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ハッキング

「亮?」

「はい」

「生きていたの?」

「はい、おかげさまで。

ところでお母さんの具合は?」

「白血病なんです」

亮は白血病と聞いて激しいめまいを感じ

沙織の事を思い出した。


「急性ですか?慢性ですか?」

「急性です」

亮は急性と聞いて落ち着きを取り戻した。

「そうですか、DUN製薬が作った薬があります」

「ほ、ほんとうですか。母を助けてください」

美也子は何度も亮にお願いをした。


「今夜、お店に行きますからそ

の時お話しをしましょう」

「はい、待っています」


そこへノックの音がすると美咲が部屋に入ってきた。

「こんにちは、みなさんお揃いね」

「あっ原さん」

「お久しぶり三島さん」

美咲は亮の肩を叩いて隣の席に座った。


「美咲さんすみません、忙しいところ」

「いいえ」

「実はこちらが先月一葉学園を首になった

竹林聖子さんです」

聖子は立ち上がり頭を下げると美咲が自己紹介をした。

「原美咲と申します。警察官をしています。よろしく」

「あのう」

聖子はオドオドしていると美咲が微笑んだ。


「ああ、原さんは警察庁公安部の警視で

 僕の大学の同級生です」

聖子はホッとして一葉学園が密かに改宗して

宗教学、牧師達を解雇した事を話した。

「そうか、牧師をNEL教団に変えたか」

美咲は腕を組んで天井を見上げた。


「原さんそこで、相談なんですけど」

「なに?」

美咲は亮の言葉に首を傾げた。

「一文字の会社のサーバーに進入してデータを

盗んでいいかなとおもって・・・」

「やっちゃえば」

美咲はあっさりと答えた。


「簡単に言うんですね、犯罪ですけど」

「不正アクセス禁止法は1年以下の懲役50万円以下の

 罰金だけど立件がほとんど不可能でしょう」

美咲は立場にも関わらず聞かないふりをしようとした。


「確かに証拠は残りませんね」

「そうよ、物が無くなるわけでもないし

それで確かな情報が取れれば

警察は堂々と盗聴ができるわ」


「ただ、それだけ優秀なハッカーいるの?

うちでもそのレベルのハッカーが

欲しいくらいよ」

亮は自分の顔を指差した。


「はいっ?うそ!」

美咲が驚きの声を上げた。

「本当ですよ」

「あなた機械系も得意なの?」

「はい、MITで単位取りましたから」

「何言っているの?亮、あなたが学んだのは

健康科学、健康技術でしょう」


「知っていたんですね」

「大丈夫なの?」

美咲が真顔で聞いた。

「はい、パスワードでサーバーに入る事が

出来るという事は理論的にはハッキングは

可能です。いざとなれば・・・」


「それはわかるけど」

美咲は心配だった。

「では、早いパソコンを

買わなくてはいけませんね」

亮は秋葉原に行ってcorei9搭載の

コンピューターを買いに

行こうと考えていた。


「亮さん、市ヶ谷の家に光ファイバーも

パソコンも全部揃っています。

 しかもぜんぶ新品です」

一恵は市ヶ谷の家はすべての物が

揃っている事を亮に伝えた。

「そうよかった」

亮は新しいパソコンをいじるのが楽しみだった。


「ところで、美咲さん一文字の元秘書が二人も

自殺をしているのが気になります」

亮はそう言いながら一恵と玲奈の顔を見た。

「うん、今日はそれを聞きに来たの。

亡くなった二人の名前と住所分かるかしら」


「私、名前だけ知っています」

一恵が手帳をめくって名前を読んだ。

「三沢千賀子、那智佳子さんです」

「どうやって亡くなったか分かるかしら?」

「一人が服毒自殺で、

一人が飛び降り自殺らしいです」

玲奈が知る限りの情報を伝えた。


「そう、それなら変死扱いで

警察にデータがあるはずだわ。

すぐに調べます」

「お願いします」

「私はどうすればいいですか?」

聖子が不安そうに言うと亮は

聖子に気にしないように言った。


「そうですね、もう少しクラブ蝶で

一文字を張ってください。

一文字が連れてきた人間を見て

逐一報告してください。

 近いうちに必ず現れるはずです」

「はい、わかりました」


「元々竹林さんは一文字を張るつもりで

蝶に勤めたんですよね」

亮が本当の事を言うと聖子の顔色が変わった。

「はい、そうです。一文字が勝手な事をして

のうのうと高級クラブで遊んでいる事が

許せないんです」


「大丈夫です。ママに話をしてありますから

頑張ってください」

一同が何得して話が終わると

「美咲さん僕は今夜ハッキングをしてやつの

情報を取ります」


「お願いします。それとアメリカから

一文字が輸入したのは

シャンプー5万本とリンスが5万本、

白髪染め1万本、パーマ液が1万本よ」

「凄い量ですね。それで、麻薬成分は?」

「税関では検査しなかったわ」

「ああ、やはり」

亮は肩を落とした。


「それで、その量でどれくらい作れる?」

「含有量がわかりませんが12万ℓならば」

亮はノートに計算をしはじめた。

「ふー」

亮が息を吐くと美咲がのぞき込むように聞いた。


「どう?」

「だいたい僕なら120kgくらい作れます。

他の物を混ぜて錠剤にすれば30万錠」

「はい?そんなに?」

「美咲さん、合成麻薬の末端価格は

いくらくらいですか?」

美咲は手帳を見ながら答えた。


「合成麻薬MDMAやLSDは1グラム当たり4000円

らしいけど、もっと高値かもしれない」

「30万錠を1錠4000円で売れば12億円

 ですね」

「それは凄いですね」


「しかもかなり覚醒力が強く常習性があるものです」

「どれくらいの値段で仕入れたのやら、許せないな」

美咲が警察官の立場で冷静に答えた。

「ただ。生成するのに工場が要ります、

 設備が居るし火も使います、臭いも出るはずです」


「じゃあ、郊外に工場があるわけね」

「はい、たぶん都心部じゃ無理ですね」

「わかったわ、会社に戻る。亮また連絡をするわ」

美咲は新しい情報を聞いて

いてもたってもいられなく

立ち上がって出て行った。


「会社?」

小妹が不思議そうな顔をして聞いた。

「警察関係の人は職場を会社と言うんだよ」

「そうなんだ、変なの!」


「原さんとはずいぶん親しいですね。

亮と呼んでいらっしゃったから」

玲奈がニヤニヤと笑った。

「そうですね、付き合いが長いですから」


そこへ、琴乃から連絡があった。

「亮、今何処?」

亮は自分のいる場所を説明した。

「誰か来るんですか?」

聖子は亮の会話を聞いて心配そうにした。


「はい、仕事の打ち合わせなんです」

「おじゃまかしら?」

「大丈夫です。一文字に関係ないですが

 僕のビジネスに関係ありますので」

亮に好意を寄せている聖子は

1秒でも長く亮と一緒に居たかった。

「じゃあ、もう少し」


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