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ピョートルとアントン

「マギーも思い切ったわね」

小妹がマギーの手を握ると

「だって亮はいつも危ない事を

しているから心配で、心配で」

マギーは亮が泳げない事を知って

余計亮が心配になっていたのだった。


「すみません」

「ああ、私の仕事無くなっちゃう」

美喜がマギーの顔を見た。

亮がマギーに謝ると趙剛が亮に聞いた。

「そう言えばあばら骨はどうだ?」

「ええ、まだ力を入れると痛みが」

亮は右手であばら骨を抑えた


「それじゃあ、昨日の晩は痛かったでしょうね」

小妹はそう言って笑った

「あっ、それは・・・」

亮は小妹の突っ込みに

返事が出来なかった


「まあいい、マギー亮とまだなら

可愛がってもらえよ。場合によっては

同じベッドで寝て守らなければ

ならないんだからな」

「はい」

趙剛の言葉にマギーは笑顔で答えた


「統領、こっちの話ですが」

亮は雪とアイザックとアイザックに

似た男がいる話をした。


「なるほど、するとピョートルとアントンは

アイザックの弟が命令したという訳か」

「まだ、確かではありませんが、

アイザックが殺しの仕事を請け負うような

 男に見えないんです」


「なるほど、ピョートルとアントンに

聞いてみる必要があるな」

「はい」

「おい」

趙剛はピョートルとアントンの

二人を呼ぶように合図を送った


「ところで亮、フロントドラゴンに興味は無いか?」

「フロントドラゴン?」

「うん」

小妹は亮を肘で突いて趙剛の胸の龍の絵を指差した

「あっ」

亮はちょっと考えていると


「どうだ亮、1600人の精鋭を動かしたくないか?

奴らが本気で動いたらたった1日で

世界を変えることが出来る」

「統領、それは難しい話です。

人の命を奪っても世界は変わりません」


「うん、そうか」

趙剛はその欲のない亮の返事がとても気に入った

もし、欲のある人間が暗鬼を使ったら

脅迫やテロで世界を

混乱に陥れる事が出来るからだった


「はい」

「お前だったらこの古い組織を

変えてくれると思っている」

「統領、まだまだ元気じゃないですか。

跡継ぎの話はもう少し先に考えてください」

「あはは、そうだったな」


そこへピョートルとアントンがやってきた

「春麗、マギー、美喜席をはずしなさい」

趙剛が二人に命令をするとマギーと

美喜は動かなかった


それを見た亮は

「美喜、マギー席をはずしてください」

「いいえ、私達は亮を守らなくてはなりません」

「私もここにいるわ」

小妹が頑固に動かないでいると

趙剛は眉を寄せた。


「しょうがない亮、ピョートルとアントンだ」

趙剛は二人を亮に紹介した

「よろしく、亮です」

「亮は我々の幹部だ!」

ピョートルとアントンは軽く頭を下げた

亮は写真を1枚二人に見せた。


「この人物を知っていますか?」

亮が聞くと二人は口をそろえて

「アイザックだ」

「アイザックに会った事は?」

「いや、アイザックの部下のニコライが

いつも命令をしてくる」

ピョートルが答えた。


「なるほど、今回の指令を

もう一度教えてください」

「1週間前に一文字大介とその

女を殺せと言う命令だった」

「女ですか?」


「うん、女と言われていたので

女が現れるまで見張っていた

アントンは一文字と雪の写真を出した

「依頼者は一文字と雪の関係を知っていた訳か・・・」

亮は意外な話を聞いて驚いていた。


亮はメモを書いて小妹に渡す小妹はうなずいて

マギーの手を引いて出て行った

「ピョートル、アントン。アイザックの

変な噂を聞いた事ありませんか?」


「実はモスクワのマフィア、アイザックが

去年突然ローマで仕事を始めたんだ」

亮が聞くとピョートルが答えた

「じゃあ、1年前から殺し屋の

仕事を頼まれたわけですか」

「ああ、そうだ。今までの仕事はロシアで、

やばい仕事はローマでやっているらしい」

亮はアイザックが二人いることを確信した


「さて、二人ともどうします?」

亮が聞いた。

「何も仰せの通りに、私たちはかごの鳥だ。

生きているだけでも幸せだ」

アントンが言った

「指のほうは?」

亮が指を指して聞いた。


「ああ、少し痛む」

ピョートルは指を曲げて笑った

亮はすぐに依頼者を裏切り拷問に

自白してしまう二人が気に入らなかった


「では、二人20万ドルを差し上げます。

すぐにロシアに

帰ってください静養してください」

「えっ?」

「あなたたちは殺し屋に向いていません、

故郷に帰って家族とかたぎの暮らしてください」


「でも、何もしていないのにそんなに

お金を貰ったら・・・」

アントンが躊躇した。

「では、最後にニコライの連絡先と

顔の特徴を教えてください」

亮は画用紙と鉛筆を手にとって似顔絵を描き始めた


亮は描きおえた絵を見せ二人の確認を取ると

20万ドルの小切手を渡した

「二人を飛行場へお送りしろ!」

趙剛は部下に命令した。


ピョートルとアントンが部屋を出て行くと趙剛は

亮のたくましい態度に惚れ惚れしていた

「あの二人まだ使い道が有ったぞ」

「いいえ、彼らは信用できません。口が軽いし

誰に対しても忠誠心がありません

生かすのも利用法です」


「なるほど」

「彼らが死んだように偽装できませんか」

「ああ、それは大丈夫だ。1年中やっている」

「ありがとうございます。そうすれば

偽アイザックは別な殺し屋を

手配する為に時間がかかります」


「うん、20万ドルは私の方で返そう」

「でも・・・」

「いいんだ、アイザック殺しを依頼してきた

ロシアマフィアに嘘の情報を流したといって

逆に脅してやる」


「あはは、それはいいですね」

「そう言えばさっき春麗が出て行ったが?」

「はい、一文字が使っている西という

男がロシア女にはまっているようなので

 趙健徳さんのところへ行ってもらったんです」


「うん」

「一文字と雪の関係を知っているのは

ごく少数の人間ですからね」

「なるほど」

「じゃあ、僕も向こうへ行ってきます。

統領、もしあの二人から電話が

あったらいずれ手伝ってもらう

事があると言って下さい」


「ああ、わかった」

亮は立ち上がると趙剛としっかり抱き合った。

「美喜さん行きましょう」

「はい、殿」


~~~~~~

荷物を持ったピョートルはアントンに言った。

「なあ、アントン、俺たちこのまま

帰っていいのか?」


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