イメージガール
「えっ?今から青山ですよ」
「私も市ヶ谷の家へ行ってみたい」
亮は玲奈が行きたいと言うのが
市ヶ谷でホッとして返事をした。
「はい、どうぞ」
「うふふ、小妹ちゃん今度カンフー教えて」
玲奈は親しげに小妹に言った
「はい」
亮と玲奈と美喜は銀座から青山に向かい
青山のブリリアンスショーの5階に行くと
新藤好美と鈴木妙子が待っていた。
「お疲れ様です。お体は大丈夫ですか?」
好美は本当に亮の体調が悪かったと
信じていた。
亮は玲奈と美喜を紹介してアメリカでの
スタジオⅮの展開を説明した。
「凄い!」
「それでイメージガールは幸田美喜さんと
金子紀子と内藤瑞希と白尾尚子のイメージ
誰が良いですか?」
「幸田さん本当にモデルをやって
いただけるんですか?」
新藤が体を乗り出して聞いた。
「はい、引退していましたけど良かったら
スタイルは保っています」
「お願いします!」
「それと白尾さんは日本に
来てくれるんですか?」
「はい、もうすぐ帰国しますけど・・・」
新藤と妙子は別な意味で喜んでいた。
「黒髪が綺麗で清楚な感じの
内藤瑞希さんがうちのイメージなんだけど」
巨乳の金子紀子はブリリアンスショーの
イメージではなかったらしい。
黒髪の美しいのはDUN製薬のシャンプーの
お陰である。
「わかりました、聞いてみます」
亮は電広社の水瀬華に電話を掛けた。
「ああ、團さんお久しぶりです。
御神さんからナチュラル・グリルの件
連絡をいただきました。
ぜひ、やらせてくださいと島崎が
申しております」
「わかりました。近いうちに連絡して行きます」
亮は内藤瑞希のブリリアンスショーの
イメージモデルの件を話した
「内藤瑞希さんのプロダクション
悪いうわさが有って、他のタレントを
探した方が良いと思いますよ」
「わかりました」
亮は内藤康子連絡をした。
「團です」
「お久しぶりです。この前は食事会
ごちそうさまでした」
「いいえ、お元気でしたか?」
「はい、私は・・・でも瑞希が」
「瑞希さん何かあったんですか?」
「娘と代わります」
母親は瑞希と電話を代わった。
「どうしました?瑞希さん」
「最近、ストーカーが居て
私のSOXの動画がネットに
流すと脅されているんです」
「えっ、リベンジポルノですか?」
亮は瑞希のような清楚な女の子が
SOXを撮られるとは思っていなかった。
「いいえ!顔だけ入れ替える
フェイススワップです」
※昔は首のすげ替えの写真だったが、
現在では動画でも首のすげ替えが出来
多くの偽動画が増えている。
「それでプロダクションや警察に
報告は?」
「プロダクションには言いましたけど
警察には言っていません。まだ脅しだけなので」
「自宅は千歳烏山ですか?」
「はい」
「そろそろセキュリティの良い
所に引っ越した方が良いと思います」
「はい、プロダクションに言ったんですが
母と一緒に暮らしたいのでそれなりに
広いところでないと」
瑞希は母親一緒に住む為には
収入がまだ少なかった。
「とりあえず、脅されている状況を
僕の友人の探偵社に説明してください。
森と言う男から連絡させます」
「わかりました。それとうちのプロダクション
のマネージャーのお金持ち逃げあって
事務所内がドタバタしているんです」
「えっ、あとで詳しく聞かせてください」
芸能プロダクションは普通の会社組織と
違って、組織がしっかり作られておらず
コネクションを持ったマネージャーが
力を持ち接待交際費を多く使う事が有って、
お金のトラブルは多い。
まして芸能界は足の引っ張り合い、
スキャンダルなど日常茶飯事だ。
「わかりました。ドラマが終わったので
今あまり仕事が無いんです。連絡をください」
プロダクションは悪い噂が立つと
仕事の依頼が減るので瑞希の仕事が無くなる
のはよく理解できた。
「わかりました」
亮はすぐに森と連絡をして
瑞希に連絡するように伝えた。
「亮、色々あって大変だったな
原警視に聞いていたが、
時間が空いたら一度会ってくれ」
「すみません、連絡します」
亮が電話を終えるとみんなを見た。
「さて、男性はどうしますか?」
「男性の方は女性ほどモデルと言う職業が
あまり無いのでアイドルや俳優が
モデルする事が多いですね」
新藤は首を傾げた。
「スポーツ選手は?」
「あまりイケメンスポーツ選手って
居ないのよね」
美喜は経験の上から笑っていた。
亮は思いついて電話を掛けた。
「ああ、直人君。亮です」
「えっ亮さん、お久しぶりです」
「直人君の所属先F電気ですよね」
「はい、そうです」
「直人君を洋服ブランドのモデルになって
もらいたいんですけど。
どうすればいいですか?」
「学生時代なら良かったんですけど、
今は会社に所属しているんで聞いてみます」
「そうですよね」
「スポンサーにはVリーグ
オフィシャルスポンサーと
企業スポンサーが有りますから、
チームの方に聞いてみます」
「了解、良い返事待っています。
ちなみに女性の方は
幸田美喜と加藤瑞希です」
「マジですか!俺美喜さんのファンなんです」
直人は叫んでいた。
「また、焼肉食べに行きましょう」
「はい、今度試合のチケット送ります」
「ありがとう」
亮は電話を切ると妙子に言った。
「鈴木さん、バレーボールのチケット
送ってくれるそうです」
「今の電話ロバートですよね」
「はい」
妙子は亮とロバートが親しそうに
話しているのが不思議だった。
「めちゃくちゃ、親しそうだったんですけど」
玲奈が聞いた。
「そうですね。年に何回か会っています。
数少ない男友達です」
「えー、でも無理じゃないですか」
「そうですね。プライベートで商品提供は
出来ますけど、ダメだったらまた考えましょう」
「はい」
「鈴木さんデザインよろしくお願いします。
今度僕と一緒にニューヨークへ
行って打ち合わせに参加してください」
「はい、英語の勉強します」
玲奈と新藤は互いに連絡先を交換して
渋谷の物件で会う事になった。
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亮と美喜は歩きながら話を始めた。
「そう言えば直子さんたちに連絡したの?」
「まだです。突然電話をすると
泣き出すんじゃないかと思って・・・・」
「はい、タイミングが大事よね」
「でもキーマンと会うべきだわ」
「キーマン?・・・直子さん?」
「そうよ、家族でしょう」




