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安田社長

「とりあえずレギュラー枠を取る前に、

スペシャル番組で当りを見るのもいい方法

だと思います。土曜の日曜の昼は枠が取れます」

「分かりました、それとRRレコードとプラネット証券の

CMのスポットをお願いしたいんですが」

「ありがとうございます」


島崎は番組制作よりCMを流す方が簡単なので喜んでいた。

「ところで團さんが決済できるんですか?」

「はい、もちろんです」

亮は3つの会社の登記簿謄本と

自分の経歴書を島崎に渡した。


「あっ、株式会社プラウの他2社とも

團さんが代表なんですね」

島崎は登記簿謄本を見て3社の代表をしている

亮が改めて何者か聞きたくなった。


「ではこれを持ち帰って審査させていただきます」

「よろしくお願いします」

亮が頭を下げると文明は不機嫌そうな顔をして

中国語で聞いた。


「亮、どうして客なのに頭を下げるんだ?」

「電波広告社は日本のテレビ局の

ゴールデンタイムを握っているんです」

「ちっ、利権か。彼に私の会社の紹介をしてくれないか」

文明は馬鹿にされている亮が気の毒になって

自分の力を島崎に誇示したかった。


「分かりました」

亮は島崎に応えた。

「島崎さん、実は劉文明はユニオンチャイナ

グループの次期総帥なんです」


「えっ、あの銀行、証券会社、貿易会社

とか放送局や映画会社を持っていて

衛星を4つ持っている香港のユニオン

チャイナグループですか?」


島崎がオドオドして聞くと亮はあっさりと答えた

「はい、世界にグループ200社を持っている企業です」

「200社ですか!その劉さんがどうしてここに?」

「劉文明は僕の兄貴分なんです、桃園の誓いを交わした」

「桃源の誓い!ほ、本当ですか?」

三国志であまりにも有名なシーン桃園の誓いを

島崎は知っていた。


「はい、もう一人は劉翔記です」

亮がうなずくと

「わ、分かりましたすぐに上司に報告します」

島崎は慌てて自分のカバンを手に取った。


「亮、終わったぞー」

ロビンは嬉しそうな顔をして社長室に入ってきた。

「おお、お客さんか」

ロビンは島崎を見て部屋を出ようとすると

亮が止めた。


「ロビン、紹介する。広告代理店の

島崎さんだ、テレビの話で来てもらっている」

「島崎さん、American web の

CEOロビン・ハイドです」

「あっ、あの有名な・・・」

島崎はあの有名なロビン・ハイドを

見て腰が抜けそうになった。


「團さん、ハイドさんと知り合いなんですか?」

「ええ、アメリカに大学留学中の親友です。

プレネット証券のシステムを頼んだら本人が来てくれました」

亮は微笑んだ。

「なんか凄いですね」


一部上場の会社の経営陣を良く知っている

島崎は美宝堂の社長の息子の亮が

会社を作っていた程度にしか思っていなかったが

亮の人間関係を知るたびに、

亮が大きく見えてきた。


「亮、僕もとても映像には興味がある、

一緒にいていいか?」

「いいけど、大事な部分だけ通訳する」

「大丈夫だ、翻訳機持っている」

ロビンが文明と握りこぶしをぶつけ合って

挨拶をするとロビンは


「実はこんどうちが買収したCG映像製作会社が

日本から仕事が取れるかどうか

 議題に上がっていたんだ」

「へえ、じゃあCMと尚子さんREIKOさんのPV作ってよ」

亮は簡単に言った。


「いいよ、たぶん日本より安くていい物が作れるはずだ」

亮はデジタル系のほとんどの職種に手を出している

ロビンが自由で羨ましかった。


「では、私はそろそろ」

島崎と水島は劉文明の情報を上司に報告しようと

思って立ち上がろうとした。

「ごめんなさいよ」

一恵に案内されて飯田が社長室に入ってきた。

「あっ、いらっしゃいませ」

亮が立ち上がって飯田に挨拶をした。


「亮、紹介する。HITの安田社長だ」

「安田です」

「團です」

亮と安田が握手をした。


安田は島崎たちを見渡すと亮が紹介した。

「電波広告社の島崎さんと水島さん、

劉文明、ロビン・ハイドです」

それぞれが握手を終え文明が帰ろうとした。

「待ってください文明さん、

私がちょっと早かったようだ」

飯田は申し訳無さそうに文明の方を見た


「いいえ、今みんなでテレビ番組とCMの話をしていました

 これから航空チケットの販売があるので」

「そうか、そうか」

飯田が機嫌を良くしていると

「すみません、みんなでミーティングルームに移りませんか

 島崎さんの仕事が増えそうなので」

亮はそう言って一恵と玲奈と麻実を呼んだ。


全員が十人が座れる大きな席に座ると

「ここで僕のプレゼンをさせてください。文明とロビンの為に

 英語で話をします」

「うん」

「玲奈さんは飯田さんの通訳、島崎さんは?」

「私もお願いします」

亮は麻実を指差し島崎の脇に座らせた。


「すみません、私も」

安田はなぜ亮が英語で話すのかと

憮然としていると一恵が脇に座った。


「ここで、複雑になった流れを

分かりやすく説明します」

亮はまずJOLを真ん中にホワイトボードに書いた。

「僕が学生時代から活動していました

バイオ燃料が完成をしました。


バイオ燃料製造会社D&Rの社長が

デビッド・キャンベルです。

この会社にはここにいる劉文明と

私の父が投資をしました。

まもなくニューヨーク市場で上場します」

文明が嬉しそうにうなずくと


「私も投資をした」

ロビンも嬉しそうな顔をして文明の顔を見た。

「このバイオ燃料の工場をアリゾナに作ります」

亮が飯田の顔を見ると飯田が笑った。


「工場の建設、水の浄化には日本の

上原建設とクラタが協力をしてくれます」

「ほう」

島崎は海外には一切技術を出さないクラタは

協力すると聞いて驚きの声を上げた。


「バイオ燃料工場の周りには豊富な水を使って

リゾートを作ります」

「砂漠の中のリゾートか面白い」

飯田が自分の土地が活用した事に喜んでいた。


「そしてこのバイオ燃料の会社は五島商事を

中心として日本にも作ります。候補地は

山梨県と岡山県と長野県です」

「ん?それに亮は絡まないのか?」

飯田は亮が参加しないのを不思議に思った


「僕は株主として参加します。その代わりデビッドが

取締役として入る予定です」

「それで、彼らは納得するのか?」


「そんな事言っても僕は無理です」

亮は渋い顔をした。

「JOLはバイオ燃料会社の株主となり

上場益で赤字を埋めます。


そしてバイオ航空燃料を使う航空会社として

世界にアピールし信用を回復します」

「なるほど」

島崎は手を打った。


「それまでのつなぎとして、我々はJOL所有の

飛行機をチャーター便として

月間300便使用しJOLは約年間300億円の

売り上げを得ます」


「そのチャーター便のチケットをHITが販売するんですね」

安田がチケットの販売を押し付けて

来ると思っていやな感じがしていた。

「はい、チャーター便は我々が独自の

企画で運行します、CAの制服、機内食

イベント、広告タイアップです」


亮は島崎の方を見ると島崎はタイアップ

候補の会社を思い浮かべ亮に聞いた。

「團さん、ひょっとしたらCAにプロダクションの

タレントを使うつもりじゃあ」

「その通りです、島崎さん」


「あはは、それは面白い楽しい旅になりそうだ」

島崎はだれも考える事だが誰も実現できなかった事を

亮が簡単にやってのけようとしている事が、

とてもうれしくて顔が緩んでしまった。

「安田さん、どうですか?」

亮が聞くと安田は渋い顔をしていた。


「そんな子供だましの企画で集客するどころか

航空チケットなんか誰も買いませんよ、

逆に宣伝広告費の方が高くつく」

投げ捨てたように言った安田の顔を飯田は睨みつけた。

「そんな事はない、アメリカではラップで

機内放送をするサウスウエスト航空や

TシャツにショートパンツのCAがいる

フッターズ航空もある」

文明は安田の言葉を否定した。


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