カプレット
あなたの奥の
奥の場所まで
僕はごろごろと転がっていく
時には一気に流れ落ちて
目的の場所まで一直線
そんな幻想を飲み込むことが
こんなに容易にできるなんて
オブラートに包んだ粉薬だって
想像できなかっただろうに
少しの苦みが口に広がる
ノドの奥にべっとり張り付く
咳をして吐き出そうにも
飲み込んでしまったものが
出てきてくれる道理はなくて
僕は君の中で
じんわり
じんわり
溶けていく
いいものなのかい
わるいものなのかい
もしかしたら
毒にも薬にもならない
無駄なものなのかもしれない
でも
飲み込もうとするんだろう
ありがとうございました。