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マギーの怪我

亮と美喜とが投げた手裏剣は壁に当たり

跳ね返り男に当ると

「うっ」

と声が聞こえ。

「パーン、パーン」

乾いた音が部屋に鳴り響いた。


亮はすかさず音の下方向に

手裏剣を投げると

カーブしながら男の腕に

それが刺さった。


「パーン」

と音が聞こえた

「待て!無駄な弾を撃つな、

相手はピストルを持っていないが

これは何だ?」


中国語が聞こえ、亮は3発の音で

中国人がトカレフを1丁しか

持っていないのが分かった。


「トカレフは装弾数が8発だから残り4発・・・」

亮は男がピストルを行った方向に周り

ピストルを持っている男を

確認して手裏剣を手に向けて投げた。


「痛てえ!」

男の手に同時に2枚の手裏剣が刺さると

亮はその男に飛び掛り右手に持っていた

ピストルを取り上げその男のあごを蹴り倒した。


ナイフを持った男が暗闇で亮に切りかかると

亮はそれをよけ膝を曲げて構えた

「お前何者だ!」

中国人は恐る恐る亮に向かって聞いた

「劉亮」


「何!日本人じゃなかったのか」

中国人は腰が引けながらドアの方に

少しずつ移動していた。


「このナイフは『ロックステッド』高度67

メイドインジャパンよく切れるよ」

亮は二人に向けてキャシーに貰った

ナイフを向けた。


「くそ!」

中国人はナイフで突いて来た。

亮は円の動きでそれを避けナイフと反対の

左手刀で体を突いて行った。


「どうした?ナイフだったら死んでいたぞ」

亮はそう言って腕を抑えナイフを叩き落し

「バギッ」

肩の関節を外した。


「美喜、マギーの具合は?」

「少し出血が弱くなった!」

亮はホッとして声を上げた。

「良かった」

そこに大男がドアを開けた。


「亮、助けに来たぞ」

「ピョートルとアントン」

ピョートルが笑って部屋の電気を点けると

マギーをベッドの上に乗せた。


「マギー!」

「あっ、亮やっつけてくれた?」

「もちろんだよ。手裏剣とナイフでやっつけた」

「良かった」

マギーは真っ白な顔で息を荒くして言った。


「救急車が来るからもう少しの辛抱だ」

「はい」

亮はキャリーケースから包帯と薬を持ってきて

マギーのわき腹に田七人参で作った

止血剤を塗り包帯で強く締めた


そこにピョートルとアントンが立ち

亮に聞いた。

「彼女、撃たれたのか」

「ええ、それよりどうしてここに?」


「あのまま、国に帰るのが忍びなくてね、

人殺しは出来ないが

 あんたの役に立つ仕事が出来ないかと思って」

「ありがとうございます。

その中国人を縛り上げてください」

「わかった」

ピョートルは二人を縛り上げた。


亮は小妹に電話をして

マギーが撃たれた事を言った。

「亮を狙った殺し屋ではなさそうね」

「ああ、株で儲けた成金らしくてポーカーで

負けた腹いせらしい。警察に突き出すよ」


「うん、マギーの搬送先に

病院が分かったら教えて」

「了解、それとピョートルと

アントンが来てくれた」

「えっ?二人がそっちへ行っているの?」

「うん、後で連絡をする」

亮が電話を切ると救急隊が

来てマギーを病院へ搬送した。


マギーの治療が終わり病室に運びこまれると

亮は医師に聞いた

「先生どうですか?」

「たいしたことない、弾も貫通して

内臓にも傷がなかった。

出血が少ないのに驚いたよ」


「よかった」

亮が飲ませたアドレナリンの錠剤と

田七人参の止血剤がマギーの

命を救う効果が有った


亮は小妹にマギーの病室を知らせると

アイザックから連絡があった。

「亮、今何処だ?」

「病院です」


「何があったんだ、警察が来ていたが」

「さっきのポーカーで負けた中国人が

腹いせに襲ってきました」

「亮が撃たれたのか?」

「いいえ、彼女が僕を庇って撃たれて

入院しました」


「そうか、気の毒にな。

それでロマノフが君を探しているんだ」

「どうしたんですか?」

「君のようにポーカーが強い人間を

見た事がないそうだ、

一緒に飲みたいって言っているんだ」


「それで僕がそっちへ行くんですか?」

「頼む、君が来てくれないと

ヤラセと疑われてしまう、ヤラセだったら

賄賂だからな」

「分かりました」


「すまない」

美喜を病院に残し亮は

20分程でアイザックのいる

スイートルームに着いた


~~~~~~

「こんばんは」

亮がアイザックの部屋に入るとロマノフが

立ち上がり握手を求めた。

「やあ、君とポーカーが出来て本当に良かった」

ロマノフは満面の笑みで亮と固い握手をした。


「はい、あなたこそ最後の手はすばらしかった」

「あはは」

ロマノフは最後の勝ちが

嬉しくてしょうがなかった。


「そうだ、私はロシアの石油省のロマノフだ」

「私は日本の團亮です」

「ほう、日本人なのにずいぶんロシア語が

上手いじゃないか」

ロマノフはロシア語が出来る

日本人と会ってとても嬉しかった。


「どうだ、ウォッカをいっぱい飲まないか?」

「ええ」

亮はアイザックのほうを見ると

アイザックはうなずいた。

「はい、少しだけ」


亮とロマノフとアイザックとナターシャと

二人の女性は大きな応接椅子に

座りウォッカを飲み始めた。


~~~~~~

食事を終えた一文字は西の耳元で囁いた

「おい、西君。今夜雪とやってくれないか?」

「えっ?」

西は突然の一文字の言葉に返事に困って

マリーナに言うとマリーナが笑いながら

西の耳元で囁いた。


「社長、インド人街の近くに

面白いところがあるそうです」

「どんなところだ?」

「行ってみれば分かると

マリーナが言っていました。

彼女が喜ぶところだそうです」


「危険じゃないのか?」

「マリーナの知り合いの所だから大丈夫だそうです」

「そうか、じゃあ行って見るか」

「じゃあ、僕たちは送っていきます」

一文字たちはインド人街の傍の

古いビルの地下に降りた。


マリーナは鉄の扉を3回叩くと覗き窓が開き

マリーナが何かを話すと髭面の

男が面倒くさそうに扉を開けた


中は甘い匂いが漂っていて薄暗く

あちこちで女性の声が聞こえていた

「おお」

一文字は怪しげな雰囲気が気に入り

想像を巡らし笑みを浮かべ

一文字は思わず雪の胸を強く握った


「ああ」

雪もいやらしい雰囲気に興奮を覚えていた

「会長、私たちは帰りますが

何かあったら電話ください」


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