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能力と権能、世界の言葉の危険性

この話、バリ長いです。

これより前の全ての話よりちょっと短いくらいです。

いや、マジです。

 おぉ~、やっとか!

 やっと鑑定がLV10になった!!


 どうして鑑定なんか取得しているのかって?

 それはだね、いきなり異世界に飛ばされたわけじゃん?

 転生特典で文字も言葉も丸分かり!

 なんてこともなく…結構死活問題だったんだよ。

 それで鑑定とかあったら楽だなーって思ったら、突然頭の中に


 ーーー『スキルポイント100で鑑定が取得可能です』ーーー


 と響いたから試しに取得と念じたら、


 ーーー『スキルポイント100で鑑定を取得しました』ーーー


 という感じに取得出来ちゃたわけよ。

 おぉ! これは鑑定無双来たんじゃね?! と思ったんだけど…

 人生はそんなに甘くありませんでした…。


 試しに自分自身を鑑定してみた結果がこちら。


 《■▼・●◇■▲▲◆▼》


 通訳カモン。


 前世いらないと思っていた青狸のこんにゃくを、まさか異世界で欲しいと思うとはな…。

 というかこっちの人だって鑑定使ってるはずなんだから、鑑定結果が日本語なわけないって、なんでこの時の僕は気がつかなかったのだろうか…。


 まぁそんなわけで、しょうがないからこの二年間ひたすらLVを上げていたのだ。


 初めなんて酷いもんだよ。

 何鑑定しても岩とか壁とか雲とか見たらわかるよってぐらいの情報か分かんないし、あまり使い過ぎると頭痛くなるしで大変だったなぁ~。

 まぁそのお陰で文字はある程度読めるようになったけどね。


 父さんが言うにはスキルレベルを上げれば、出来ることが増えるらしい。

 鑑定はLV10になって新たに言語翻訳が出来るようになった。

 これで翻訳すれば異世界の言語も読めるようになると言うわけだ。

 頑張って文字を覚えたあの日々はなんだったのだろうか……。

 まぁ過ぎたことを考えてもしょうがない、切り替えていこー。


 それでこの鑑定なんと自分自身を鑑定すると、なんとステータスなる物が見えちゃうのです!

 一応、他の生物のステータスも見れないことはないんだけど、自分よりレベルが高かったりすると抵抗(レジスト)されちゃうからそこは注意だね。

 さてさて、今までは内容の半分も分からなかったステータス隅から隅まで覗いちゃおう!


「《ステータスオープン》」


『名前 ショウ


 人族 LV1


 HP100 SP10 MP100


 攻撃値 10 防御値 10 速度値 10 器用値 100


 スキル

 鑑定LVMAX 魔法創造 神器創造 世界の理干渉権限LV1

 称号

 魔法の天才 剣術の天才 勇者 世界の希望』


 いろいろ意味が分からないスキルや称号があるな。

 それにMPと器用値だけ飛び抜けて高いんだけど、これが普通なのかな?

 おっ、二重鑑定が出来るみたいだしやってみるか。


『鑑定:この世のあるありとあらゆるものを調べることが出来る。ただし、視界に収めないと不可能。抵抗される可能性あり』


『魔法創造:魔法を一から創り出すことが出来る。ただし創り出すには確固たる想像(イメージ)が必要』


『神器創造:神界にある武器を創り出すことが出来る。また破壊することも可能』


『世界の理干渉権限:?』


『魔法の天才:魔法の才能がある者に与えられる称号。

 効果:魔法関係のステータス成長を補正』


『剣術の天才:剣術の才能がある者に与えられる称号。

 効果:剣術関係のステータスの成長を補正』


『勇者:真の勇者になれる可能性を持つ者に与えられる称号。

 効果:真の勇者になれるかもしれない』


『世界の希望:?』


 いやぁ~、天才なんて言われてちゃうと照れるな~。

 もしかしてMP値が飛び抜けて高かったのは、魔法の天才のお陰なのかな?

 あとは創造系のスキルがあるけど、これは神界とか想像とかわけ分かんないから、とりあえずパスするとして問題はこれ。


 この鑑定LV10でも調べられないシリーズ。

 この世のありとあらゆる物を調べられるんじゃないのかよ!!

 実はこの鑑定あんまり使えないんじゃ?


 でも仮に鑑定が正確だったとしたら、僕に勇者の称号があるのは面倒事の予感しかしないな。

 父さんの話によると王都と言うところに、王立の勇者学院なるものがあるらしい。

 その学院は勇者の称号がある者しか入ることが出来ず、真の勇者になるための訓練をしているそうだ。


 ちなみにここ1000年間は真の勇者が誕生していないらしい。

 これだけを聞くと狭き門だと思うかも知れないが、そういうわけでもない。

 なんと、この世界の半分以上の人が勇者の称号を持っている。

 そしてあのアホフレッドも……。


 どうして神は人の性格を見て称号を与えないかね?

 そんなんだから、1000年もの間真の勇者が誕生しないんじゃないのか?

 多少は学院も悪いかも知れないけどさ。


 まぁ早くあのバカフレッドをボコせるように、明日からはステータスを上げたり、スキルをゲットしたり、特訓するか!


 僕はそう思い、いつもより少し早く寝床に入った。

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