新しい事務所
亮は銀座のビルの各階の内装を見て歩いた。
地下1階のフロアーにはステージを作ってあって
その前に客席のスペースが有った。
1階と2階には元のブランドのショップだったので
すぐにでもオープン出来そうだった。
3階事務スペース4階には録音ブースが作られていた
5階6階も事務スペースでテーブル、イス、パソコン
を入れるだけだった。
8階のレストランは工事の真っ最中で、地下1階と
同じスピードだった。
7階に行くと入って仕切った部屋がありその
奥にオフィイスが有ってデスクとイスが用意され
ミーティングルームがあり奥には
ガラスで仕切られた部屋が有った。
「お疲れ様です」
美喜と一恵と玲奈はジャージ姿で掃除をしていた。
「試験はどうでした?」
「はい、大丈夫でした。割と簡単でした」
「さすが!」
玲奈は国家公務員試験の難しさを
していたので亮を尊敬していた。
「掃除が終わったので着替えてきます」
一恵と玲奈と美喜の三人は紺のタイトスカートに
白いブラウス、紺のジャケットと
ベストのユニフォーム
に着替えて来た。
「どうですか?」
美喜が腰に手を当ててターンした。
「素敵です。そしてセクシーです」
亮が手を叩いた。
「二人が着ている制服は
シンディがデザインしたのよ」
「素敵です、ちょっとスカートが
短いですけど」
「これは亮のためミニのうえにサイド
にスリットが入っていて
椅子に座った時、
太股が露になるようになっているの」
亮の前でニコニコしている美喜と玲奈と一恵を
見ながら亮は呟いた。
「はあ、シンディは僕がスケベだと思っている」
「でも嫌いじゃないでしょう」
玲奈がニヤニヤと笑っていた。
「お疲れ様です。亮さん」
中村和美が事務所に入って来た。
「あっ、中村さん」
「亮さん本日からよろしくお願いします」
和美もユニフォームに着替えていた。
「中村さん、似合いますね。特に足が綺麗です」
亮はいつもメガネをかけていて
地味な感じだったが和美がメガネを
外し足が細く長いのに驚いた。
「ありがとうございます、
学生時代陸上部でした」
和美は亮に褒められて嬉しそうにしていた。
「本当、中村さん素敵!
もう少しヒールが高くても良いかも」
「はい、そうします」
亮は中村和美がハイヒールは「機能性が悪い」
と言うと思って拒否をするかと思っていたが
和美はみんなに褒められて嬉しくて鼻歌を唄っていた。
「中村さんこれから色々とよろしくお願いします」
亮は深々と和美に頭を下げた。
「いいえ、こちらこそよろしくお願いします。社長」
「中村さん、社長は止めて下さい」
亮は照れながら和美に言った。
「はい、では亮さん、私は何をすれば
よろしいでしょうか?」
「ではみんなで軽くミーティングをしましょう」
みんながミーティングルームの椅子に座った
「この会社はこのビルB1のライブハウス、
1階2階はスタジオDスポーツ、SPOPIA、
3階4階はRRレコード、5階はプラネット証券、
6階はナチュラルグリル冷凍食品販売会社
7階は株式会社プラウ、8階はレストランスカイ
我々はこれらの管理とスポーツジムマッスルカーブ、
このビルの8階のレストランスカイの
運営管理をして行きます」
「はい」
「中村さんはスタジオD以外ここに勤める人の
労務管理と経理、財務全般の
管理をお願いします」
「はい」
和美はノートに書き込むと続いて亮は
玲奈に言った。
「はい、玲奈さんはスタジオDの
関連業務全般を千沙子としてください、
「一恵さんはマッスルカーブを担当してください、
従業員の管理、広告等色々あります。
小妹と蓮華と桃華と美喜さんが
ウォーキングダイエットのインストラクターで
働きます」
「分かりました」
一恵は四人が生徒の前で元気に飛び
跳ねる姿を想像して顔が緩んでいた
「ラブポーションは天知理沙さんに
担当をしてもらいます」
「レストランの方は?」
「今、シェフを探しています」
「えっ?」
すべてに用意周到な亮がまだ人材を
探していない事にみんなが驚いていた。
「ナチュラルグリルのシェフにはチャーター便の
機内食の開発も担当してもらいます」
「機内食ですか?」
和美が驚いて聞き直した
「はい、我々はJOLの再建のためにチャーター便
事業をするので美味しい機内食を作ろうと思っています」
「なるほど、機内食はまずいわね」
「何かいいアイディアがあるんですか?」
和美はそれにとても興味があった。
「まずライスはサフランライス、
そして機内は運動不足なるので
500キロカロリーに押さえ
繊維質の多い食材を使います」
亮はナチュラルグリルの料理をベースに考えていた。
「そうね、機内食は低カロリーがいいわね、
それに環境が変わると便秘になりやすいから
繊維質の多いものは女性が喜びます」
和美が答えに亮はもう1つアイディアを出した
「特別食で薬膳料理を出そうと思います」
「薬膳料理の機内食食べてみたいわ」
玲奈は亮が考えた料理がおいしそうに思えた。
「亮、帰ってきた?」
倉沢奈々子から電話がかかってきた
「ええ、今銀座ビルの7階にいます」
「今、スタジオ工事をしている5階にいます」
「了解、直ぐに降りて行きます」
亮は階段を降りてエレベーターに乗って
5階に着くと数人の作業員が工事していた
「お帰りなさい、亮」
奈々子が亮の顔を見て満面の笑みを浮かべていた
「ただいま、ずいぶん出来ましたね」
「はい、みんな上原社長のお陰です、
今日録音機材と映像編集室の
機材を搬入して調整をすれば完成です」
「楽しみですね」
「ええ、下の階では音源制作、録音、映像加工、
音楽データ変換、CG作業をします」
「これでプロモーションビデオの製作は完璧ですね」
「はい」
「3階は?」
「はい、私の仲間、アイベックレコードの
関口元営業課長のもとに営業部は
出社して仕事を始めていています」
「分かりました」
「それでみんな團社長の挨拶を待っています」
「えっ!僕?」
亮が露骨に嫌な顔をすると奈々子はきつく言った
「社長が挨拶しないと指揮が高まらないですよ」
「はい」
「製作部の方はまだスタッフが集まっていませんけど
関口さんが探しています」
「分かりました」
「それと白尾尚子さんとの契約の準備が出来ています
確認してください」
亮は時々尚子と一緒に歌った事を思い出して笑った。
「はい、それでラブポーションの
女性たちでいい人いましたか?」
「ええ、三人ほどルックスもセンスも
抜群な子がいました」
「わかりました、直ぐにレッスンを始めましょう。
美容にはヤマト、ファッションには
スタジオDがバックアップします。
彼女たちがものになるようになったら、
ラブポーションでライブそれから地下のライブハウスで
ライブを何度かやってファンを固定化して
同時にYouTubeで発信していきましょう」
「わかりました」
奈々子は亮が難しい新人発掘をキャバクラですると
言う突拍子も無い発想から
とりあえず見た目がいいからスカウトをする
芸能プロダクションと違って
CDデビューという具体的ビジョンが見える事は
誰もが魅力を感じるものだと思っていた。
「亮、このシステムって凄いわね」
「ありがとう、それから雑誌、ネットで新人募集を
かけてください」




