第4話:決意&始動
よく「ついカッとなってやった。今は反省している(反省しない場合もある)」、という言葉を耳にする。
今の僕にはまさにその言葉が当てはまる気がする。
結局あの日から、彩夏とは妙にギクシャクとした距離を感じるようになった。
いつもなら顔を合わせるたびに声をかけようとしている彩夏だが、最近はそれすらもしないようになった。
僕としてはこの方が好都合だと最初は思っていた。
いや、今もそう思っているはずである。
だが何か胸のつかえが取れない…
妙にイライラするのだ。
何でだ?
理由を考えても思い浮かばない。
…しょうがない。
理由さえ分かればスッキリすると思ったけどむしろ余計イライラするばかりだ。
理由を考えるのはやめよう。
とりあえず何かをしてこの苛立ちを吐き出せばいいんだ。
じゃあどうしましょう?
そんな事を考えながら僕は昼休みの廊下を歩いていた。
ドンッ
「うわっ」
ドシイィン
考えごとをしててすっかり前を見てなかった僕は誰かと正面衝突した。
しかもコケた。
あ〜あ、早くここから消えたいよ。
「大丈夫かい?」
そう言って手を差し伸べてきたのは、理科の金田先生だった。
「あ…大丈夫です。」
「そう?良かった。考えごとをするのも良いけど、前をちゃんとよく見て歩かないといけないよ。」
「す…すいません…」
適当に先生に謝り、僕はまた歩き始めた。
……………………………
そういえば、ノートがあったな。
あの時以来封印してるけど、今考えると何を怖がってたんだ僕は?
ノートに名前を書いたらその人はおかしくなる?
ハッ、バカバカしい。
マンガじゃあるまいしそんなことが起こるわけがない。
偶然だよ偶然。
あの人もきっとストレスがたまってたからあんな騒ぎを起こしたんだ。
今の僕みたいに…
もう一回引っ張りだしてみようかな?
ムシャクシャした時は物を書くとスッキリするみたいな話を聞いたことがある。
うん、出してみるか…
そう決意した僕は妙にスッキリとした面もちで考えることを止めた…
(注意:ここから三人称になります)
矢部が新たにノートを書き始めた約二週間後、一人の警察官が書類の山を読みあさり、ため息をついた。
「んぁ〜、分かんねえな…絶対このヤマたち何かがつながってる気がするんだけどなぁ…」
彼の名前は石川紀之。
○○県警の警部だ。
「やっぱ俺の検討違いなのか…?でもなぁ…」
今彼が見ているのは事件の報告書。
ここ最近発生している「人が突然奇行に走る」という謎の事件についてだ。
最初は彼以外にもこの事件たちの裏側は何かあると推測した。
しかし結局、突然人が奇行に走るということ以外は全く共通点が無いため、みんな諦めてしまった。
彼を除いて…
「…………被害者の共通点は無し…………新手のウイルスも疑ったけど、検出されず……あぁちくしょう!」
ドンと机を叩いた。
とその時ケータイが鳴った。
「ん、石川だ」
「おぅ、俺だ石川」
「………ちっ何だよ渡瀬かよ…」
「舌打ちとはずいぶんなご挨拶だな」
「歓迎の挨拶だよ」
「そうには見えないんだが…」
「気にするな」
今電話を書けてきたのは渡瀬昭夫。
某週間誌のライターだ。
彼の書くスクープはいつも読者の意表を突かれ、しかもだいたいが本当の話だから評判が高い。
というのも石川から情報を得ているからだ。
こんな話をするとまるで警察と雑誌社が裏でつるんでいるみたいな言い方だが、実際はちょっと違う。
彼らの考えはただ単に真実を見つけたいだけなのだ。
警察にしか出来ないことは警察にさせ、記者にしか出来ないことは記者にさせる。
そうすることで、より大きく真相に近づける。
そんな思いで彼らは情報を提供し合っている。
まあもちろん上層部に見つかったら大目玉なので影でこっそりとだが…
場所は変わってここは裏路地。
二人はここの小さなバーで会っていた。
「…………はぁ」
石川が酒を一杯空け、ため息をついた。
「どうした石川、ため息なんてついて」
「何かなあ………今追ってるヤマの目星が付かなくて…」
「そりゃご苦労だな。何か手伝えれば手伝うが…」
「じゃ頼んだ」
と言って渡瀬に渡したのは捜査資料。
「……………………………いや、分かんねえから」
「その前に読めよ。結末は分かりやすいから」
「……………」
数分後
「…………いや、まぁそれぞれのヤマで何が起こってんのかは分かったけどよ……だからどうしたんだよ」
「…ん、何かこの事件は一本の線でまとまりそうな気がしてよ…で、調べてんだけどさっぱりで」
「………確かに人が突然狂いだす、てのは同じだけどよ…だからってそれだけじゃ同じとは言えないぜ」
「まぁそうなんだけどな…でもやっぱ何かある気がするんだよ………だからさ、悪いんだけどお前の方からもちょっと調べてくんないかな?」
「…………分かった、やってみよう」
「本当か!?」
「お前のカンはあんま外れたことないし、最近おもしろいヤマも無いしな。良いぜ」
「ありがとう、ホントありがとう!」
「礼には及ばないぜ………」
(しかし、こいつはホントに難しそうだな。久しぶりに血が騒いできたぜ…!)
かくして、この奇妙な事件の捜査が本格的に始まった………
どうも現在成田空港で執筆してるタイヤヤです。
ええそうです。
要するに今から高飛…もとい海外旅行に行っちゃうわけです。
だからどうしたって訳でも無いですけどね(この更新速度じゃね…)
ちょっと言い訳
今回の話、特に最後の部分は成田で急いで書いたのでいつもよりさらに変な感じです。
とりあえずすいません。
まぁとりあえずそういうわけなので
そんじゃあノシ




