挑戦者(読者)あらわる!〜その3:束の間の休息〜
ノリとハッタリのハイファンタジー
少し巻き戻して(15行くらい)
「ありがとうございました。」
「いえいえ。女神として当然のことをしただけですから。」
手を顔の前でパタパタ振る女神。かわいい。
「では、キャラさくせ…設定の間にお通ししますね。」
(何故言い直したんだろう)
次の瞬間、奇妙な浮遊感につつまれたあと、見知らぬ部屋(空間?)に来ていた。
あるのは、姿見とタブレット端末。見ると『外見』『職業』『スキル』とかの欄が並んでいる
「なるほど、これでキャラを作れということ?」
『是。ご自由に設定できます』
「うおっ!?びっくりした。誰?」
『答。女神様により与えられた特典〈道案内〉です』
「特典?」
『是』
女神様が何かくれたのだろう。まあ、あって悪いものでもなさそうだし、貰っておこう。頭に直接話しかけられるのが慣れないけど。ていうか、道案内……人生の道ってやつかな?
『……』
ジョークには反応してくれないのか。寂しい。
タブレットをしばらくいじる。まずは外見から。
そうして、出来たのは、ぱっと見、男か女か分かんない人物だった。
肩まで伸びた銀色の髪と、キリッとした、中性的な顔。165cmの男子としては低めだが、どっちともいえない身長。体格は、細めにしとこう。細マッチョ?いや、筋肉全然ないっすよ、僕。
声は、少し高いだけの男の子の声。これは男子ってすぐわかる……ハズ。
いやいや、自分は男だけど、相手が「あれは男?女?」って迷う感じのキャラになった。
ただ一つ言えるのは、美女か、美男子があてはまるって事だけだった。ブサイクではないな。
見た目の年齢は17〜20くらい?若返った〜。やったー!……ビミョーだなー。
あれ?バスト調節装置がある。自分、男だよね?
まあ、面白そうだし、Eくらいにしてみる。
すると、今までなかった感触が胸にでき、自動的にブラが装着された。
なるほど、胸があるってこうゆう感じなのね。
大き過ぎて邪魔だし、BとCの間に下げる。ブラも要らないと判断されたのか、消えてしまう。ていうか、これ以上、下がんないんだけど……まあいいや。
服装は、固定されているけど、これでいいのかな?
『答。一般的なその世界の標準旅服です。基本的に問題はありません。』
……らしい。服は濃いめの緑で、動きやすいよ!ズボンは黒に近い茶色だった。あと、急に出てくるとびっくりする
あとは……職業か。
剣士とか魔導師とか、面白そうなのいっぱいあるけど、何にしようかなあ……
そこで、一つの職業が目に止まった。
テイマー
(テイマー?)
『答。人族を除く獣を服従させる能力を持つ職業です』
(ああ、モンスターとかを仲間にできるやつか。さびしくならずにすみそう。)
仲間をたくさん増やすんだ!人間の仲間?こう見えてぼっちだったんだよ?
読者(納得)
奏太(何故だ)
ていうか、職業に能力があるの?
『是。それぞれの職業に違う能力があります。』
(へえ〜、自分で選べるもんなのか〜)
『否。普通は神から与えられるものです』
(えっ!?そうなの!?)
『是。このキャラ設定と、転生先の選択も1万人にひとりの特典です』
(結構すごい特典だった!?)
たしかに、みんなが皆こうやって細かく設定できるハズないもんね。(大変なことになりそう)
まあ、設定に戻ろう
あとは、スキルだ。ステータスはないので、職業とスキル、この二つが設定する内容になる。
3000あるスキルポイントを色々振り分ける。使わなかったスキルポイントは──『答。消滅します』──らしいので、綺麗に使い切ろう!
スキルっていうと、やっぱ多くて、沢山の種類があるね。普通は100〜1000ポイントくらいだけど、中には“不死”(100000ポイント)とかもあるし…取らせる気ないよね?これ。
スキルには、lvがあるものとないものがあり、あるものはさらにスキルポイントを使えば、レベルが上げられる。基本maxでいいや。Lv上げにつかうスキルポイント意外と少ないし。
取ってたら、スキルポイントが残り2になってた。早い!
ほとんど取れないけど…、あ、面白そうなの発見!たった1で取れるのかよ。ていうか、これって使えるのか?まあいいや。
あーあ、1あまっちゃったよ。まあいいや。(2回目……と見せかけて実は3回目)
スキルもとったし、最終確認して、タブレット上の完了ボタンを押す。
こうして、自分は異世界へと旅立つことになった。
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思いつく→書く→とりま投稿→そのあとめっちゃ修正
の非効率ループ