商業都市セカン
悪しき完璧主義の破壊!!(活動報告書いてみました)
第2の街ことセカン。街道の整備を推し進めた初代領主によってこの街は各地方から多くの品物が集まる商業都市として著しい発展を遂げていった。多くの文化を取り入れた結果まるでモザイク模様のように様式の違う建物が入り乱れているのがこの街の特徴である。
「ふーー」
どうやらあの胡散臭い魔術師──アルジェンの言葉は信頼に値する、と判断した俺は今まで読んでいた本をテーブルの上に積み上げられた山の天辺に置くと椅子に身体を預け、疲労の溜まった目頭を揉みほぐす。彼の言うとおり第3の街サルドーレに拠点を置くのが良いだろうと考えながら本を抱えて立ち上がる。
ここはセカンの中心部にほど近い所に建つ図書館。街の歴史などの風俗資料や植物・モンスターの図鑑などが所蔵されている。施設の利用にほんの少額とはいえ料金がかかるためか、2時間ほど滞在していたにも関わらずすれ違ったのは僅か数人。しかもその殆どはいわゆる「検証班」と呼ばれる者達だ。彼ら検証班はゲームのクリアではなく、【Fantasica Flontier】という世界を解明せんとする集団だ。スキルやアイテムが何にどの程度効くかといったゲーム的な部分、モンスターの生態考察等々、全ての謎を明らかにせんと燃える者達である検証班には今後世話になることがあるだろう。
積み上げた本を全て棚へ戻し司書さんに一言礼を述べてから図書館を後にし、ギルドでいつものように簡単なクエストをいくつか受注。ユニークモンスター疑惑の同族狩りの角兎に関しての新しい情報は森の方へ向かっていったらしいという曖昧なものだけであった。というわけで門衛に聞き込み調査の開始。
「どうもお疲れ様です。いやぁ、今日はいい日和ですねぇ」
「ん…ぅお!っとと、どうしましたか?」
「ああ、驚かせてしまいましたね。テイマーなんですよ、私」
申し訳ありません、と雄ウルフの首をワシャワシャと撫でながら無害さと首輪をアピール。門衛の彼はぎこちないながらも居住まいを正す。……少し腰が引けているのは男の情けで目をつぶっておこう。
「ここらで変な魔物が出たと聞きましてね。具体的には──」
かくかくしかじか。
「お役に立てず申し訳ありません」
例の兎について説明をすると彼は申し訳なさそうに頭を下げた。
「いえいえ、構いませんよ。しばらくこの街に居るつもりなので何かおかしな魔物を見かけたとか、変なことがあったとか、そういう噂を聞いたら教えて下されば」
真面目な青年なのできっと情報を届けてくれるだろうなと皮算用しながらフィールドへ進出。
本日の戦果は2日分くらいのモンスター肉といくらあっても困ることはないお金でした。これは本当に暫くセカンに住み着くような感じになるかな…。




