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石油

「やはりそうか」

「はい、日本はサウジアラビア、UAE、クエート、

カタールから70%を買っています

ロシアからは今まで約5%、硫黄分が多いので

敬遠されがちでした」

亮が言うとアイザックがうなずいた。


「そう言えばユニオンチャイナグループ

はご存知ですか?」

「幹部と面識は無いがユニオンチャイナグループ

は有名だ」

「そちらに売ればいかがですか?」

「そこはロマノフが営業に行っているはずだ」


「はい、聞いています」

「誰に?」

「劉文明に聞きました」

「何故?」

アイザックは自分はからかわれたのかと思って

首を傾げた。


「ちょっと待ってください」

亮は文明に電話を掛けた。

「亮です」

「ああ、どうした?」

「ロマノフとの仕事の件はどうなりました?」

「あはは、ダメだったよ。

リベートの請求が多すぎる

面倒だから断った」

「了解です。値段が適正だったら取引成立ですか?」

「ああ、いくらでも買う」


「今、アイザックがわざわざ日本に来て

くれたんですけど良い返事が出来なくて」

「わかった、後で会えるように

セッティングしてくれ」

「了解です」


「アイザック、ユニオンチャイナの

劉文明社長が会うそうです、

香港へ行ってくれますか?」

「亮は彼を知っているのか?」

「兄弟のように仲がいいんです。

それで、ロマノフはリベートの請求が

多すぎるので断ったそうです」


「なるほど、彼は欲が深いから評判が悪い」

「ええ、同じロシア人なら交渉がスムーズに

行くかもしれませんよ」


「わかった、他の国なら良いのか?

父親の関係でイランとも関係が深い」

「はい、大丈夫です」

「日本とイランは昔からの付き合いですから」


※昔湾岸戦争が起こって、日本が石油不足に

陥った時、出光石油が独自のルートでイランから

石油を買っている


「わかった、早急にロマノフに聞いて

ユニオンチャイナに行ってみる」

「ただ、彼らをだましたら秒殺ですよ」

「わかっている」


「とりあえず、五島商事と言う商社が有るので

 イランの石油が確実になったら紹介します」

「ありがとう」

アイザックが握手を求めた。


「さて、彼女たちの件だが」

「はい」

亮は真剣な目でアイザックを見つめた。

「亮が知っているようにロシアは美人が多いので


日本でモデルとして使ってもらおう思って

二人を連れてきた」

アイザックがそう言うと三人は超ミニスカートの

長い足を組みなおし股を大きく開いた。


「あっ、ピンク、ホワイト、ブルー」

目の前には3色を見せられて

亮の顔が赤くなった。


「分かりました、ではモデルの教育は?」

「もちろん、二人ともモデル学校をでていて

 ヨーロッパのブランドからオファーも来るレベルだ」

「はい」


「実を言うと日本のファッション通販モデルは

実を言うと韓国、中国人なんです」

「何故だ?」

「多くはスタイルの関係ですね。もちろん

整形を嫌がりますからね」


「この娘達は整形していないぞ」

「はい、分かっています。彼女たちが

何故美脚か知りたいんです。

そこで今面白い現象が日本に起こっています」

「なんだ?」


「ブロンドやブラウンの髪色が日本で

受け入れられているんです。アニメの関係が

あるのでしょうけど」

「なるほど、白人が日本でも受け入れられる

ようになったわけだ」


「はい昔、日本は黒髪が女らしさを

表していましたが。今は若い女性のほとんどは

柔らかい感じのブラウンにしています。

黒髪が好きなのは日本の男性なんです」

「多様性だな」


亮は玲奈を呼んで

「玲奈さん、彼女たちをスタジオDに

連れて行って千沙子姉さんに

合わせてください」

「はい」


玲奈は亮の言っている事がよく分からず

ちょっと首を傾げると

「スタジオDの服のイメージに彼女たちが

合うかどうか聞いてください」


「かしこまりました」

玲奈は亮の言った意味が

分かって笑顔で返事をした。


亮はスタジオDかマッスルカーブの

ポスターモデルか何かで

二人を使えば良いと軽い気持ちでいた。


~~~~~~~~

玲奈がナターシャたち三人を

スタジオDに連れて行くと

「ナターシャ」

小妹が声をかけた。

「おお、小妹」

ナターシャは小妹にハグをした。


「どうしたの?ナターシャ」

「亮が彼女たちとスタジオDに行けって」

「モデルさんね」

「美人でしょ」


「ええ、でも私はナターシャが好き」

小妹は人形のような美人の二人より

可愛い感じのする

ナターシャが好きだった。

「ありがとう、小妹」

玲奈は三人を売り場奥の

千沙子のところに連れて行った。


「私はナターシャでクラウディアとイリーナです」

ナターシャは英語で千沙子に二人を紹介した。

「今亮から電話があったわ二人とも綺麗ね、

あなたも可愛いわ。二人ともロシア語だけ?」

千沙子がナターシャに向って言った。


「いいえ英語も大丈夫です。イリーナは

フランス語もイタリア語も話せます」

「そう、後は片言でも日本語が

出来れば日本でモデルとして

働くのには問題はないと思うわ」

「そうですか・・・」


ナターシャは千沙子に言われてクラウディアと

イリーナに話しをすると

二人は何かをナターシャに話した。

「彼女たちは日本が気に入ったので

日本語を勉強したいと言っています」


「うふふ、それなら亮に教えてもらうと

良いわ。昔憧れのロシア人の女性と

話をしたいためにロシア語を勉強したそうよ」

ナターシャはそれは自分の事

じゃないかと思って嬉しかった。


「とりあえず、うちの商品を着てみて」

千沙子は三人をお店に案内した。

~~~~~~

「アイザック、実は僕たちは飛行機用の

バイオ燃料の製造プラントをアメリカと日本に

建設中です」

亮はバイオ燃料の事を話した


「そうか、じゃあ化石燃料はまったく

逆の物をだな」


「いいえ、そうでもないんです。今の

バイオ燃料ではまだ爆発力に欠けるので

ガソリンを混ぜたバイオ航空燃料が

1番燃焼効率がいいんです」


「亮はいい仕事をしているんだな」

「ありがとうございます」

亮は気落ちしているアイザックを元気づけたい

気持ちだった。


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