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売人

美喜から見ると直子は亮にとって

親しい女性だと思っていた。

「はい、それに彼女は亮が生きているのを

知っているんでしょう」

「はい、知っています」

「きっと待っているわ」

亮は帰国してすぐに直子に連絡を取るべきだった。

しかし、直子に回りに見張りがいるような気がして

ならなかった。


「亮、今どこ?」

美咲から電話がかかってきた

「銀座です」

「二人の自殺怪しいわ、明日から捜査に入ります」

「そうですか、お願いします」

「それと、直子さん達の周り、

やはり怪しい男がうろついている

 今度職務質問かけてみるけど」


「やはりいますか?」

「はい」

「他には?」

「葉子さんの周りはいないけど、

智子さんにも張り付いているわ」

「わかりました。ありがとうございます」

美喜が亮の様子が変なので聞いた。


「どうしたの?」

「智子さんと直子さん周りに

怪しい連中がいるようです」

「ちょっと電話をします」

亮は小妹に電話をして指示をした。


「小妹ちょっと調べて欲しい事がある」

「おっ、やっと出番だ」

「うん、DUN製薬の営業第三課の

大原智子課長、丸の内ビルのマッサージ店

池田直子さんに怪しいやつらが付いている、

それを調べて欲しい」


「了解、殺ってしまおうか?」

「いや、組織で動いているから

一人二人殺しても無駄だよ」

「そうか、了解です」

小妹は頭を掻いて笑った。


~~~~~~

渋谷の道玄坂を登って円山町ビルの地下に

クラブBLACKJACKがあり

そこに、次々に少女達が入っていった。


黒いキャップをかぶって若作りをしている

一文字がうれしそうな顔をしていた。

「ずいぶん集まったな、千野」

「はい、この連中が売人になります」


「今みんなに配っていますから、

あっという間にハイになりますから

見ていてください」


「それは今日、日坂に聞いた。

効いている時の記憶が無くなるそうだ」

「それは楽しいですね。あはは」

そこへ徹が来て一文字の前にたった。


「会長、こいつが元歌舞伎町のホストで本田徹です」

「本田です」

徹は深々と頭を下げると一文字は嬉しそうに

笑った。

「おおそうか」

「徹には歌舞伎町のホステスに売ってもらいます」

千野が徹の肩を叩いた。


「徹、がんばれ、

うまく行ったら君の処遇を考えてやる」

「ありがとうございます、お任せください」

徹は自信を持って返事をした。


30分ほどすると少女達は裸で床に横になって

自分の胸や股間を触って声を上げていた。

「おお、これはいい眺めだな」

「はい、この薬は今までの物より

何倍もの快感が得られるようです。

今相場では1錠4000円なんですがこれは

6000円以上で売れますよ」


「なるほどな、男はどうなんだ?」

「今、そこにいる男たちが呑んだんで

もすぐ効きだします」

男たちは床に転がっている女性たちに

襲い掛かって行った。

その様子を伺いながら千野は一文字に

話した。


「シャンプーの実験したんですが、

シャンプーリンスで2日間

 毛染めで1週間快感が続きます」

「その後は?」

「・・・かなりひどい禁断症状があります」

「あはは、そりゃいい」


「はい、薬欲しさに彼女たちは

必死で売るでしょう」

「うん、松川会には?」

松川会後藤田組の後藤田は香港に

逃げたままで連絡が無く、千野を

派遣してもらっていた。


「松川会には30kg、関西の山田組には

20kgを売る事になっています、

純度が高いので混ぜ物をすれば

相当儲かるはずです」

「じゃあ妨害の問題ないな」


「はい大丈夫です」

「よし、アメリカに次の商品を出してもらう。

売り切れにならないうちにな、あはは」

一文字と千野が大声出して笑った。


「おいおい、まだ終わらないぞ」

男たちを見ていた一文字が声を上げた。

「はい、これは若い男には危険ですね。

別なルートにも流せそうです」

「どこだ?」

「芸能界です」

~~~~~~~~~~~~~

亮と美喜がクラブ蝶に入ると聖子が迎えた。

「先ほどはどうも、お待ちしていました」

亮と美喜がボックス席に座り

美也子が気づいて会釈すると

亮は右手を振った。


美也子はすぐにでも亮のところへ来たがったが

お客のところを離れられなかった。

「美也子さん忙しいみたいね」

「大丈夫、後5分でママが来るから」

亮は時計を見ながら行った。


それから5分後、絵里子が男性と一緒に入ってきた。

「おはようございます」

絵里子は従業員に挨拶をして男を席に案内した

その後、絵里子は各席に挨拶をして回って

亮のところへ来た。


「いらっしゃい、中畑先生を連れてきたわ。

後で紹介するわね。

 美喜ちゃんお久しぶりね」

「はい、お久しぶりです」

美喜は立ち上がって絵里子に挨拶をした。


しばらくすると美也子は

亮の脇に亮に抱きついた

「こんばんは、美喜さん。亮お帰りなさい」

「ただいま、お母さんの具合は?」

「うん、急性骨髄性白血病で、

薬でどうにか進行を抑えている感じです」


「急性骨髄性白血病ならシタラビンか

エノシタビンで抑えられますからね。

後は骨髄移植のドナーが見つかれば大丈夫

なのですが」

「さすが亮、良く知っている」


「あはは、これでも薬学をやっていますから。

美也子さんうちの会社の白血病薬で

よくなるかもしれません」

亮は沙織の件で10年間白血病の

治癒薬の研究をしていた。


「本当?」

「薬の事ですから完全に保障はできませんが、

病院の先生と話をしながら進めてみます」

「それでもうれしいわ、ありがとう亮」

「美也子さん今度、

病院へ行って先生に合わせてください」


「はい」

「東峰医大に入院しているんですよね」

「そうよ、飛行機の中で人命救助した

今話題の鹿島先生の紹介なの」

「わかりました、

明後日以降なら行けると思います」


亮は実際に鹿島と会うと嫌味なので

鹿島に居ない時を探そうと思った。

「ありがとう、先生に連絡しておきますね」


「ところで、明日は歌舞伎町のキャバクラの

面接なんですが、

 キャバクラの店長を以前話した銀座OBの人に

 お願いしようと思っているんですが」


「例の派遣ね。ぴったりの人がいるわ」

「はい」


「今派遣会社のマネージャーやっている人

がいるの、彼女なら絶対できる」

「はい?水商売でいいんですか?」

「うん、彼女水商売大好きなのだから

こっちに登録しているの」


「いいですね、明日12時から面接なので

11時までに歌舞伎町に

来てもらえませんか」

「わかったわ、すぐに連絡をするわ」

美也子は電話をするために立ち上がった。


「ねえ、いい娘がいなかったら私も手伝うわ」

美喜が亮の耳元で囁いた。

「ありがとう」

そこへ美也子が戻ってくると

「OKよ。時間と亮のメールと電話番号教えて

おいたわ」


「ありがとうございます」

「名前は天知理沙よ」

「はい」

「ああ、お客さんに呼ばれちゃった。

後で色々話を聞かせてね」


「はい」

美也子は立ち上がって

他の客のところへ行った。


それと入れ替わりに絵里子が亮の脇に座り

絵里子が亮に体を寄せた。

「美喜ちゃん、お疲れ様3ヶ月も大変だったわね」

「いいえ、お陰で亮さんは強くなりましたよ」


「まったく、その通りだわ」

絵里子は亮の太くなった腕を握った。

「ところで病気の方は」

亮は小声で話をした。


「亮。ありがとうねあなたのお陰だわ」

「いいえ」

「先生を紹介するわ、向こうの席に行きましょう」

「はい」

「美喜ちゃんも一緒にね」

「えっ?」


「先生ね、幸田美喜のファンだったらしいの、

さっきこっちを見て気が付いていたみたいよ」

「はい」

美喜は快く返事をしたが、

決して亮より目立つ事をしないと思った

絵里子が亮と美喜を連れて行くと二人を紹介した。

「先生こちらDUN製薬の團亮さん」


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