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ニコライの判断

「そうだGDBは世界で11位だが一人当たりは

世界で66位だ。どれだけ貧しいか分かるだろう。

ロシアは石油、天然ガス、森林、鉱物などの

自然資源の輸出国だ」


「第一次産業ですね」

「ああ、自国で取れる材料を加工して売る事は

あまりしていないんだ」

「自然資源が有るという事は日本に

とってはうらやましいい話です」


「いまそれをうまくやっている国が中国だ。

自国で取れるレアメタル、安い人件費

今や世界で二番目の経済大国だ。

昔はロシア以下の国だったのに」


「確かに経済成長は凄いです」

「だから俺は世界的に美しいと言われる

女性たちを派遣するんだ」

「はい、スラブ系の女性は美しいです」


「あはは、ただ性格は悪いけどな。だが

ナターシャの家族も彼女の仕送りで妹たちは

大学へも行けたし、温かい冬が過ごせている」

「ええ」

亮は家族の為に身を売っている

ナターシャを愛しく思った。


ロシアにどんな問題が有っても

亮は自分が今からやろうとしている

世界温暖化防止の仕事はどうしても

アイザックの協力が必要だった。


~~~~~~~

「西さんマリーナ、ニコライが話をしていた

パイプラインの投資話は嘘ですね」

「えっ」

「明日、ニコライと銀行の前で待ち合わせを

してください。我々が処理をします」


「処理?」

「はい、マリーナの借金の帳消し身の

安全を保障します、もちろん」


亮が言うと

「そ、そんな。覆面をしている

君たちの事なんか信用できない」

「そうですよね、西さん」

亮は西の前で覆面を取った


「あっ、松平亮さん!」

西は亮の顔を知っていた。

亮と西の接触はDUN製薬の乗っ取り以来

だった。


「今は本名の團亮を名乗っています」

亮は日坂の逮捕に関連した一文字に

かけられている麻薬密売の容疑、

二人の元秘書の謎の死の話をした。


「はい、私も会長の怪しいところは

感じていました、NEL教団からの500億円の

借り入れ、日坂さんも変だった。ただ唯一

磯村社長はまじめで真剣に

会社の事を考えていました」


「西さん、あなたは犯罪に加担していませんから

一文字と手を切るのは今のうちです」

「はい」

「もし香港でこのまま働きたいなら

安心な会社を紹介します。もちろん日本でも」


「ありがとうございます」

「でも、どうして敵のあなたが会長の命を

護るんですか?」

「死んでも罪は消えません。

生きて償ってもらいます」

亮はさわやかに笑った


「でも、明日会長はどうなるんでしょう?」

「目が覚めたら警察の取り調べがありますから

 明日の午前中にけりをつけます」

「はい」

西は亮の優しさに好意を持った。


「團さん、実はいう事を聞かないと

マリーナの家族がどうなるか・・・」

「人質ですか?」

「そう言う事になります」

西はマフィアとマリーナとの関係を

話した。


~~~~~~

翌朝9時に、西とマリーナが囮になって

銀行の前で待っているとシルバーの

アタッシュケースを持ったニコライが

歩いてやってきた。


西がそれを見て合図を送ると

SUVがニコライの前に止まり

走り去った


亮はそれを確認すると西の元に歩み寄り

「これで済みました。後は兄弟で

話し合ってもらいましょう」

「はい」


「西さんは何も無かったという事で

仕事を続けてください」

「ええ、最後の仕事をさせてもらいます」

西は退職を決めてさっぱりした様子だった。


「それと、マリーナさん家族の

無事を確認してください」

マリーナはすぐに家族に

電話をかけると無事にホテルで

保護されている事を確認し

マリーナは嬉しさのあまり西に抱きついた。


「マリーナさんは今までのように

お店で働けるようにオーナーに言って

 あります」

亮はマリーナに言うとマリーナは

満面の笑みを浮かべた


「西さん一度彼女の実家に

行ってみるといいですね。

国際結婚は面倒な手続きがあります

からがんばってください」

亮は西とマリーナの結婚を勧めた


「はい、ありがとうございます」

「今日、話し合って何かあったら連絡をください」

「はい、連絡します」

亮は国際結婚には日本人の仕事先の

チェックがあるので今日退職する

西は必ず亮に相談する事が分かっていた。


「では」

亮は二人に会釈してその場を去ると

西は亮の姿が見えなくなるまで頭を上げなかった。


~~~~~~

「久しぶりだな、ニコライ」

倉庫に連れ込まれ椅子に縛られた

ニコライの前にアイザックが立った。


「あっ、アイザック」

ニコライはアイザックの顔を見て声を上げた

「ずいぶん悪さをしているようだな、

俺の名を使って」

ニコライはうつむいて顔を上げなかった。


そこへ亮が入って来るのを

アイザックが確認すると

「イリヤには父親が死んだ時、

縄張りと遺産を分けたはずだ

何か不満があるのか

 ニコライお前がいながら」


「いや、イリヤは双子に生まれたのに

あんたと待遇が違って

 いたのを嘆いていたんだ」

「それはおかしい、イリヤは

ずっとママと暮らしていた」


「ふん、母子で追い出されただけだ!」

「そんな風に取っていたのか・・・弟は」

アイザックは幼い頃、母親がイリヤを

連れて家を出て行った

悲しみを覚えていた。


「ニコライ、もうこんな真似はよせ。

止めないと殺す!」

そう言ってアイザックはニコライの頭に

ピストルを付きつけた


「アイザック待ってください」

亮はアイザックのピストルを手で

押さえニコライ話かけた


「ニコライさん、ひょっとしたらアイザックの

お母さん病気なんじゃないですか?」

亮の質問にニコライは一瞬動揺し眼球を動かした

「ニコライ本当か、ママは病気なのか?」

アイザックはニコライの襟を掴んだ


「ひょっとしたら、イリヤは死にそうなお母さんに

自分の勇姿を見せたかったんじゃないですか」

「そうなのか?ニコライ」

アイザックが聞いてニコライがうなずくと

「ば、馬鹿な!」

アイザックは頭を抱えた


「ニコライさん、お母さんの具合はいかがですか」

「白血病でローマの病院に入院中です」

ニコライは優しくたずねる亮に答えた

「それでイリヤのローマに写真があったんですね、

アイザック」


「ああ、なぜイリヤがローマにいたかは知らなかった」

亮の質問にアイザックは答えた

「一度話し合ってみたらどうですか?

兄弟で争うのはおかしいですよ」

「ああ」


アイザックはニコライの顔を見ると

ニコライは疑ったような顔をして

アイザックの顔を見た


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