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外れ職テイマーの奮闘記  作者: やらかし大魔王として、この上なく作者名にスペースを費やす変人として超辺境に降り立った自己満民族長代170くらい(適当)の補佐官(ちょうてきとう)
本編!心が不純な方はこちらからどうぞ
5/10

挑戦者(読者)あらわる!〜その4:本番開始〜

テイマーっぽくなる

さてと、降り立った。

「ここは…」

あたり一面の緑!豊かな自然!溢れ出るマイナスイオン!(?)。そう、森だ。

「異世界冒険の始まりといえば、森だよね!〔ただし、クラス召喚を除く〕かなりでかそう〜深そう〜魔物強そう〜。」


そんなことよりまずは

「ステータス…じゃなかった。スキルオープン」

異世界といったらこれだよね。まあ、ステータスではないし、自分で作っからあまりワクワクとかしてないのだけど。

表示されるんじゃなくて、頭に流れ込んで来た。

_______________________________

ソータ Lv35

人間 17歳 テイマー Lv1/100

職業スキル:〈テイミング(命令、強化、大小化、念話、従者回復、人化)〉

スキル:〈料理Lv10 max〉〈調合Lv10 max〉

特典〈道案内〉

固有ユニークスキル:〈レベル反転〉

_______________________________


こんなもんかな。以下気づいたこと


あ、名前がソータになってる。これからはソータって名乗ろう。


名前の横のLvは強さの目安?らしい。あくまでも目安だとか。成人をちょっと過ぎたあたりの平均値は50、自分は…まあ、現代人に何を求めるんですか。僕はテイマーです。自分は戦いません〜。100を超えたら、人外って呼ばれ始めるらしい。目指してないよ?……少しは筋トレしよっかな


種族は、まあ普通。人間じゃなかったら怖い。あ、6歳若返ってる。や、やったー!……何故に?


職業がテイマーなのはいいけど、Lv1っすか。まあ、ハイ。どうあげるんだろう?『答。魔物の戦闘や、実際にテイムする事で経験値を得ると上がります。』

職業スキルは全部取ってみた。そう、人化!従魔を人化できんのかな?楽しみ!


料理と調合は、できたらいいなーと思った。スキルポイント安かったし!調合って、何を作れるんだろう?


テイマーには向いてないかな〜と思ったので、戦闘系スキルはない。ビバ!他力本願!


〈道案内〉さんも入ってるんだ。よろしくね。『了』頼りになりそう。

あと、文章の途中に入り込むの好きだね。


最後のスキルポイント1のやつ、固有(ユニーク)スキルだったんだ。面白そうだからとってみた。


こんなもんかな(2回目)


では早速テイムテイム〜

どうやって、テイミングすんだろ?

こんな時の、〈道案内〉!


『答。テイミング:1日3回まで、(〔テイマーレベル〕ー〔相手のレベル〕)%で成功するテイムを行うことができる。(自分のレベル<相手のレベル の時テイム不可)。テイマーが外れ職である所以(ゆえん)。』


(ええーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!)

外れ職だったんだ、テイマー…

確率は、ものすごく低くね。自分のテイミングがLv100で相手が50でも、テイム率は50%だし、100超える相手にはテイムできないし。今自分Lv1だし……

しかも三回だけ、はぁ。


道の上でショックで突っ立っていると、向こうから一匹の野生の狼が(たぶん魔獣)走ってきた。青白いグラデーションかかった毛がカッコいい。あと強そう。

自然と情報が断片的にだが、頭に入ってきた。

_______________________________

フォレストウルフ Lv87

魔獣

_______________________________

無理無理、勝てないって。(最大テイム率13%)

あれ?自分の攻撃手段が、仲間がいないとほぼ皆無なのに今気づいた。

しかし、何かから逃げているのか、 必死の様子で、自分には目もくれず走り去っていった。


『答。フォレストウルフ:ウルフの森に生息する狼の一種。基本(むれ)で行動をする。』

お、ありがとう。ていうかもう〈道案内〉を超越してるよね?ウルフの森ってここの事?

『是。ウルフの森:フォレストウルフが多数生息する森。人外魔境の一つ。』

じ、人外魔境!?無理じゃん。終わった……


一匹だけだったけど、さっき群で行動するとか……『答。フォレストウルフは危機に遭遇したとき、バラバラに逃げる性質がある。』──そうなんだ。つまり、フォレストウルフですら逃げる危険がそばに!?

何があったんだろうと思うと、またもう一匹走って来た。さっきよりも少し大きい気が…。_______________________________

グレイトフォレストウルフ Lv?

魔獣

_______________________________

グレイト!?『是。フォレストウルフの群れの長』……(おさ)っすか。

もういいや、やけくそでテイムしてみよー、なんとなく、感覚でスキルの使い方は分かる。


「テイム!」


ーーテイムに成功しました。名前をつけてください。


え!?なんで!?確率は?だってこのままだと…

_______________________________

グレイトフォレストウルフ Lv135 (テイム待機中)

魔獣

_______________________________

いや待て、100超えてるじゃん。この森レベル高!

ていうか、テイム不可能じゃ?

『答。原因はこれかと。レベル反転:敵対した相手のレベルを-1倍する』


ああ〜、こんなんとったな〜。つまり、テイム率は(〔テイマーレベル〕ー〔相手のレベル〕)%だから……136%!?確定やん!

ていうか、テイムとメチャクチャ相性よくね!?つまり、本来なら引かれるはずの相手のレベルが足されるんでしょ?やったー。最後の最後で取っといてよかった。


なんでみんなとんないんだろう?チートじゃね?しかも、たった1ptなのに……

『答。〈レベル反転〉は呪い、外れスキルの一つ。職業経験値やスキル熟練度(スキルLvが上がる)が敵のレベルが自分よりも高いと大量に手に入り、低いとほとんど手に入らなくなるため。』

なるほど、つまりどんなに強い相手を倒したとしても、レベルが反転されるから、経験値が大幅に減ると。

『是。たとえLv1でも、50以上Lvが低い相手だと、1000匹は倒す必要があります。』

じゃあ、もうテイマーレベルは上がらないのか〜。まあいいや


そんなこんなしてると、グレイトフォレストウルフ(名前長い!)が近寄ってきて、僕の目の前でおすわりしてきた。


『ご主人様〜、名前をつけて〜』

え?そうなの?(テイム待機中)ってそう言うこと?う〜ん、どうしよっかな……っていうか、声可愛い!これが念話か〜、道案内さんと同じ感じで頭に直接話しかけられる感じ


「声からしてメスなのかな?それにしてはずいぶん立派な毛並みだね。」

『そうだよ〜。えへへ〜、ご主人様に褒められた〜。』

語尾伸びんなー。可愛い〜。見た目は凛々しい狼だけど、馬よりも一回り以上大きいけど、念話の声は可愛い。よし決めた。


「フィリにしよ!なんとなく!」

『やった〜、フィリー!』

なんかとっても嬉しそう。あとそれじゃ船になるぞ。


そういえば、

「走ってきて、慌ててたっぽいけど、どうしたの?」

『向こうにとってもおっきくて、強そうな魔獣がいたの〜、で逃げてきた〜』


え!?フィリでも十分人外(Lv100越え)なのに!?それより強い魔獣?これはテイムするしかありませんなぁ〜(ニヤニヤ)


『ご主人様、顔〜。どうするの、逃げないの〜?』

「フィリ、その魔獣まで連れていってくれ!」

『え!?いいの!?大丈夫なの?』

「ああ、僕に考えがある。」

『(僕?ご主人様男の子なのかな?)』

「なんかいったか?」

『ううん、なんにも。』

「(念話でも聞き取れないってことあるんだ?)まあいいや、連れてってくれ。」

『ご主人様〜、乗って〜』

「いいのか?」

『うん!』

「なら、失礼。よっと。」


鞍とかないので跳んで乗る。すげえ、フッカフカで乗りごごちがいい〜

『いっくよ〜』


そうして、僕の旅は始まった。

フィリーは、木が密集した中を、とても早く(景色がだいたい高速道路で見た森と体感同じ感じ…てことは、時速100km!?早っ!)それでいて揺れが驚くほど小さく走っていった。風もほとんど感じない。ほんと、どうやって走ってんの?


「フィリすげえ。速いのに揺れが小さい!これがフォレストウルフの力?」

『グレイトフォレストウルフだよー!あと、この早さはスキル〈森走り〉のおかげだよ〜』

「そうか、魔獣もスキル持ってるのか、いや持ってるよな普通。じゃあ魔法とか使えるの?」

『風魔法が得意だよ!』

「そうか、いざとなったら頼むぞフィリ。」

『うん、任せて!』

フィリーの頭を撫でてあげると、尻尾が大きく揺れた。喜んでいるな。


ーーこれが、時速100kmで走る狼の上で行われた会話である。

緊張感を、主人公(と作者)はもといた(現実)世界に忘れて来てしまったらしい。

ポイント、長引かせない

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