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外れ職テイマーの奮闘記  作者: やらかし大魔王として、この上なく作者名にスペースを費やす変人として超辺境に降り立った自己満民族長代170くらい(適当)の補佐官(ちょうてきとう)
本編!心が不純な方はこちらからどうぞ
9/10

挑戦者(読者)あらわる!〜その8:最期〜

これはエンドロール

気がつくと、そこは真っ黒に染め上げられた部屋の中だった。


「黒から白も目に悪いけど、白から黒も目に悪いよね。」

「フハハハハ、よく来たなベヒモスを倒せし勇者どもよ。……って、お主は一体何を言っているのだ?」

「もうちょっと、みんな目に優しい転移してよ〜。視力が落ちるでしょ?」

「あ、あの……。まずは急に転移された事とか、目の前に私がいることに驚いて欲しいのだが〜……」

「気にしないで、ソータはこういう人」

「あ、はい。」


納得いかない顔でむすっとする魔王さん(29)。今日の勇者との戦いの為にカッコいい黒いマントを5時間かけて手入れしたらしい。ほかの容姿は丸投げ!……おほん。禍々しいとだけ言っておこう


「てゆうか、どうせ魔王とかでしょ君。」

「たしかにそうだが……」

「もうテンプレだし、女神の後のラスボスとか使い古されてるし、勇者って言うパワーワード出た時点で確定だし。わかりやすすぎ、第1さ、……」


謎の説教を受け、だんだん涙目になる禍々しい魔王(29)。明日誕生日で、「この戦いが終わったら、妹に誕生日祝ってもらうんだ!」(フラグ)っと張り切っていた。(過去形)


『魔王さん大丈夫〜?元気出して〜。』

「もうやだ。我が召喚したベヒモスが勇者に倒されたと思って読んでみたら勇者じゃないし、なぜか怒られるし、意味わかんないし、そいつの仲間に慰められるし……」

「哀。惨めですね」

「こっちはこっちで辛辣!?……もう家に帰りたい。あ、ここ魔王城の玉座じゃん、自分の部屋じゃん!」

「ボケもつまらんし」

「ソータ、言い過ぎ。……たとえ事実だとしても」


と、ここで泣き顔だった魔王が一気に怒り顔に変わった。


「もういい!俺が最強だもん!みんなまとめてやっつけるもん!」

「怒髪頂天ってこんな事を言うのかな」

『別に髪の毛逆立ってないよ〜?』

「ここまで俺をバカにしおって!一撃で決めてやる!くらえ!必殺ブラっt──」

「はい、ちょっとストップ。」

「うん、なんだ命乞いか?五体投地して泣いて謝るのなら許してやらんことも──」

「違う違う。ミッチー、魔王って人族なの?」

「否。魔王は人族には含まれません。どちらかというと魔物に近い存在です。(あと、地味に技名が気になります)」

「おっけー。魔王さんよ、レベルって100超えている?」

「当たり前であろう!俺様は最強だ!聞いて驚け、レベルはにひゃく──」

「よし、〈テイミング〉っと」

「ん?何をしたんだ?どんな小賢しい事をしようが、貴様が負けることはすでに──」

「気づかないとかバカかよ。命令:五体投地して泣いて謝れ」

「む、何をしたのうおお!か、体が勝手に!?──ごめんなさい、許してください、なんでもしますから!──ああ、口が勝手に!?悲しくないのに涙が──」

「みんな〜帰ろ〜」

『じゃあまたね〜、魔王さん〜』

「疑。帰る家がありましたか?」

「……そこはノリで流してよ」

「ソータってなかなかひどい事をする」

「大丈夫大丈夫。2時間後には切れるように設定しておいたから……」

「そうじゃなくて、最後の方は一回も魔王にセリフを言い切らせてあげさせなかった」

「あ、そこ?」

「される側はかなりイライラする。」

魔王の享年は29だったという


終わりだよ。

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