする」


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