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レッスンの条件

「そうです、月間90000人の客に

機内で広告ができるなら、

 広告代理店としては協力できますよ、

飲料水とかお酒の新製品なんかは

 可能です」

「安田さん、やっぱり社長は辞めてもらう」

「えっ」

安田は飯田の言葉に驚いて飯田の顔を見た。


「あんたが1番悪いのは亮の言葉を信じていない事だ」

「ふん、ばかばかしい」

安田は飯田の言葉を吐いて捨てた。


「何を言っている、私はあんたの

会社の49%の株を買ったしかも

15億円の負債も私が面倒見ているんだ。

それをいまさら協力が出来ないなんて

話が違うぞ」


「HITは私が作った会社作った私の会社だ

私がやりたいようにやる」

安田は人前にも関わらず飯田に食って掛かった。

「もういい、2回も上場に失敗しているのは

あんたの経営手腕がないからだ、

緊急役員会議を開いてあんたを解任する」

安田が飯田の言葉に立ち上がると


「誰も私を首に出来ない。社長の私が

いなくなったら会社は動かなくなるぞ!」

安田は怒って出て行った。


「島崎さんお恥ずかしいところを

見せてしまった」

飯田は島崎に頭を下げた。

「いいえ、この事は誰にも言いません」

「ありがとう、島崎さん」

飯田は嬉しそうに笑った。


「團さんのすばらしい構想を聞きましたので、

私どもで動けるところは動かさせて

いただきます。航空券の販売もHITに頼らず

他の旅行代理店にお願いしたらどうでしょうか?」


「はい、そうしてみます」

「亮、中国人は旅行好きだ、日本と中国間の

路線はうちの旅行代理店に任せて置け」

文明が亮の肩を叩くとロビンは

「うちのネットショップで日本アメリカ間の

航空チケットを売るぞ」

飯田はせっかく亮のプレゼントのために

広告代理店を買収したのに


トラブルが起きて気を落としてしまった。

「團さんみんなで協力し合ってがんばりましょう」

島崎と水島はみんなに挨拶をすると帰って行った。


「亮、すまん、とんでもない会社を買ってしまった」

飯田はテーブルに手を付いて頭を下げた

「いいえ、飯田さんHITは格安航空チケット販売で

若者に人気のあるいい会社です。

確かに安田さんは会社を私物化していますので

経営から退いてもらった方がいいかもしれません」


「うん、しかし役員会議で解任に賛成がする者が

現れなければ、上場していないので株式総会で

私一人で辞めさせる事は出来ない」

「では役員会議で賛成者を出しましょう、

おそらく安田社長に不正が発覚したら

みんな掌を返す様に解任に賛成するでしょう」


「わかった、何とかして安田の不正を見つけてくれ」

「はい」

亮は笑ってロビンの顔を見た。

「ロビンもう7階のコンピューターは使えますね」

「ああ、いつでもOKだ」

ロビンは久々の楽しい仕事に興奮をしてこぶしを握った。


「飯田さん、安田さんのHITの

できるだけ詳しい情報をください」

「うん、分かった」

飯田は番頭の大西に電話をかけて

情報を送るように命令をした。


「麻実さん」

亮は麻実に声をかけた。

「大事な仕事があります」

「はい、なんでしょう?」

麻実は大事に仕事と言われてドキドキした。


「ロビンは今から検索します、ただ全部日本語なので

ロビンに一言一句間違いなく伝えてください」

「は、はい分かりました」

「タイムリミットは7時までの2時間です」

亮が麻実の目を見た。


「7時に何かあるのか?亮」

飯田が聞いた。

「あはは、みんな7時から予定が入っているんです」

亮は文明とロビンと玲奈と一恵の顔を見た。


「ロビン頼む」

亮が言うとロビンは手に持ったボールペンを

クルクル回して返事をした。

「OK」


ロビンは社長室の壁側のセンターの50インチの

モニターと18インチのモニターが6つ壁に並んだ

デスクに座ってパソコンのスイッチを入れた。

「あれ?」


亮がロビンのところへ行くと

「ああ、こっちのパソコンにも繋いである

亮がいつでも使えるようにな」

文明がロビンの耳元で囁くとロビンが聞き返した。


「本当か?」

「ああ、本当だ」

亮が返事をするとロビンが文明の

指示するようにキーボードを打っていくと

パスワードを求める映像が出た。

「亮、これが君へのプレゼントだ」


文明が亮の耳元でパスワードを囁くと

亮はうなずいてパスワードを入力すると

世界地図が浮かび拡大していくと

銀座4丁目の時計が大きく映った

「5時3分」


亮は自分の時計を見るとまったく同じだった

「文明、この映像がリアルタイムという事は

監視衛星ですか?」

「いや、うちの衛星におまけにつけた物だ、

アメリカの軍事衛星よりは性能が落ちる

だろうが、何か使い道があるだろう」

「はい、ありがとうございます」

亮が文明に頭を下げた。


「亮、二人の課題曲のレッスンが終わったよ」

奈々子から連絡が有った。

「どうでした?」

「二人ともルックスは良いからレッスンを

受けてどれくらい伸びるかね」


「それでは二人にケーキを

ご馳走して上げてください」

「ううん、今地下のライブハウスで尚子さんの

踊りのレッスンを見ているわ」

「ああ、そうですか」

亮はアサシオコンビがケーキより歌や

踊りが好きな事が以外だった。


「彼女たちやる気充分よ、さすが体育会系ね」

「では彼女たちにやる気を確認して、

両親の承諾を取らなくてはいけませんね」

「はい、二人はダブルウイングと所属契約をして

 RRレコードとダブルイングが契約する形に

なると思います」

亮が契約の話をすると奈々子は業界の

話をした。


「はい、私もそれが得策だと思います。

レコード会社は所属プロダクションに

育成費としてお金を出す事が出来ます、

そこから、アーティストに給料、

レッスン費を支出してください」


「なるほど、そう言うメカニズムなんですか。面白い」

亮は業界少し見えてきた。

亮が知念に報告すると知念がスタッフの足らなさを

指摘した


「亮さん、芸能プロダクションは

タレントの管理は出来たとしても、

営業は業界を知っている人じゃないと難しいですよ。

だからといって業界ゴロを雇うわけにも行かないし

我々二人では足りません」

「分かりました」


亮は知念に返事をしたが、

東大薬学部、ハーバード大と

業界と無関係の道を歩いてきた亮に業界人の

知人まして同級生はいなかった。


地下のスタジオに降りて行った。

ステージでダンスのレッスンを受ける

尚子は真剣そのものでそれを見ていた

美代子と佳代子は亮が入ってきた事に

気付かないほど真剣だった。


「あっ亮!」

ステージから亮を見つけた尚子は声を上げると

それを見ていた美代子と佳代子が振り返って

亮を見て手を振った。


「二人とも今日はどうでした?」

亮は二人に近づいて声をかけた

「とても楽しかった。頑張ります」

美代子が元気に返事をした。

「かなり厳しいですよ、君たちにレッスンを

受けさせるのにただじゃないんです」


「分かっています、絶対上手くなりますだから

私たちにレッスンを受けさせてください」

美代子が言うと佳代子がうなずいて亮に迫った。


亮はしばらく考えると

「君たち二人の学校の成績は?」

「ええと、中の上くらい」

佳代子が声小さく答えた。


「嘘は駄目ですよ」

亮が冷たく言うと

「中の下くらいです二人とも」


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