表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/195

犯人逮捕

明かりが点くと亮は和美に

「和美さん、奥のレジの下にガムテープと

ビニール紐があります。

持ってきてください」

亮はすぐに小妹に電話をかけた。


「小妹、今どこにいる?」

「美宝堂の外、様子がおかしいので入ろうと

思ったら警備員に止められた」

「すぐに美宝堂の裏口へ来い」

「了解」

亮は四人を縛り上げ口にガムテープを

張ると裏口の前の床に転がした


「姉さん、シャッターを開けていいですよ。

犯人は片付けました」

「5分しかかからなかったわね」

「はい、お客さんも変に思わないでしょう」

シャッターが開くと貝沼と萩原は何事も

無かったように戻り仕事を始めた。


「もう安心ですよ貝沼さん」

亮は冷静に動いてくれた貝沼の肩を叩くと

「はい、亮さん」

貝沼は嬉しそうに笑った。

「和美さん、今この中であった事は

二人だけの秘密です」

「分かりました」


「ちょっと裏口のところへ行ってきますので

 誰も来させないでください」

「はい、気をつけて」


和美はピストルを持った四人を

あっという間に倒し

冷静に後始末をする亮をまるで映画の

007を見ているようで

羨望の眼差しで見ていた。


亮が裏口に戻ると小妹と蓮華と

桃華がドアを開くのを待っていた

「お待たせ」

「亮、一人で捕まえたの」

小妹が唖然としてみていた。


「うん、こいつらは中国人だ。もう2度と

美宝堂に来ないように言ってくれ」

「はい」

小妹はリーダー格の男の髪毛を引いて耳元で囁いた

「お前、暗鬼を知っているか?」

男は返事をしないでいると小妹は

指輪を見せた。

「この紋章を知っている?」


男は龍の紋章を見て小妹が暗鬼の

メンバーと知ると顔色を失った。

「私たちは暗鬼のメンバー、ここに先に目を

付けたのは私たちなんだ

 あんたに命令したのは誰?」

「それはすまない事をした。我々は

もうここに手を出さないから

 勘弁してくれ」


「日本で強盗をやって捕まっても死刑にならないけど

暗鬼に睨まれたら一族3代全員を

殺す。あんたの親もおじいさん

も兄弟の子供も全員ね」

「や、止めてくれ!」

「じゃあ、命令した人間を教えなさい!」


男がガタガタと震えていると

「小妹、こっちの男が吐いたよ。

今ボスに電話をかけるって」

蓮華が小妹に言った。

「どうやら仲間割れね」


小妹がリーダー格の男に言うと

「待て俺が電話をする」

開き直った男が両手両足を縛られたまま

スマフォで国際電話をした。


「陳凱邦だ、任務に失敗した」

電話を受けた男に陳は経緯を話すと

「今電話を代わる」

そう言って小妹が電話を代わって話をした。

「知らなかったとは言え申し訳ない事

をした。だから奴らを

 警察に渡すのは止めてくれ」

男は気の無い返事をした。

それを聞いた小妹は頭に来て


「本来なら、ワビを入れる代わりとして

四人の中の一人を殺すんだが

 ここは日本だ、あんたにワビ入れてもらう」

「あはは、私の名も家も知らないのにどうやって」

「1分後に電話をする」

小妹が電話を切った


「陳さん、あんたを倒したあの男は

次期暗鬼のボスになるかもしれないよ」

「まさか・・・」

「ボスの名前をいいな」

「わ、王臣冠だ」


小妹はすぐに趙剛に電話をかけた。

「おじいちゃん、亮のお父さんのお店が

中国人強盗団に襲われた」

「なんだって!亮は大丈夫か?」

「うん、亮がすぐに捕まえた」


「うん、それはどこの組織か分かるか?」

「ボスの名前は王臣冠よ」

「そうか、それは簡単だ。見せしめに脅してやる」


小妹が趙剛の電話を切るとすぐに陳の電話が鳴った。

「わ、悪かった。今俺の部屋の壁に

銃弾が撃ち込まれ車が目の前で爆発した」

王の甲高い声はその場の恐怖をリアルに伝えていた。


「そう、じゃあおとなしくするのね。

さもないと今度は胸と頭に弾丸が打ち込まれるわよ、

もちろんあんたの奥さんも子供も一緒に」

「わ、わかった四人をすぐにこっちへ

呼び戻す。だからもう勘弁してくれ」


「それで誰か日本人で関与している人がいるの?」

「し、知らない。昨日いきなり陳のところに

その店の見取り図がFAXされて来たらしい」


「わかった、もう2度と美宝堂に手を出さないように周りの

 仲間にも言っておいて」

「ああ、もちろんだ」

小妹は陳に電話を渡して自分の

電話器で趙剛に電話をかけた


「おじいちゃん、向こうから侘びが

入ったわよ早かったね」

「ああ、王臣冠ところはかなり凶悪な

組織なので、暗殺命令が出た時

 すぐに殺せるようにしているんだ」

「ああ、道理で早いと思った。王はかなりビビッていたよ」

「あはは、そりゃよかった。じゃあまたな」


「統領、ありがとうございました」

亮は小妹の持っていた電話を

取り上げて趙剛に礼を言った。

「亮か。何か有ったらまた連絡をくれ」

「はい」


亮は趙剛との電話を切ると

「さて、この四人どうする?」

小妹が亮に聞いた。

「ここで開放するさ」

「大丈夫?」

「約束したから信じてやろう」

亮は微笑んで四人のビニールテープを解いた。


「その代わりピストルは返さないぞ」

亮は4丁のピストルを小妹に預けて

店のほうに行くと

「和美さん、お金あります?」

「ええ、100万円持っています」

「それください」


「は、はい」

和美は何も聞かすバックから銀行の

封筒を取り出しそれを渡した。


亮は裏口に戻るとリーダー格の男に

和美から受け取った封筒を渡した

「これで国へ帰れ!」

受け取った男は唖然としていると


「さっさと出て行け!もう日本で悪さをするな」

大声で亮は中国語で怒鳴って裏口を

開け男たちの尻を蹴飛ばした。

「蓮華後を追けてくれ」

「了解」

蓮華は四人の後を追って行った。


「亮、本気?」

小妹が亮の顔を覗き込んだ。

「うん、帰る飛行機代が無いと帰れないだろう、

帰れなければまた悪さをする」

「もったいないよ、またどこかで

窃盗をしたらどうするの?」

「小妹、暗鬼の怖さってそんなものか?」

亮は趙剛の力を良く知っていた。

「ううん、そうね」

小妹は亮の優しさと思慮深さに感心をした。


「ところでこのトカレフどうするの?」

「見せて」

亮はトカレフを隅々まで見ると

「本物の54-1だ、安全装置がついている。

ちょっと持っていてくれ後で警察に届ける」

「了解」


「小妹、誰かがこの店の見取り図を

無作為にFAXを送ったとなると

 別なグループが襲ってくるかもしれない、

警戒しておいてくれ」

「ああ、そうか」

「うん」


~~~~~~

亮は和美の所に戻ると

「和美さん、これ日本円しておいて下さい」

亮は和美にマカオのカジノで

稼いだ小切手を1枚渡した。

「はい、135万香港ドルですね、

1500万円くらいかしら」

「そこから100万円返します、

残りのお金預かっておいて下さい」

「はい、分かりました」

和美は亮のまじめな態度にますます好意持った。


「上に報告してきます」

亮は和美に言って2階の美佐江のところに行った

「亮、警察は?」

「ううん、今開放した」

「どうして?奴らがまた来たらどうするの?」

「大丈夫です。もう来ません」


亮と暗鬼の関係、まして暗鬼の

存在すら知らない美佐江は

亮の行動が理解できなかった。

「まあ、亮がそう言うなら信じるしかないわね」

「はい、うちには実質的被害もないし

お客さんも気がつかなかった。


 もし逮捕して警察が知ったら

ニュースになって美宝堂の評判が落ちる」

「それもそうね、お父さんには亮が

上手くやったって報告しておくわ」

「お願いします」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ