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甘党

「うん、今夜は西君も一緒に三人で食べよう、

ん?四人かな」

「四人?」

「うん、西君の彼女も一緒かもしれない」

「彼女?香港の人?」

「いや、ロシアの女性だ」


「ええ」

「そう言えば雪、昨日行ったところ

写真を撮らなかったのか?」

「ええ、それが昨日のガイドさんに

カメラを預けたままだったの、

 それで明日返してもらう事になっているわ」


「そうか、それでどんなガイドだった?」

「いい男だったわ、でも女がいっぱいいそうな

感じだったわ。カジノに彼女が三人もいたもの」

「ああそうか、それでどうなった?」


「彼は彼女の部屋に行ったわ」

雪は嘘をついておらずそこまでは正直に話した。

雪がガイドと関係を持つことを

期待していた一文字は

期待はずれでがっかりしていた

~~~~~~


九龍に着いた亮たち四人は香蘭の

行きつけのブティックで

胸の大きいマギーは胸元が大きく開いた

赤のホールターネックのドレスを選んだ

美喜は両足に深いスリットの入ったドレスを

選んだ


「素敵ね、マギー」

「セクシーだわ、美喜」

小妹が羨望のまなざしで見た

「あっ、小妹も大きいじゃない」

マギーが小妹の胸を褒めると


「いや、小妹の胸は筋肉だよ」

亮は小妹をからかうといきなり小妹が

回し蹴りで亮の尻を蹴飛ばした

「止めろ、店の中だぞ」

「うるさい!私の胸を一度触った事無いくせに」

小妹は亮に何発も突きを入れた


「小妹パンツが見える」

「見えてもいいのだ」

小妹は手を緩めなかった。


「わかった、わかった。悪かった」

亮が謝ると小妹は腕を組んで言った

「わかればいい」


亮たちはキャシーのビルを見に行った

「おお、中々いいビルだね」

亮がそう言ってバッグからカメラを取り出して

ビルを写した


「あれ?もう1つのカメラは誰の?」

亮のバッグを覗きこんだ小妹が

不思議な顔をしていた。

「うん、なぜか雪が預けて行った・・・あっ」


「小妹、マギー、美喜さん

糖朝へ行ってスイーツを食べよう」

「はーい」


亮は店内に入るとメニューを見て

マンゴプリン、豆腐花、ゴマ団子、ウーロン茶、

あずき入り漢方ゼリー、ライチ入りゼリー

を注文した。


「亮。注文しすぎ!」

亮は店内を見渡し

他の客のテーブルを見た。


糖朝は日本の東京、名古屋、大阪にも

出店していて

スイーツだけではなく飲茶や中華粥

でもかなりの人気店である。


亮達は店を出ると

亮は難しそうな顔をして言った。


「マギー運転をしてくれないか」

「はい」

マギーがハンドルを握ると亮は

雪のカメラからのスイッチを入れて

中に写っている写真をチェックした


「何か写っていた?」

小妹が聞くと

「昨日行ったところの写真だ、

別に変なものは写っていない」


「亮、お決まりだけどJPG以外の

ファイルで入っているじゃないの」

マギーが運転をしながら亮に言った


「うん、美喜さんそこにある

パソコンバッグを取って

ください」

亮は後ろの席にいる美喜に言った。


「はい、亮車の中に何でも

入っているのだね」

「あはは、何が必要か分からないので

 車の中に荷物を入れっぱなしなのだ」

「亮は相変わらずだ」


小妹が亮の顔を後ろの席から覗き込んだ

亮はニューヨークでも泊まる部屋が無くて

ウロウロしていたのを思い出した

「マギー荷物は?」

亮はマギーの荷物がどうしたか

気になって聞いた


「私は小妹のところに預けてあります」

「そうか、マギーはそつが無い」

亮がマギーを褒めると

「亮が鈍いだけよ」

小妹はボソッと言った


亮がパソコンを立ち上げ

メモリーリーダーで

SDメモリーのデータを読込むと

それが画面に出てきた。


「やはりお決まりだ、

Excelのデータが入っていた」

亮はそのデータを見ると固まった

「これって警察の裏金のデータだ」

「えっ?」

美喜は亮のパソコンのモニターを

覗きこんだ


「これってやばくない?50億円もあるわよ」

「ああ、雪がこのデータを持っていることが

 警察幹部が知ったら帰国した雪の身柄を確保して

牢屋の中で事故死させるだろう」

亮は想像をした。


「じゃあ、向こうはまだ知らないのかしら?」

「たぶん、もし知っていたら警察の

誰かが監視に来ているはずだ」

亮はデータをパソコンにコピーして

SDメモリーをカメラに戻した


「でも殺し屋に殺させる方法もあるわよ」

「まさか日本の警察がそんな事を

させるわけ無いだろう」

裏の世界を知っている小妹は

それに返事をせず話を変えた


「ねえ、さっき人の名前が有ったわよね」

小妹が聞いた

「うん、たくさんいた」

「美咲さんのお父さんの名前は?」

「いなかったけど知っている名前があった」


亮は仙台の事件の時の手塚慎の

名前を見つけていた。

「誰?1年前の僕たちが国会議員の

田中誠一を追いやった時に

 田中と一緒にいた警察OBだよ」


「その手塚は、今何をやっているの?」

「国会議員になったよ、たぶんこの

裏金を政治資金にしたのだろう」


亮は雪がこの情報を一文字に渡せば

一文字はこの情報をネタに

警察を脅し膨大な力を手に

入れるかも知れないと思った。


「亮、一文字が命を狙われる理由は何だと思うの?」

マギーがまもなく目的地に着こうとしている

時に亮に聞いた


「可能性は2つある、一文字が失敗をした

責任の見せしめもう1つは

一文字が香港で儲けた金を奪い取るため、

そして一文字が失敗した責任に

お金を取る」

亮が言うと小妹が聞いた


「なるほど、それを指示しているのは

誰なのだろう?」

「うん、さっき手塚の名前が出て

気になる人物が一人いる」

「誰?」

小妹が聞くと亮は美咲に電話をかけた


「美咲さん、亮です」

「亮、どうしたの?」

「ちょっと聞きたい事が」

「なに?」

「去年の事件の森田耕作は

今何をしているのでしょうか?」


「ええ、あの事件で森田は不起訴に

なってアメリカに行ったはずよ」

「森田と一文字のつながりは無いですよね」

「ちょっと待って、今住所と学歴と

親戚関係を調べてみるわ」

「お願いします」



「亮って甘党なのよね」

亮を良く知っている美喜が言った。


「うん、毎年家族から貰う

バレンタインデー

限定のル・フルールの

トリュフが楽しみなんだ」

亮はそう答えると

昔の出来事を思い出した


「あっ・・・」

亮は秋山良子とローラン・ギャロスで

食事をした時高田義信と川野晴美が

隣の席で亮たちを睨みつけていたのを

思い出した


「川野常務と森田、川野常務の娘の

晴美その彼の高田義信そして一文字・・・」


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