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お題 洋館 黒猫 旅行

というわけで連続投稿2作品目です!


少し修正しました。

 

「犯人はお前だ!」


 唐突に七瀬(ななせ)先輩は言った。それはもう唐突に。


「なんで僕が犯人なんですか!説明してくださいよ!先輩!」

「いいでしょう」


 ◇◇◇◇


「……というわけで君が犯人だ!」

「先輩?何も話してないのに『というわけで』とか言わないでくださよ!」

「え?章と章の間に『◇◇◇◇』を挟んだから省略されてるはずだけど?」

「何そのメタ能力⁉︎」


 悪びれずにいる七瀬先輩に僕は言う。


「そもそも何があったかすらわかってない読者の方がいますよ?ここから読み始めた人には何がなんだかさっぱりですよ?」

「君も大概メタ発言が過ぎる気がするんだけどね」

「じゃあ説明してくださいよ」

「読み始めたばかりの諸君!大体27行前から始まったばかりの短編だしまだなんの説明もしてないから安心したまえ!」


 七瀬先輩はない胸を張ってそう言った。


「どこをどう安心すればいいんですか……」

「私こと三柳(みやなぎ)七瀬は後輩くんと森奥の不気味な洋館に冒険感覚で潜入した!そこで起こる数々の奇妙な事件の数々!それを我々2人で解決していく!という回だ!」

「先輩まだ何も説明してないことをいいことにほとんど嘘じゃないですか」


 本当に何も説明してない分、真実捏造が激しかった。


「ったく、いい加減にしてくださいよ」

「犯人め!私に浜村くんじゃない!」

「僕は犯人でも浜村くんでもありません!それを言うなら『近付くんじゃない!』です」


 なんとこの人、誤植でボケてきた。

 浜村くんじゃない!

 近付くんじゃない!

 なんとなく似てる気がする。字体だけは。発音は全くだが。

 しかも言っておくが、2人で事件解決するのにそのうち1人が犯人なわけないだろ!もし本当に犯人がいたらそれは多分七瀬先輩の方だ。


「そういえば今回のボケって実は別の人からの引用なんだよね」

「どうでもいいわ」


 いや、どうでもよくはないか。著作権的な意味で。

 しかしどうでもいいのは七瀬先輩の嘘しか吐けない饒舌のことだ。


「てか後輩くん」

「何ですか先輩」


 何やら改まった七瀬先輩。


「そもそも私たちなんでこんな場所にいるんだろうね」

「いやあんたが連れてきたんだろうが」

「ん?そうだったっけ?」


 この人ほんとになんなんだろう。

 七瀬先輩の記憶が戻るのを待っていられないので僕の方で説明しちゃいますね。


 ゴールデンウィークの前日。

 七瀬先輩に呼び出されて……


「後輩くん。ゴールデンウィーク空いてるかね?」

「いえ、親の実家に帰る予定なので空いてないです」

「そうかそうか空いてるか、じゃあ明日迎えに行くから準備しておくがいい」

「え、どういうこ……」

「合宿みたいなものさ。強いて言えば旅行だ!私の旅行に是非付いてきてもらいたい」

「人の話を聞けぇぇぇぇぇ────っ!」


 で、その翌日、家の前に車で迎えに来た。

 運転手は先輩の家の執事さんらしい。

 先輩は僕の姉さんを説得してしまった。


「後輩くんのお姉さん、後輩くんを連れてっていいでしょうか?」

「うん、持ってっていいよ」

「ちょっと美咲姉さん⁉︎せっかく会えたのに僕の扱い、一人暮らし始める前より酷くなってない⁉︎」

「母さん達には私の方で言っておくわ」

「あれ、無視?無視?」

「じゃ、三柳さんよろしくお願いしますね」

「わかりました!」

「お前ら人の話を聞けぇぇぇ────っ!」



 という訳があって先輩の家の別荘に連れられてきた。拉致とも言う。

 回想して思ったけど僕、なんかほとんど叫んでただけじゃね?


「さてと、後輩くんふざけてないでそろそろ本題に入りたいんだが」

「『そろそろ』の使い方おかしくないですか?」

「大体あってるはずだが?」

「ゴールデンウィークの10日間のうち8日間浪費した人が言う言葉がそれですか」


 そう、七瀬先輩が僕をここに連れてきたのはゴールデンウィーク初日だ。もうゴールデンウィークもあと2日。年号なんかとうに変わっている。


「で、何をするんですか」

「宝探し」

「は?」


 聞き間違えだろうか。高校生の口から宝探しって単語が聞こえた気がする。

 流石にそれはないか、高校生だぞ。受験生だぞ。


「先輩今なんて言いましたか?」

「宝探し」

「聞き間違えじゃなかったか。子供っぽい」

「その言葉は出来れば地の文で言って欲しかったな」


 ほんといちいち言うことがメタだ。


「こほん、取り敢えず宝探しなのだよ。この屋敷には隠された宝があるらしい」

「らしい……ですか」

「そう、おじいちゃんが言ってた」

「ボケてるんじゃないですか?」

「君は人のおじいちゃんをなんだと思っているんだい?」

「他人ですね」

「そうだけども!」


 楽しい。先輩を揶揄(からか)うのもそれなりに楽しい。


「宝が本当にあることは保証してあげるわ。じっちゃんの名にかけて」

「あなたの名字は金田一じゃないはずです」


 呼び方まで変えてきたか。


「私も孫として宝を見つけなければならない!英国紳士としてもね」

「そうなんですね。レイ○ン先生」


 世界観が崩壊し始めたようです。

 いや元からか?

 ……本題に戻ろう。


「宝ってなんなんですか?」

「知らん」

「へーそんなものがあるんですか」(棒読み)

「後輩くん?ツッコミ放棄は犯罪だと思うんだが」

「チッ」

「今明らかに舌打ちしたよね⁉︎」


「今日攻守がよく逆転するな……」とかなんとか呟いてる七瀬先輩。


「言い伝えでもあるんですか?」

「あるよ」

「じゃあさっさと出してくださいよ」


 先輩は何やらスマホを取り出した。


「……我が家の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをそこへ置いてきた…………」

「ONE PI○CEやめろ」


 まさかの海賊だった。

 そういえば先輩の部屋に漫画がたくさん置いてあったような。

 ファンの皆さんごめんなさい。僕、漫画もアニメも読んでないし見てないです。


「これが宝のありかのヒントらしいの。ちょっと読んでみてよ」


 ボケるのをやめたらしい先輩が何やらボロい紙を渡してきた。

 なになに


『タコ(茹で又は蒸しダコ)150g

 ニンニク1片

 鷹の爪1本分

 オリーブオイル大さじ2

 バジル少々

 ブラックペッパー少々

 1.タコはスライスしておく。

 2.フライパンにオリーブオイル、スライスしたニンニク、鷹の爪を入れる。

 3.香りが出たらタコを入れ、さっと炒める。

 4.そのまましばらくおいて味をなじませ、皿に盛った後ブラックペッパーとバジルを散らす

 5.完成』


「…………」


 タコのガーリックマリネのレシピだった。


「これがなんなんですか」


「タコのガーリックマリネのレシピ。秘伝だよ。うちの家宝だったんだよ。とても美味しいんだよ」


「へーそうなんですね。今度作ってくださいよ」

「えーどうしよっかなー。君がそんなにも食べたいのなら作ってあげよう」

「お願いします。僕、マリネそんな好きでもないんですけど嫌いでもないですから」

「それはどっちなんだろうね……」

「それにしてもタコのガーリックマリネのレシピが宝物だったんだ………………………………ってええええええええええええええええ⁉︎」


 唐突に僕は絶叫し七瀬先輩の方を見る。


「まさかそんなに反応が遅いとは思ってなかったけどね。びっくりしたよ」

「あれですか?宝探しのくだりもボケだったんですか?」

「そうだよ」


 殴りてぇ。これほどまで人を殴りたいと思ったことがあっただろうか。


「それはそうと」

「………………………………なんです?」

「今返答までに大分間が空いたけどそこは無視してあげよう」

「…………」

「それはそうともう時刻は12時をまわったのだが君は寝なくていいのかい?」


 そう言われ壁に掛かっていた時計(豪華な装飾べ見えにくいが)を見る。七瀬先輩の言うとおり12時半すぎだった。


「えっ⁉今までのやり取り夜やってたんですか⁉」

「……何時だと思ってたんだい?」

「てっきり昼間のやり取りだとばかり……」


 まさかの叙述トリックだった。

 語り部までトリックにかけるとは。なかなかやるな。


「まだ眠くはないですけど、先輩は大丈夫何ですか?」

「私は夜行性だから大丈夫」

「…………」

「暗い中でも目がギラギラ光るのだよー」

「あんたは猫かなんかですか?」


 頭の中に黒猫のコスプレをした七瀬先輩の姿が浮かぶ。


「ぷっ」

「おい、今なんで笑った?なんか失礼なこと考えただろ」


 七瀬先輩の猫姿がコスプレから着ぐるみに変わったあたりで吹いてしまった。似合い過ぎて笑える。コスプレも着ぐるみも。


「せいっ」


 頭を叩かれた。別に痛くないけど。眠くなってきたのでそのまま倒れる。


「後輩くん?私、殺っちゃった?」


 物騒。


「おーい、これ、あれか?意識他界系男子か?」


 漢字が違うし、なんか死んだ扱いになりそうだったから起きる。


「意識他界系でも高い系でもないしそもそも僕、男子じゃないです」


「え?」

「え?」


 ん?何かおかしなこと言ったかな?

 意識他界系

 意識高い系

 読み方が同じで意味は全く違う。

 正しいよな?


「…………後輩くん」

「なんです?」

「君、男の子じゃないの?」

「?何を今更なこと聞いてるんですか?」

「やっぱり男の子だよねー」


「だから僕は男子じゃなくて女子です」


「ふぇ?…………、えええええええええ⁉︎」


 そんなに驚かれることだっただろうか?


「後輩くんが女の子…………」


 え、なにこれ。

 なんかショックなんだけど。


「ただ僕がボクっ娘で、語り口調も男子にしてただけですよ?ついでに言っておくと『後輩くん』と呼んでいたのも先輩じゃないですか」

「まさかの語り部本人にも叙述トリックが⁉︎」

「このフリフリのスカートが目に入らぬか!」

「半ズボンだよね⁉︎寒くない?」

「この長い髪とか」

「ショートだよね⁉︎」


 もういいだろうか。やっぱり眠い。


「おやすみなさい」

「このタイミングで寝るのかい⁉︎」


 そもそもなんでこの人は僕を連れてきたのだろう。

 犯人はお前だ!なんて言って宝探しは宝を持ってて何一つしてないんじゃないか?



「でもなんか楽しかったなぁ」



 後日談


「宿題手伝って?」

「嫌です」


 ゴールデンウィーク最終日、先輩は宿題に追われた。

 僕は真面目だから最初の5日間で終わらせてた。



 なんとも締まらないオチだ。

今回のお題は

「洋館」「黒猫」「旅行」

でした!


登場人物紹介


僕    語り部 メタっぽい発言をする 美咲という姉がいる

三柳 七瀬 語り部である「僕」の先輩 メタっぽい発言をする


ミステリーを書くつもりだった。最初の方は……。


さて、

ゴールデンウィークいかがお過ごしでしたか?

私は前に書いた通り、釣りに行きました!

その他は色んな場所でふらふら書店巡りしてました。友達とカラオケとかも行きましたね。

ともかく楽しかったです!


皆さんはどうでしたか?


感想&お題お待ちしております!

以上、綿飴なごみでした!

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