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移籍

「今夜、二人は蝶に飲みに行ってもらいます」

「まあ、ずうずうしい」

美咲は振り返って笑って絵里子と

話をしている落合をにらみつけた。


「今日の亮のスピーチで父が驚いていたわ」

「そうですか」

美咲の父、原巌は秀樹と話をしていた。


「原局長今日はお忙しいところ、

ありがとうございました」

「いや驚いたよ、君が地球環境を

考えていたなんてりっぱだ」


「とんでもありません」

亮が深々と礼をすると

「お父上とは昔、娘の事件の件で

お会いした事が会ってね」

原が言うと亮は秀樹があの時

言った大人の決着を思い出した


「田中誠一の息子田中進次郎ですか」

「うん、あの時はずいぶん手間がかかった」

原は当事政治的圧力がかかって

苦労した事を思い出し悔しそうな顔をして

手に持ったワインを飲み干した。


「亮君、この企画は国の協力を取らないのか?」

「国の話と話をしていたら10年以上

かかってしまいます。それならで来るところまで

やって、アメリカや北極圏の国の協力を

取り付けた方が良いと思っています」


「なるほど、政治家とつるみたくない訳だな」

「そうですね」

そして、亮は会場にいる人一人一人に挨拶をして歩き

お祝いの言葉をもらっていた。


~~~~~~

慶子はすぐに他の席に移り

ノンが徹の席に来た。

「ノンです、よろしくお願いします」

「さっきの子と香が違うね」

「はい、私は元気が出る香です」


「すごいね」

「お客様はどんな仕事しているんですか?」

「貿易関係の仕事をしています」

「そうですか。輸入ですか?」


ノンは昔ホストクラブルイで徹を見た事が有って

サブマネージャーの棚谷に目で合図を送ると

棚谷は徹の写真を撮って天地理沙に送った。


~~~~~~~~

「皆様、ここで今度RRレコードジャパンから

デビューする白尾尚子さんの歌を

聴いていていただきます」

奈々子が白尾尚子の歌の紹介をして

会場が暗くなるとステージに立つ尚子に


スポットライトが当り静かに歌い始めた。

「おお」

尚子の歌を聞いた客から感動の声が聞こえた。


亮が尚子の歌を聴いていると

千沙子が学生時代バレンタインデーパーティの

時に会った歌手のREIKO、

モデルの川奈ゆかり、カレンを連れて来た


「亮、彼女たちも招待したわ」

亮は三人に頭を下げると

「ねえ、私RRレコードに移籍できないかしら?」

REIKOが亮に聞いた


「今のレコード会社と何かトラブルが?」

「最近私のプロモーションに不満なの」

確かにREIKOはいまだに若者に絶大な人気があり

ライブはいつも満員だったが

最近ヒット曲に恵まれていなかった。


「それは話し合いじゃないですか?」

「ずいぶん話し合ったけど、

私と音楽の方向性が違っているの」

「なるほど」


レコード会社は、いかにいい作曲家と

作詞家を捜し当てるかで

ヒットメイクに繋がりアーティストの

イメージにあった曲を作り上げなければならない。


「確かにうちのレコード会社は海外に

作曲家を抱えていますが

REIKOさんに合う曲があるかどうかは

分かりませんよ、

逆に日本の曲J-POP我々はまだ弱いと思います」


「大丈夫、全部私の曲です」

亮は中途半端な気持ちでREIKOに

移籍してもらいたくないために

厳しい言い方をしていた。


「もし移籍をすると、原版権は前のレコード会社が

持っていますからアレンジを変えて新たに

レコーディングをしなくてはいけませんね」

「はい」

REIKOはやる気充分で明るく返事をした。


アーティストはモチベーションを

上げるためにレコード会社を変える時が

あるがほとんどは人気が落ちたせいであったり、

お金のためだったり

移籍には良いイメージは無い事が多かった。


「REIKOさん、所属プロダクションとの

話もあるので時間がかかると思います」

「実はそのプロダクションが問題なの」

亮は頭を抱えた


「ひょっとしたらライブコンサートの?」

「最近、予算を減らされたの」

「了解、REIKOさんその件はあとでゆっくり」

「うん」


「REIKOさんの原曲アメリカでアレンジさせるのも

 いいかもしれません」

亮は奈々子を呼ぶとREIKOと

著作権の詳しい話をさせた。


~~~~~~~

徹の写真を受け取った理沙はすぐに

亮に報告した。

「この方がお店に来ています」

「あっ、徹」

亮は写真が徹なのに気が付き

何故徹が来たか推測した。


「偶然か策略か・・・」

亮は考え込んだ。

「彼は元ホストなのでスカウトかホストの

営業か分からないので

 キャストを交換してください」

「了解です」


~~~~~~~~

「私たちも事務所を変わりたい」

数年経ってセクシーさを増した

川奈ゆかりが亮の腕に抱きついた。

「姉さん」

亮は千沙子の顔を見た


「ゆかりとカレンは10代の時より以上に

色気が出てきて事務所の方向性が

合わないので仕事が減って来たの

亮助けてあげて」


亮は二人の顔と体を見るとハーフらしい

二人はすっかり大人の雰囲気だった。

「僕にどうしろと?」

「みんな面倒見ちゃってあげて」

「でも日本の芸能界は営業で呑んだり

飲ませたりしたドロドロしたところがあって

 僕は嫌いです」


「簡単よ、自分が作った映画やテレビや出版物

やイベントに出演させればいいのよ。

 露出が多ければ人気もでるわ」

「なるほど、テレビ番組ですか・・・

スポンサーになる会社はたくさんあるでしょう」


「それが最近ネットの方にスポンサーが移って

 制作費が低下しているので

スポンサーの納得いく番組を作れないのよ」

カレンが言った。


「ドラマでも作れば?あなたが半生だけでも面白いわよ。

今人気の若手俳優主演でタイトルはファーマシスト亮」

千沙子は本気で亮今までのやってきた事が

ドラマになると思っていた。


「あはは、僕がもし死んだら映画にしてください。

但し18禁でね」

「うふふ、亮が女性に刺されて死んだら

コメディになっちゃうわよ」

千沙子は亮の女性関係を思い浮かべて笑った。


亮は日本の今の番組で芸人が出ていない物が無いほど

バラエティ番組ばかりで視聴者は

飽きているのではないかと思っていた。


人を見下した事をしていると

人間は成長しない、夢と憧れを持つような

美しい番組を亮は作りたかった。


「姉さん、チャーター便の集客のために

旅行番組なんかどうですか?」

「いいわね、いっぱい水着シーンを

出せば視聴率取れるわよ」


「なるほど、最近の旅行番組は水着が出ないな」

亮が電波広告社の島崎に連絡を取ろうと

スマフォを手に取ると

千沙子は亮の考えていた事を察し


「電波広告社の島崎さんならさっき

ジュディと話をしていたわよ」

「ありがとう、姉さん」


尚子の歌が終わると

「亮、約束通り一緒に歌おう」

REIKOは亮をステージへ引いた。

「尚子さん、素敵な歌だったわ」

「ありがとうございます」


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