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お題 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康

久しぶりの投稿です

ゴールデンウィークとか忙しかったし

釣りしてたけど……


前置き


この物語はフィクションです。

時間軸は統一されていません。


実際の人物とは異なる点が数多く存在します。また、本文における歴史的経緯にも私の勉強不足により実際の歴史と異なる点がある可能性があります。これを参考に歴史の勉強をしないでください。

ご了承ください。


ここは天界に存在する、数多くの歴史に名を残した人物たちが集まるBAR『せきがはら』。

今日はどんなお客様が来るのでしょう。


カランコロン


「いらっしゃいませ」


本日、店に1番初めに来たのは鎧を纏った人物だった。


「信長さん、今日は何を飲みますか?」

「うむ、では日本酒を貰おうか」


鎧の人物は戦国時代の魔王こと織田信長だった。戦国の三英傑の1人だ。


「信長さん、今日は待ち合わせですか?」

「今日はな、羽柴と竹千代の3人で飲もうとな」

「羽柴さんに竹千代さん……ああ、秀吉さんと家康さんですね」


豊臣秀吉と徳川家康のことだ。

豊臣秀吉は初め木下氏で、後に羽柴氏に改め、その後正親町天皇「おおぎまちてんのう」から豊臣氏を賜姓されて、本姓としている。

徳川家康は幼少時代の名が竹千代で旧称が松平元康。後に徳川姓に改姓した。


「うむ、我らは敵対し合った時もあったが三英傑言われるだけあってな、度々集まるのだ」

「へぇーそうなんですね」

「……それにしても遅いな…………殺すか」

「⁉︎」


さらっと物騒なことを言っている。しかし鎧を着て佩刀している分、冗談とも思えない。


「うぐいすじゃないんですから…………少しは待ちましょうよ…………」


鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス


「竹千代ならば素直に待つだろうが……待つのはどうも苦手でな」


鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス


「羽柴のやつなら待たずに迎えに行きそうだがな」


鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス


「はい、日本酒です。湯漬けもお供にどうぞ」

「ほう、なかなか良いではないか」


湯漬けは織田信長が戦の前によく食べていたらしい食べ物だ。お気に召したらしく梅干しを入れ食べ始める。

BARだが、結構自由度の高い店である。

店員の技術力によってかなり料理のレパートリーがある。


カランコロン


「いらっしゃいませ」

「遅れてすまんの信長殿」

「遅いぞ猿が、遅くて一人で始めてしもうたわ」


続いて店にやってきたのは豊臣秀吉。

信長に比べて軽装な鎧だった。


「湯漬けですかー。儂、割粥を頼みたい」

「割粥ですね。ご用意します」


貧しい農民の子供から天下人にまで成り上がった秀吉は、貧しい身分の出身ということもあってか、割と質素な食事を好んでいる。関白となった晩年は全国各地の高級食材や珍味よりも、いつも腹を空かせていた時代に食べた麦飯が一番おいかったと部下に語っていたらしい。(店員知識)

「割粥」とは、石臼で米粒を細かく砕いてつくったお粥のことで、当時は長寿の効果もあるとされていたらしい。




「それにしても家康公は遅いの……」


秀吉が割粥を食べ終え、一息ついて言った。


カランコロン


「いらっしゃいませ」


「竹千代遅いぞお前」

「遅かったの。儂が言えることではないが」


やっと来たのは竹千代こと徳川家康。


「電車なるものに乗ってみたら迷ってしまって」


天界には現代の技術も取り入れている。

因みに信長と秀吉の二人は馬に乗ってきた。電車がよくわからないらしい。

電車がなかった時代の人々には苦労がまだあるようだ。


「私には天ぷらをください」

「かしこまりました。ご用意します」


家康の食事は質素で、健康に良いことを第一に考えられたものが多く、特にご飯は麦飯をよく食べ、将軍になった後でさえ家臣が家康の食事に白米を出してきた時にはそれを食べず、健康に良いからと麦飯を持ってこさせたという逸話まで現世に残っています。味付けとしては今の名古屋出身ということもあり八丁味噌を好んだそうです。

天ぷらは家康が晩年にハマっていた食べ物です。(店員知識)


「フグか?」

「ぶっ!」


信長の問いかけにお茶を吹き出す家康。


「家康!汚いぞ」


これは信長が悪い。

家康はフグの天ぷらを食べた後死亡している。

何というか悪質な冗談だった。


「はい。天ぷらです。フグの天ぷらはないのでご安心ください」


最近、現世ではフグの雑種が多く、毒袋の位置まで変わってきているらしく、フグの危険度が増している。

フグの毒は神経毒でかなり危険だ。天界では扱っていないし、流石にフグを捌くのは店員にはできないようだ。



「では飲み始めるとするか」

「聞いてくださいよ、天界に来てまでまた芹沢と近藤が新選組立ち上げたんですよ…………孫たちが必死に止めてます」

「儂は最近利休にあったぞ。茶屋を開いておったな、今度3人で行かないかい?」




3人はなんだかんだで3時間近く飲み、語り合った。


今回のお題は

「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」

でした。


一見簡単そうでかなり難しかったです!

結構考えた結果がこれです。


今回は2話連続投稿の予定ですのでよろしくお願いします!

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